アーカイブ研究会

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2024年 アーカイブ研究会の活動

ひとつの団体としても、「市民科学」としても、その「持続」のためには、自分たちの活動の記録や成果を保存し、多くの人々が利活用できるようにする「アーカイブ」を作ることが重要です。アーカイブ研究会は、紙の資料やデジタル化した資料はもちろんのこと、映像と音声が含まれている動画なども資料として扱い、市民科学に関する資料を広く利活用できるようにするための活動をしています。

「市民科学」に関する情報や資料はどのようにあるのか、市民科学の活動とその「アーカイブ」はどのようにすればいいのか。これらの問題を、さまざまなメディアの資料の整理、収集、閲覧、データベース作り、動画制作での取材、制作、表現、公開などの作業を通して、実践的に考えていきます。

アーカイブ研究会には、主に、次の3つの活動があります。

1●読書会

「視聴覚資料」の問題を扱う文献として、以下の論文集をテキストとします。

ミック・ブロデック(編著)、柴崎昭則、和波雅子(訳)ヒバクシャ・シネマ 日本映画における広島・長崎と核のイメージ』現代書館、1999年(原書、1996年)

日本における「視聴覚資料」の問題をふまえて、市民科学研究室事務所において、次のことをすすめています。
・この本で取り上げられている映像150本弱を収集、閲覧してみる。資料として利用したいものにどれくらいアクセスできるかを調べる。
・メディア技術の歴史的な問題、「映画」「放送」の制作、「視聴覚資料」としての利活用、CIE、図書館、学校、企業、市民運動と「映像」の関わりを考える。
・資料として扱われていないものを新しい資料としていけるかどうかの可能性を探る。
・他のメディアの「アーカイブ」に関する基本文献を参照する。
・資料群、文書の記録、書籍の貸出し、点字図書や録音図書、ミニコミ、地域資料など、各資料・メディアの問題や特徴を調べ、共存の可能性を探る。
・レビューを作成して報告し、公開する。

2●図書館プロジェクト

「科学と社会を調べる図書館」の構築と活用をすすめています。市民科学研究室が所蔵する「科学と社会」に関する蔵書資料を整理し、目録、データベース、検索・レビューができるサイトを作り、私設の図書館として利用できるようにしています。そして、図書館との連携事業を探っています。学校や公共の図書館と連携して、地域の探究学習のための活動や「自分で調べる技術」のワークショップを行うことを目指しています。

3●動画制作

市民科学研究室の講座やイベントなどの動画を公開するWebサイト「くらしとかがくのアーカイブ」を運営し、YouTubeの動画、インタビューやツアーの動画を制作しています。

「図書館」「映像/音声」「動画制作」の経験がある方、関心がある方、市民科学研究室の会員ではない方も、いつでも気軽にご連絡ください。いろんな方のご参加をお待ちしております。

 

▶研究会に参加したい方はこちらのフォームからご連絡ください。