あなたが活動する場で、お仲間と一緒に「自分で調べる技術 ワークショップ」 を実施してみませんか?

投稿者: | 2023年9月24日


あなたが活動する場で、お仲間と一緒に

自分で調べる技術 ワークショップ

を実施してみませんか?

チラシはこちらから

市民や学生の「調べる力」を高めるために、NPO法人市民科学研究室が独自開発したワークショップです。
各地の住民グループ、サークル、部活動のクラブ、NPO、そして学校・大学や図書館や公民館などへ、ファシリテータを派遣して、その導入版(お試し版)を無料で実施することができます。
ぜひお声がけください。

このワークショップはNPO法人市民科学研究室の代表理事である上田昌文が共著で出した『実践 自分で調べる技術』(岩波新書2020年)で述べたことをもとにしています。全9回で構成されていますが(下の表を参照)、このたびその「お試し版」として無料で提供するのは、「調べる」ことの最も基本になる「調べたい事柄やテーマをどう上手に明確にして、成果が得らるように目標や手法を決めていくか」を探るワークショップです。2時間の議論と作業をとおして、「研究助成を申請するとして、その申請書に書く自分の研究の“研究概要(その意義と目標と方法)”を400字でまとめてみる」ところまで到達できるようにします。『実践 自分で調べる技術』で示したノウハウをどう生かしていくか、その第一歩を具体的に示すものとなります。

<実施要領>
●市民科学研究室にご連絡をいただければ日程調整のうえ、実施日時を決めます。
●ファシリテータとして市民研の上田およびスタッフ1~2名が赴きます。
●参加者の人数は5名以上30名未満でお引き受けすることになります。
●プロジェクターとスクリーンをご用意ください。PCや付箋紙などはこちらから持参します。
●無料でお引き受けしますが、参加者には実施後に「参加しての感想」をご提出いただきます。

こちらの申込みフォームから、自身のご都合などお知らせくださればありがたいです。

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◆世田谷区中央図書館での実施事例(2021年12月12日)

参加者の感想から
●こんなにちゃんとテーマについて論理的に考えていくことを教えていただけて考えがまとまりました。簡単に調べられないものは何とか周辺のキーワードを見つけていくことが有効だったようです。ネットでだめな場合、専門図書館などがあることを思い出すことができました。
●表題から「テクニック」の話が聞けるかと思ったが、もっと深い内容だった。
●とても有効な内容でした。調べ方の基本を知り、実際にやってみようと思います。
●「調べる」=「文献」or「ネット」では必ずしもない、という着眼点を得られました。声にならない声、拾われていない声も大切。というよりこちらの方がホントだったりするんですよね。
●たいへんおもしろいワークショップでした。いろんな人との交流をして、知恵をお借りしながら考えてというのはエキサイトします(知的な意味で)。
●進め方、内容とも、とても良かった。年齢層も多様で、いい刺激を得られたと思います。
●とても参考になり、素晴らしい講義でした。今後の調べ方の役に立ちます。
●非常にレベルが高く、有意義でした。
●とてもためになり、わかりやすく面白かった。基本的なことですが、声がとてもはっきり、話される内容もとてもまとまっていてわかりやすかった。自分の疑問を分解して具体化していくことは日々の生活の小さいことにも役立つと思った。また、さいごのさいご、ネットにのっていない情報こそ大切に、地道に調べることの大切さをあらためて感じた。何しろ、少し前まではみんなそうしていたのですから!

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◆区民向け講座「暮らしとつながる科学のはなし」で2回のワークショップを実施(2023年11月16,30日)

大田区が主催する区民向けの4回連続の講座(11/9から11/30の毎木曜日、地域力推進課区民協働・生涯学習担当)「暮らしとつながる科学のはなし」で、市民科学研究室の上田が第2回(11/16)と第4回(11/30)の講師を担当しました。第1回目は東日本大震災時の福島第一原発事故をふりかえり、特に放射能の問題をとりあげて、科学技術と自分の生活の関係をとらえ返すもの、第2回目は主要なSTS的話題のうちからその重大性や自分との関わりの度合いを検討しながら、班ごとに選んだテーマについて、市民の立場からの「解決策」を考案していく、というものでした。40代から80代までの10数名の方々が受講しました。

以下、講座終了時のアンケートに記された感想をいくつか紹介します。

子供から老人まですべての市民が参加して知識をふやす活動について紹介していただけて参考になった。また、講座の参加者は意見を出し合うことでいろいろなアイデアが出て、それらをまとめていくというプロセスが体験できたのが良かった。(60代)

科学技術と生活者のつながりの必要性を強く感じました。(40代)

科学系のワークショップの参加ははじめてでしたので、刺激とコミュニケーションの力も必要と感じました。すばやく自分の考えをまとめるトレーニングの入門にもなりました。知らないことばかりの中で日々暮らしていると思いました。目がほんの少し開かれてありがとうございました。(60代)

専門家の話のわからなさとか、どこまでいっても対立しているだけでうんざりしていたけど……やっぱり止まっていたらだめだなあと、たくさん刺激がありました。ありがとうございました。(60代)

漠然としていた日常のモヤモヤの情報が少し整理できたような気がしました。(80代)

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◆市民環境ライター向けに「調べる力をアップする」ワークショップを実施(2023年10月6日)

エコライフめぐろ推進協会のリクエストを受けて、市民科学研究室の上田が講師となり、「めぐろスマートライフ」に寄稿するecoライフライター(目黒区民で「めぐろスマートライフ」の記事を書くことを担っている方々)向けの研修会をお手伝いすることとなりました。次のサイトにその実施報告が掲載されています。

令和5年度前期 ecoライフライター研修会を開催しました

ここで用いましたワークショップの手法は、環境問題に限らず、いろいろな問題での「調べる力」「調べたことを表現する力」を高めるのに役立つのではないかと思います。様々な活動に取り組む方々からのリクエストをお待ちしています。

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◆「生命科学映像を観る」ことにあわせたワークショップを実施(2023年10月12日、19日)

「かわさき市民アカデミー」において、2023年度後期の講座の一つを、市民科学研究室と(株)アイカムが共同で担当することとなりました。生命科学映像作品(『生命』、『消化』)の視聴を軸に、受講生とファシリテーター(アイカムの川村智子さんと市民研の上田)でやりとりしながらすすめるワークショップでした。(広報はこちら)。

その報告が「アイカムニュース 2023年10号に掲載されましたので、以下に引用させていただきます。

【以下、「アイカムニュース 2023年10月号」より該当部分を引用】

かわさき市民アカデミーのお招きで、市民科学研究室の上田さんとアイカムからは川村と武田会長で「映像・絵本・博物館・実験で知る生命の不思議」という科学ワークショップに講師として行ってきました。1993年開講という歴史のある、いわば市民による市民のための市民講座のようです。通常は、週1回2時間、同じ講師で10回連続という形ですが、今回は、タイトル通り多様なアプローチで、数人の講師がリレーするワークショップという初の試みとか。

10月12日(木)は、映像の第1回<『生命』を観る>

受講者は、13名。現役を定年退職された後、今までの仕事や関心とは別のジャンルで「生命」や「生物系」の講座に参加してみようかな、という元気で意欲的な方々のようです。あらかじめ、4~5名の3グループに分かれ、三部構成で上田さんが進行します。

<観る前に議論する>
・「生きている」ことを強く実感した瞬間や出来事について、話し合う。
まず、自分で考えメモし、グループ内で話し、それをまとめて発表します。事故や入院・手術体験や、妊娠・出産・誕生、友人の死、自然への感動など、共通する体験も出てきました。
・ついで、動植物を育てて、生命の誕生から死を見た経験を話し合う。
小さい頃に見たカエルやトンボ、野菜を育てたことなど。
・そして「生命の大切さ」を伝えられた作品や経験を話し合う。
さまざまな小説や映画など、感動したり、印象に残っている作品の話もありました。

だいぶ、座が温まったところで、<映画『生命』を観る>

見終わったところで、休憩を挟んで<見た後に議論する>
それぞれの感想や質問もいただきました。「知らなかった。感動した」「素晴らしい」「どうやって撮影したのだろう」

今時、映像は加工できるからフェイクではないかと思うほど……という声もあり、これは聞き捨てならないので、アイカムから少し発言。この『生命 哺乳動物発生の記録』は35mmフィルムで撮影され、1970年に発表された。この映画を作りたいがために、アイカム(当時シネ・サイエンス)という会社を立ち上げた、いわば私たちの原点であり、世界で初めて哺乳動物の発生を記録して世界的に高く評価された作品である。

名を連ねている多くの先生自身もまだ見たことがなかった。試写会場に集まった時、例えば、運ばれていく受精卵から、周囲の細胞が剥がれて落ちていくのを見て、息を詰めて見ていた一人が「あっ、本物だ」と思わず声をあげたという。作り物ではない、リアルを感じ受け止めてくれたと思う。

でも「一般の人が見るには言葉も難しい」との声も。当初は研究者やドクター、プロに見せるものだったから。その後、撮影・監督した武田が中学生になった娘のために性教育が必要と考え、この作品を基にして、イラストも交えて作った『たまごからヒトへ』という一般向けの映画もある。

また、「生命の誕生はなんて効率が悪いのだろう」という興味深い発言もあった。なん億もの精子が作られ、最初にたどり着いた一個だけが受精に至る。それは勝ち敗けなの? という声もあれば、いやいや、それは偶然と必然。
たしかに、生命はなん億年もかけて、単細胞から多細胞、無脊椎動物から脊椎動物、哺乳類へとたどり着いた歴史の中の存在だから。系統発生の進化を辿るようにして発生してくる。生命は時間の存在、部品の集まりではない。

10月19日(木)は、映像の第2回『消化』を観る

2回目は、参加者もだいぶ慣れたようで、上田さんの「私たちに身近な消化について考えます。今日の課題は、もし、小学4年生に「消化って何ですか」と聞かれたら、2分間でどう答えるかというストーリーを作ること」に取り組みました。グループごとに出てきた物語は、それぞれに面白かったです。

あるグループは、お肉になって、口から歯に砕かれ、胃で分解され、長い腸を通って吸収される「食物の旅」の話。別のグループは、語り手が小学4年生の生物部になって、胃酸の逆流を防ぐ仕組みとか、酵素や免疫、腸内細菌までと詳しい。そして、3つめのグループは、健康に食べて生きる、消化の話。エネルギーの取り込みについ
て、食虫植物の消化とヒトの消化はどう違うのか、などなかなか鋭い。
呼吸と消化はどう切り替えるのかとか、横になっても逆立ちしても消化はできるかとか、胃が自分を溶かさないのはなぜかとか……会場からの質問にも答えながら、盛り上がりました。

さて、それでは、映画「時空キューブ 生命02 消化」を観ましょう。

この映画の見方のヒントをあえて申し上げれば、冒頭、ナレーションなしで音楽と映像だけの長いイントロがあります。それは時空キューブという、この映画の表現法を知っていただくためです。映画の構成は、食べ物の入口から出口へ、消化の過程が3回繰り返されています。1回ごとに深まり、あるいは視点を変えて描かれています。それでは、お楽しみください。

観終わったら、全員の感想を伺う時間は残ってなかったのですが、「内容が豊富で、用語もたくさんでメモする時間もなく、テキストがあるとよいかも」という声がありましたが、大丈夫、これは映画のシナリオ付きのDVD-Bookです。でも、できれば、一回観て終わりでなくて、何度でも繰り返して観てほしいなあと思いました。

たぶん学校で習う「消化」は、理科は理科で、保健体育は保健体育で、もしかすると家庭科では栄養のことだけとか、それぞれ別々に分断されて、結局、自分の体のことは一番知らない、という状態かもしれない、など、生き生きストーリー作りを楽しむ大人の受講生を見ていて、学校教育の問題まで考えさせられました。

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◆電磁波問題に取り組んでいる住民の方々(6名)を対象にした「step3: 先行研究の精査」のワークショップ(2023年10月17日)

 6名のうち3名から感想が届きましたので、それを掲載しています。実施の趣旨はこちらをご覧ください。以下のようなセクションを設けてすすめました。

 ●電磁波問題の何をどう知ることになったか
 ●(これまでの知識の積み上げをふまえて)さらに調べを進めるために
 ●さらに調べる手段・方法を探る
 ●ネット上の情報を利用するにあたって
 ●英語のサイト英語の論文からの情報の取り込みと基礎ツールの用意について
 ●よりよい検索のやり方について
 ●論文情報サイト(2つ)と運動団体サイト(3つ)を活用する

海外論文等の調べ方は、よくわからなくてなかなか手を出せずにいました。今度学んだことを生かして、色々と調べてみようと思います。東京タワー付近の高周波が強かった事等、とても興味深かったです。(IGさん)

携帯基地局からのマイクロ波の影響について、理論武装の方法を専門家のもとで確認したいと考えて、友人を誘い申し込みました。マイクロ波の計測値は得たもののどう評価してよいかがわからず、日本は当局の対応が遅いので、必然的に世界の文献にあたることになります。
今は図書館に行かずともネットで簡単に論文が入手できますが、翻訳サイトにそれぞれ特色があり、比較が面白かったです。
数値の換算も計算サイトがあることがわかり大変たすかりました。個人的には、電波は3次元で表現されるのに、単位が2次元なのが理解できず、上田先生の説明でよくわかりました。
一番の収穫と思ったことは「次にどうつなげるか」「何を次にしたらよいか」と自問することを教えていただけたことだと思います。
自分に問うたところ「たくさんの人に危険性を知らせたい」という気持ちが一番強いことがわかりました。高等動物も仲間に危険を知らせますから、本能的な行動なのだと思い。それを選んだ自分を褒めたいと思いました(^^)
じっくりと話に耳を傾けて、助言をくださってためになりました。いろいろな見えない道具をいただけた感じです。ありがとうございました。(SKさん)

2年間携わっている運動を振り返り、何が問題点で、これからどうしたらいいか、考え直すよい機会となりました。理論武装するためのワンランク上の調べ方を教えていただき、今後活用できそうです。とてもためになりました。自己流で探していくのは限界があったので、参加してよかったと思いました。(KIさん)

 

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◆M大学で卒業研究に取り組んでいる4年生(11名)に実施した事例(2023年8月4日)

(学生さんに書いてもらった感想文からその一部を抜き出して載せています)

学生さんA
ワークショップに参加するまでは、卒業論文のテーマ設定に必要な視点として、「問いが明確かどうか」ということくらいしか頭になかった。しかし、限られた時間と労力で自分が調べたいことを適切な方法で調べるには、設定したテーマを「現実的に調べられるかどうか」という視点も必要だということがわかった。実際は、「問いが明確かどうか」ということ自体を明確に理解できていなかったが、「自分の問いに対し仮説を持つこと」が論文を書く上で重要だと学んだ。
ワークショップの付箋に書き出す手法は、非常に勉強になった。最初にテーマを一文で書き、それを調べられる方法を思いつく限り書き、どうしてそのテーマを書こうと思ったのかの背景を書き、小テーマごとに分けて調査方法を並べていく。この方法は、自身のテーマを論文の形にする最初の一歩として繰り返し使える型になっていると感じた。また、自分がどこでつまずいているのか、曖昧な点を洗い出すのに非常にわかりやすく、これからも何度も使っていきたい手法である。

学生さんB
ワークショップを通じて、自分の今調べるべきことが明確になり非常に助かったと感じた。考えを一つずつ付箋にまとめ、テーマごとに分類するやり方は自分の考えが整理されるとともに、不必要な考えやテーマも明確になり、必要なものだけを抽出することが出来た。特に、この不必要な考えやテーマが明確になったのは自分にとって大きな収穫であった。

学生さんC
計画や整理は一人ではやろうと思えなかったため、このような場があったおかげで今一度テーマを深掘りすることができた。また、意見交換をすることで自分では思いつかなかったことも共有できて参考になった。制限時間があったことである程度切り捨てながら進めることができたことも良かった。

学生さんD
今回のワークショップを通して、自分の卒論に対する不安が軽くなった。これまでは、調べていく中で、「わかったこと」は増えても、完成や中継地点のような小さなゴールがあまりわからないまま、闇雲に目の前に現れた疑問について調べているような気がしたが、自分の大きな問いからそれに関した小さな問いを分けて書くことで、小さなゴールが見えて、さらに卒論の章の組み立てをどう書いていけばいいかの道筋が見えたような気がした。
また、他の人からの意見を付箋に書いてもらうことで、これまでの授業ではもらったリフレクション全てを把握することは難しかったのだが、目に見える形で意見が残ることがすごくありがたかった。付箋に意見や、予定を書き出して、残しておくことで、思考の道筋の記録を残しておくことができるので、今後の計画などが立てやすくなった。

学生さんE
今回のワークショップに参加をしたことで、卒業論文の執筆に関して、これまでぼんやりとしていたことが明確になりました。自分の卒業論文のテーマや今後のスケジュールが明らかになることで、卒業論文の執筆というものが、より現実的になったと感じています。
まず事前課題において、これまでの調査を振り返り、疑問や発見を一つひとつ丁寧に見ていくことで、自分が何に興味をもち、どのようなことを調査してきたのか整理することができました。またワークショップの前半には、自分のテーマとその背景を改めて文章にしてみることで、自分の興味の原点に立ち返ることができました。これまでは調査を進めていくうちにどこに着地をすればよいかわからなくなってしまうことが度々ありました。しかし今後はこれらの作業を思い出して、自分自身が最初になにを思ってこのテーマを設定したのかということを忘れずに、研究を進めていきます。
さらにテーマに関して、自分の問いだけで終わらせるのではなく、他のゼミ生の意見も聞くことによって、これまで考えつかなかった視点からテーマについて考えられるようになりました。これまで想定していなかった意見や問いが加わることによって、より太く丈夫な構造ができたのではないかと思います。

学生さんF
今回のワークショップを経て、自分が何を知りたいのか改めて自覚し、そのために何が必要なのかしっかり理解することができた。進むべき道がはっきりしたため、卒論に対するモチベーションも上がったように思える。また、大きなテーマから小さなテーマを取り上げていき、それを関係図にするという取り組みはとても良い結果をもたらしてくれた。この取り組みにより、これからまず何を調べればいいのかが明確になり、今後のスケジュールを立てることができた。これは、とにかく文献をたくさん読もうとしか考えられていなかった自分にとってとても大きな進歩だと考える。やはり、1人で卒論に取り組んでいると視野が狭くなり、行き詰まっていることにさえ気づかないことが多い。そのため今回のようなワークショップは、今まで意見交換をしてきたゼミのメンバーや先生、さらに外部の専門的な先生方から先に進むための意見や新たなヒントを示してもらえるため、とても勉強になると感じた。

学生さんG
今回のワークショップで自分の卒論のテーマについて整理しなおすことができたし、やるべきことが見えてきたのでとてもよかった。付箋を移動させたり増やしたりすることができたので、ごちゃごちゃになっている自分の頭を整理することができた。また、少人数のグループになって各々のテーマについて話し合うことで、テーマを深めることができたり、新しい視点や意見をもらうことができたところがとてもよかった。話し合いをすると、自分の頭のなかも整理できるし、一人では思いつかなかった視点をもらうことができるためとても参考になった。そのことから、付箋を貼って意見をもらう作業で、グループメンバーだけでなく、ゼミの全員から意見をもらいたいと感じた。このように付箋を使ってテーマの深堀や整理を行ったことで、何をすればいいのかが以前よりもずっと明白になった。ワークショップ以前は何月に何をすればいいのか想像がつかない状況だったが、最後に計画表を作った時にそこまで悩まずに工程の付箋を貼ることができた。なにか計画を立てる時は、このワークショップで行ったように、状況や方法を整理することが大切であると分かった。

学生さんH
今回開催されたワークショップに参加し、私の抱える卒論における課題が明確となった。それは、テーマに対する切り口の曖昧さだ。付箋用紙を用いて改めて自分のテーマを振り返った。そこでは自分が考えているテーマについての疑問を可視化できた。ただ、その疑問を掘り下げていく際の有効な切り口がなく、グループでのディスカッションを上手く進めることができなかった。また、付箋で書き出したことにもそこまで納得できなかったことや、グループのメンバーからも範囲を絞ったが良いという指摘もあった。私自身、薄々気付いていたことでもあったが、大きな課題として早急に取り組まなくてはいけないとひしひしと感じた。

学生さんI
今回、ワークショップに参加したことで自分自身の頭の中が整理され、現段階では何をするべきなのかということを明確にすることができた。今までは、卒論テーマとして自分が扱いたいと思っていることは、調べていくうちに意外と明確にはなっていたが、そのテーマについて何を調べていくのかということが具体的になっていなかった気がする。大きなテーマから小テーマを引き出すことで、このテーマの結論を導くためにはどのようなことを調べていく必要があるのか1つ1つ確認することができたと同時に改めて自分がそのテーマのどの部分に関心があるのかについても見直すことができた。そして、1人ではなく、他者の意見を聞くことで、自分のなかでは思い浮かばなっかった考えを吸収することができ、よりテーマが深まった気がした。

学生さんJ
私は今まで今回のような、自分の中の情報を整理したりテーマを深堀りして明確にしたりするワークショップをあまり経験してこなかったため新鮮であったのと同時に、ワークショップを通して自分の中で少し迷っていたことが解消された気がしました。
最初にテーマを書き、そのテーマで卒業論文を書くためには何をする必要があるのかを付箋に書き出したとき2,3個書いたらすぐに止まってしまいました。しかし、テーマを細分化したことや、細分化したものに対しての他者からのコメントなどを文字で書いて視覚化したことによって、卒業論文の主軸となるテーマや今後やるべきことをよりはっきりさせることができました。特に、大きなテーマを細分化して小さなテーマを書き出していったことによって、自分がやるべきことや調べるものがはっきりしただけでなく、ワークショップの最後に書いた今後のスケジュールを立てやすかったです。また、少人数でのディスカッションだったため、一つひとつの意見を詳しく聞きやすいだけでなく、メモを残しやすく、意見やそれに対する考えを授業の時よりも深堀りしやすいと感じました。

学生さんK
今回のワークショップでは、今まで頭の中で散らかっていた問いや疑問を整理整頓し、これから先の見通しを立てることで臆することなく先に進む姿勢を身につけることができました。
今までは、思いつく疑問や問いを全て一連の流れに無理矢理繋げようと考えており、話題が散らかってしまい、なかなか考察を先に進めることが出来ませんでした。今回のワークショップにてその疑問や問いを付箋に書き出すことで、問いの主軸をしっかりとらえることができ、細かな問いなどに優先順位をつけることができるようになりました。
また、今までは思いついた問いからしらみつぶしに取り組んでいましたが、今回計画表を作成し、全体の見通しをあらかた立てながら、今そして直近の自分は何をすべきか、どの問に向き合っていくべきかを考えられるようになりました。
今回作成した計画表は随時見返し、必要に応じて修正していこうと考えています。卒論の制作における一本の軸を建てることができたと思います。

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◆W大学環境サークルでの実施事例(2023年7月14日)

 

参加者の感想から
●ワークショップ形式で、他の方から質問やアドバイスをいただきながら、何を調べたいのか、具体的にどのように調べていくのかを深めていくことができました。今回のワークショップの内容をサークルメンバーにも共有し、今後のサークル活動に活かしていけるよう頑張ります!(IHさん)
●最初は漠然とした調査テーマでしたが、最終的には調査方法を含めた研究概要まで具体化できることに驚きました。また、他の人とテーマやアプローチを共有することで、新たな視点を得ることができました。今回のワークショップを通して、今自分が調べたいテーマに対する情熱と目標、そして調査方法を明確にすることができました。(TIさん)
●感じていたこと、思っていたこと、考えていたことを言語化し、お互いのフィードバックを通して調査計画を立てることができて、非常に有意義な時間でした。バックグラウンドが違う方の多角的な視点から課題を話し合い、刺激的なディスカッションができたと感じています。ありがとうございました!(SKさん)

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◆第1回目市民科学研究室事務所での「お試しワークショップ」実施事例(2023年6月24日)

参加者の感想から
・濃い内容・白熱した時間を共有させていただき、大変楽しかった
・内容のほか、時間制限や付箋活用においてもハイレベルを感じた
・皆様についてゆくのが必死ながら、大きな刺激をいただけた
・周囲にあのような議論できる環境がない為、新鮮味を感じた
・ご意見をいただけたこと&意見を褒めてもらえたことが嬉しかっ
・3時間という短い時間において、少しでも自信が持てた
・市民研は自身の弱点克服を叶えられる場所でもあると認識
・科学的議論において、国民の暮らしがより豊かになれば素敵
・今後が楽しみ
(ループさん)

限られた時間で、考えて、言葉にして、文章にしていく。
ワークショップでは、そのような作業をしましたが、「自分で調べる」ためには、背景と問題解決の流れを表現し、調査の対象や方法を絞り、「それならあなたにやってほしい」と理解してもらうことが大事であると感じました。
最初の発想にとどまらずにテーマを発展させていく、その時々の創造性も求められるような作業であると感じました。
他の参加者のテーマも考えることで、自分のテーマも考えやすくなったり、未解決なことも見えてくるような、「未完成」の文章作成でした。
今後も、具体的な調査の方法を考えるために、この作業を継続したいと思います。
(STさん)

「自宅介護や医療患者の自立支援」という目標設定から少し逸れてしまったが、俳句というワードから「患者の要介護度に合わせた句会の方法を調査する」研究テーマが生まれたことは、嬉しかった。俳人の家庭環境や経済状況を理解した上で、句会の意義を深めていけたら面白い。意義が明確になれば、経済的に自立することへ繋がると考えた。ワークショップを通じて参加者の問題意識が、今回挙げられたすべてのテーマ(2050問題や緑地化、サークル活動、ブックトーク)に反映されたと思う。集まったひとりひとりが当事者として問題を考えることの大切さが分かった。実地でもぜひ参加してみたい。
(OGさん)

予想以上の大成功だったと思います。恐らく参加された方たちも、想定外の成果が得られた、と感じられたと思います。私個人としては、正直なところ最初は小手調べ程度で全体的に流して色々と試そうと思っていましたが、途中から本気を出さないといけないなと思いました。それでも結果的に「あれ?私はこんなもんだったっけ?」と自問する羽目になりました。そしてある参加者からの指摘は、以前の自分の中では棄却していた選択肢でしたが、改めて調べてみてもよい課題なのだと改めて気付かされました。
(HMさん)

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第1回目のワークショップの呼びかけ動画

 

あなたが活動する場で、お仲間と一緒に「自分で調べる技術 ワークショップ」 を実施してみませんか?」への2件のフィードバック

  1. 小堀範久

    市民講座育成塾、大変興味があるのですが、30際未満の年齢制限の意図は何でしょうか?
    リタイヤして時間のあるエンジニアなどは、この活動にもってこいと思うのですが。

    返信
    1. csij 投稿作成者

      年齢制限を入れているのは、経済的にも苦しいだろう若い世代の方たちの参加を優先したとの思いからです。少人数での企画ですので、シニアの方たちばかりが集まる、ということを避けたいためです。
      ただ、参加数などの様子をみながら、市民調査に乗り出したいという気持ちのあるシニアの方にも入っていただければありがたいとは思っています。
      まずは、7月22日のお試しワークショップにご参加いただけますとよいかと思います。

      返信

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