科学って何かの役に立つためにあるんじゃないのですか?

投稿者: | 2015年10月5日

市民科学講座Bコース <第1回>  講義録(2015年7月24日)
ぬで島次郎さん、
科学って何かの役に立つためにあるんじゃないのですか?

ゲスト講師:ぬで島次郎 (東京財団研究員)

・当日配布の「上田からの7つの質問」→csij_b_seminar_01_nudeshima_questions.pdf

・講座記録(全文)→csijnewsletter_032_nudeshima_20151003.pdf

はじめに (進行役の市民研・代表の上田から)
ぬで島さんは、急激に進展している先端医療分野を対象に、どんな倫理やルールが社会に必要かを考え、提言し続けてきた人だ。とりわけ、日本の生命倫理の政策対応が、例えばフランスと比較して”つぎはぎ”状態であり、そのことから様々な問題や矛盾が生まれている、と鋭く指摘してきた。

では、何を基本にすえてどう系統立てていくか―新著『生命科学の欲望と倫理』では、「科学する欲望」「現世利益を求める欲望」を基軸にして、生命科学、臨床医学、ひいては科学研究全般が社会とどう関係付けられるとよいかを、描き出そうとしている。そこでは、「よく同世代の人から、まだSFを読んだりするのかと聞かれることがあって、心底衝撃を受ける。私にとってその質問は「まだ息をするのか」と聞かれるのも同然だからである」と語るぬで島さんの、「科学する欲望」の独自の価値をしっかりと認めてこそ「倫理」が成立するのではないか、という認識が土台にすえられている。

市民はいかにして科学のまっとうなパトロンたり得るか、という重要な問題もその認識と深く関係する。ぬで島さんに、「科学は何のために?」をじっくり問うてみることの意味は大きい。

【以下、講座記録は上記PDFファイルで】

 

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