「はかる、わかる、そなえる」 あなたの街・家・教室の電磁波環境 測定と対策の協働プロジェクト

市民科学研究室では長年、家庭内や環境中での様々な電磁波(超低周波磁場や電波など)を自身で、あるは専門業者に委託して、計測し、それらのデータをもとに、数多くの報告書を書いてきました。

そうした経験を生かして、このたび、電磁波計測のサービスをいろいろな形で提供することにしました。名付けて「はかる、わかる、そなえる」です。あなたの街・家・教室で電磁波環境がどうなっているかを測定し、その測定結果に基づいて、じっくり話し合いつつ一緒に対策を立てていく、というプロジェクトです。

提供するサービスは次の3つです。

1)出張計測

測定器をもって現地にでかけ、測定し、その結果を報告書にまとめて「対策」を提示します。

出張計測を行ってまとめた報告書の例を掲げますので、参考にしてください。
国立市での携帯基地局電磁波の計測(2003年)
携帯電話基地局アンテナからの電波を含む高周磁計測(T 市 )
保育園児を対象とした午睡見守りWi-Fiシステムの電磁波測定(A市)
携帯基地局アンテナからの電波を含む高周波計測(C市)
GIGAスクール構想対象の小学校中学校での教室内での電磁波計測(K市)
「神奈川ネットワーク運動・鎌倉」による鎌倉市内の携帯基地局電磁波の実測とその考察

2)計測器貸出し&オンラインによる計測指導

遠方の方の場合(あるいは自身で何箇所も測ってみたい場合)、1)では出張のための交通費が高くなるので、計測器を貸出し、ご自身で測ってもらうようにします。

その際のポイントは2つあります。
・測定器を壊さないように「精密機器扱い」で厳格に梱包してこちらから郵送し、かつ、使い終わったら同様の梱包で返却してもらう。
(これについては厳密を期すために事前に必ず電話などで打ち合わせをし、機器を破損した場合の取り決めも行います。)
・機器の使用方法については、通常使用説明書を読むだけではわからないことが多いので、オンラインの画面を通じて、直接会話しながら丁寧に説明する。

測定器は数種類保有していますが、通常は次の機器を貸出すことになります。

高周波&低周波 測定器 GQ Electronics EMF-390

これ一つあれば、超低周波磁場、ほとんどの中間周波数電磁波、5Gで使われる周波数帯の一つである28G(ギガ)帯だけを除く、日常の生活圏に関連するほとんどの帯域の電波(10G(ギガ)までの高周波電磁波)が測ることができます。しかも簡単なスペクトル解析をして、測定している環境中で何が支配的な周波数の電波となっているかを特定することができます。次の文書で使い方や性能をご確認ください。
このGQEMF-390はじつに多機能で、大変有用な測定器ですが、通常の計測に必要な操作については「簡易マニュアル」にまとめましたので、まずはそちらをご覧ください(この簡易マニュアルの作成にあたっては「合同会社リレド」の協力を得ております)。なお、このプロジェクトにご参加くださった方々には、GQEMF-390の「詳しい使用説明書」(計測器の製造元が作成した英文のUser Guide の日本語訳)の翻訳を間違いなどを正し、使われている専門用語の意味などを詳しく解説した「詳細マニュアル」を市民科学研究室で作成しましたので、それをご提供いたします。プロジェクトに参加なさらず、この「詳細マニュアル」のみを入手したいという方には有料(5000円)でお送りします。入手を希望される方はご連絡ください。

簡易マニュアル
詳しい使用説明書
仕様についての説明(日本語訳:市民科学研究室)

3)電磁環境に関する相談やデータ処理(報告書作り)

市民科学研究室にはかなり頻繁に、電磁波問題に関する電話相談が寄せられます。これまでは完全に無償で応じてきましたが、長時間に渡る場合はそれを有料とさせていただければと思います。また、2)でご自身で測った結果について、市民科学研究室にそれを示し、市民科学研究室がそれを読み解いて報告書(対策などの提言を含む)を作ることを希望されることにも応じます。

これらのサービスに関するお申し込みやお問い合わせは、電話(03-5834-8328)あるいは「市民科学目安箱」からお願いいたします。
皆様とよい形で手を結んで、ますます複雑で高密度になってきている電磁環境の実態を明らかにしていければと願っています。

 

◆このプロジェクトに関する料金の一覧◆

以下のメニューに応じたお見積りは無料で承ります。

メニュー時間・単位費用
1)出張計測現地にて3時間ほど◆往復交通費実費(※1)

◆現地での計測・報告書作成費

2万円

2)計測器貸出貸出期間は1週間

(※2)

◆機器郵送着払い(※3)

◆機器貸出料&

オンライン指導料

1万5000円

3)相談・解析電話相談は60分まで

データ解析や報告書作成は1件につき

◆電話相談

5分まで  無料

30分以内 1000円

60分以内 3000円

◆データ解析・報告書作成(※4)

5000円

※1JR「御茶ノ水駅」もしくは千代田線「湯島駅」から。
※2到着日から1週間後の日に返却の発送をしてもらいます。
※3郵送費は往復の分で2000円以内となります。
※4報告書などは基本的にPDFで作成しメールで送付します。