上田昌文、「市民研通信」第1号2010年5月」タグアーカイブ

環境エッセイ 第11回 環境問題解決のための4つのカギ 私なりの提案  

上田昌文  昨年(2009年)の秋から半年間、私はある大学で環境政策論の授業を担当した。この表題での講義といえば、たとえば温暖化のような具体的な問題を事例にして、国際・国内の行政セクターの役割を中心に、地方自治体や企業や… 続きを読む »

環境エッセイ 第10回 こどもの環境健康問題としての携帯電話

携帯電話は20世紀の終わりに出現し、瞬く間に世界中に普及した先端技術である。20年ほどで世界の半数以上の人が所有するようになった技術は他に例がない。ここでは特に子どもに焦点をあてて論じるが、「なぜこのように急速に多くの人… 続きを読む »

環境エッセイ 第9回 海洋酸性化の脅威

上田昌文 科学の次なる最大のフロンティアは、宇宙でなくて海ではないか、と常々私は考えている。気候や生態系の地球規模での変動のメカニズムを理解するのに、海洋は決定的に重要な因子だが、陸上やあるいは大気圏と比べてさえ、探索の… 続きを読む »

環境エッセイ 第8回 高レベル放射性廃棄物はどこに行く?

上田昌文  鳩山政権は、「2020年までに温室効果ガスを1990年レベルから25%削減する」と宣言した。それをどう実現していくか、確固たる政策はまだ見えないものの、その点に関連して危惧されることの1つが、現政権が温暖化防… 続きを読む »

環境エッセイ 第7回  ドイツの環境教育の教科書からうかがえること

 あなたは、海外のいわゆる「教科書」を手にとって日本の教科書と比べてみたことがあるだろうか。歴史の教科書は、ともすればその国の現政権の意向やナショナリズムが反映されかねないからおいておくとして、自然科学や数学は内容が世界… 続きを読む »

環境エッセイ 第5回 白熱灯から蛍光灯へ―今、考えるべきこと

上田昌文 昨年4月のことになるが、経済産業省は、省エネに優れた電球型蛍光灯の普及拡大を目指すため、白熱電球の生産を2012年までに原則中止するよう、電気器具メーカーに要請する方針を明らかにした。電球型蛍光灯について、「白… 続きを読む »

環境エッセイ 第4回  エコポイントは本当に「エコ」か?

上田昌文  先月から「エコポイント」が始まった。その要点は次のとおり。 ○省エネ基準(統一省エネラベル4つ星以上)を満たす家電(エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビ)を購入すると、主にサイズ別に一定のポイントが付… 続きを読む »

環境エッセイ 第3回  レジ袋削減にみる環境対策のあり方

上田昌文  自分の家庭から出るごみの中身をチェックしてみればすぐわかることだが、その大半は容器包装の類である。中には捨てるには忍びない美麗なつくりのものや、何度も繰り返して使える頑丈なものも含まれている。 もちろん、包装… 続きを読む »

環境エッセイ 第2回  「車が売れない」ことの環境的意味

上田昌文  「車が売れない」――現今の深刻な不況を象徴する事態である。新車を買い控えている人は、今所有する車を使えるギリギリまで使おうとしているのか。それとも車に乗ることそのものを抑えようとしているのか。中には、「もう車… 続きを読む »

環境エッセイ 第1回 ミネラルウォーター市場の伸びは何を意味するか?

上田昌文 水問題は21世紀の最重要の環境問題の一つだ。国際的な統計や海外のレポートでみると、日本の状況からはなかなか想像が及ばない深刻な予測がいくつも記されている。 たとえば最近発表されたレポート『Freshwater … 続きを読む »