市民科学講座(講演&ワークショップ)「ケータイ、スマホは子どもに必要か?〜依存症と電磁波健康リスクから考える〜」

【報告その1 ワークショップの部:参加者との意見交換を主として】
(【報告その2 講演の部:電磁波健康影響と依存状況に関する基礎データ】は次号29号に掲載)

2014年9月27日(土)文京区アカデミー茗台・学習室A
講師&ファシリテーター:上田昌文(市民科学研究会・代表)

はじめに
電磁波の問題は2000年くらいから取り組みだしたのですが、やればやるほど、これはいろいろ問題が大きいということがわかってきました。世界の動向を見ても、すでに多くの学者や国の機関が警告を発しているのに、日本では新たな規制が全く作られず、今のままでは、本当にまずいことになるのではないかと思っています。今日このような集会をしても、一番問題な、携帯漬け、スマホ漬けの中高校生や大学生にこそ実は聞いてほしいのですが、なかなか来てくれません。学校にアプローチしようとしても、学校の壁は厚く、ドコモやソフトバンクが携帯のことを説明すると言って学校に来て、授業をしたりしますが(注1)、その場合は、ネットのトラブルをどう防止するか、つまり、知らないうちに有料サイトに繋いでしまって法外な料金を取られるとか、LINEによるいじめとか、そういうことを避けるために使い方を指導しようと、会社の側から派遣されてくるのです。でも電磁波のことについては、全く触れない。メーカーにとっては不都合な事実であるからですが、これは放っておいていい問題ではありません。なんとか一般市民の意識を喚起して、少しでもこの問題を解決していければと私は思っています。

[1] 自己紹介そして携帯、スマホについて、日頃思っていることを話してもらう

Nさん(女性):小学生と幼稚園年中の子どもの母です。私はガラケー(スマートフォン以前の携帯電話)なので、他のお母さん達についていけていません。子どもの学校などの名簿は携帯メールアドレスで作られているのですが、LINEの方が便利だということで、LINEで繋がっている人とは繋がれないということがあります。大人はそれでもいいと思うけれど、子どもが中高校生になった時に、スマホがないから友達と繋がれないということがあるのだろうか、と気になっています。

Hさん(男性):良いおもちゃと良い遊びを通じて、お母さんと子どもとの絆をつくる、という活動をしてきたのですが、最近のお母さんは、赤ちゃんにあの小さい機械を与えてしまう。赤ちゃんはそれなりに興味を示しているようで、お母さんに聞いてみると、「うちの子は、どんなおもちゃを与えても遊ばないのに、携帯にだけは熱中する。こんな素晴らしいおもちゃをこれからも有効に活用していきたい」と言います。お母さん達の集まりに行くと、子ども達は携帯を見ているんです。電磁波の問題もありますが、中高校生達にはそれ以外の問題があるのを認識していながら、赤ちゃんの頃から携帯を渡して、積極的に使っていくとこれからどうなるのかと気になり、知識のある方に教えていただけたらと思って来ました。

Kさん(男性):趣味でヨガをしています。ある時ヨガの合宿で、たまたま電磁波の話を聞きました。それ以来いろいろな媒体に、電磁波のことが出ているのに気がつくようになりました。子どもの携帯、大人も含めて、携帯を使っていると将来的に、健康障害や、凶悪犯罪に引き込まれる恐れがあるのではないかと思っています。電磁波を安全に使えるようにと思って参加しました。

Wさん(男性):2003年くらいから、鉄道会社、バス会社とか、いろいろな所と意見交換をしていますが、どこも医療機器への影響しか考えていない。「携帯を使う車両」「使わない車両」の住み分けをした方がいいのに、そのまま使われています。私は出版の仕事をしており、日本で、電子黒板や、タブレットとか、無線が教育に使われていくとどうなるか。児童書では、私の会社ではなく他社ですが、絵本や子どもの情報をスマホで見られるようにしています。お母さん達が試し読みをするのが気がかりです。

Aさん(男性):県会議員として毎月、市民勉強会として、子どもを大事にするための学習会を開いています。是非上田先生にも来ていただきたい。私は子どもがいませんが、子どもを大切にすることには強い関心があります。愛知県では、刈谷市が9時以降は携帯禁止という時間制限をしていますが、健康を守るために大人が規制する事も必要ではないかと思います。

Tさん(女性):私は、キリスト教の神学校を卒業してから人権活動をしています。娘の子どもの3歳の孫がいるのですが、私なら、子どもを寝かしつける時は子守唄を歌うのに、娘はスマホでやるんです。一応制限をかけているつもりなのか、娘は、「寝る時だけね」と孫にスマホを渡すのですが、孫の目が輝いているのです。この先どうなってしまうのだろうと思って今日来ました。

Dさん(女性):健康問題 を考えるNPOを設立して10年。今老人、子ども達が心身ともに病んでいますが、一番問題なのは、やはりコミュニケーションが希薄になっていることだと思います。私たちのNPOでは、「ふれあい広場」を全国で開いているのですが、子ども達が一つの部屋に集まっても、みんなで遊ぶということができなくなってしまっていて、それがとても怖いことだなと思い、「ふれあい広場」に来る時は、携帯ゲームは禁止にしています。上田先生の資料を読んだり、勉強会を開いて勉強したりするうちに、電磁波の問題について、日本では、私たちの健康よりも、経済の発展が重要視されているのではないかと考えています。日本の将来のためには、原点にもどって、本当の健康とは何かを、みんなで学ぶ必要があるのではないかと思います。電磁波は見えないから、その怖さがよくわからないということが一番の問題点だと思います。今日も資料をいただいたので、これを広場に持ち帰って勉強会をしたいと思います。

Mさん(男性):私もやはり健康づくり関係のNPOをやってます。電磁波の勉強も20年前からしてきました。その前は、45年間欧米の外資系航空会社に勤めておりましたので、知人や友達は外国の人が多いのですが、彼らは「電磁波は身体に悪い」とはっきりと認識しています。電磁波がすべて身体に悪いというわけではないが、自然の電磁波と、人間が作り出す携帯電話、電気自動車やリニアモーターカー、あるいは日本航空も研究している電磁石で車体を動かすことなどが、身体にどのような影響を及ぼすかについては、何の発表もありません。企業と行政を動かしていかないと、民間レベルでは無理。行政が積極的に動くと民間も動くと思います。身体に悪いということは証明されていると思いますが、実際にどうすれば子ども達を守れるのか。消極的な方法では「イヤホンを使う」とか「寝る時そばに置かない」などがありますが、もっとなんとかしないと。日本だけでなく外国でも、異常な事件が起きていることに、ひょっとして関係があるのではないかと思っています。

Xさん(男性):電磁波測定を長いことやってきました。ドイツの研究で、人間の脳の松果体にまで異常を起こすことで人間を危険にするのでは、というのがあります。誰でもいいからと殺人したりするのはそれも関係しているのではないでしょうか。測定していて一番怖かったのは地デジ。情報量を多く流すので、昔と違い、変調波で流されているのです。

Yさん(女性):一番気になっているのは、赤ちゃんの頭のそばで携帯をいじっている人です。