土曜広場のご案内(2024年6月から本格展開)

「市民科学」の活動が社会に広がり根付いていくには、いろいろな関心を持った多数の市民が、どこかで「市民科学」の問題意識を共有しながら、自由に交流し学び合える、開かれた場が必要です。

「土曜広場」はそのような思いを込めて運営する新しい場です。市民科学研究室の30年近くに及ぶ活動から得られた知見やノウハウが随所に生かされているはずです。 

交通アクセスもよく、それなり広くて(最大15名が囲める会議テーブルと椅子がある)、ちょっとした図書館の機能(「科学と社会を調べる図書館」:5000冊所蔵や多数の映像資料、一般図書館と同様の検索機能あり)も備えている、という恵まれた環境である市民科学研究室事務所を、土曜日に限って一般に開放するのが、「土曜広場」です。

朝11時以降なら、誰でもいつでも来ていただいて、かまいません。

その時々の会議やイベントに参加してみたり、あるいは自分で勝手に本や資料やDVDを閲覧する、あるいは私やその他のスタッフが手の空いた時間に一緒におしゃべりする、という具合に過ごしてもらえればと思っています。

こちらのタイムテーブルに記した予定ですすめますが、これは随時更新しますので、事務所にいらしたりオンラインで参加なさる前にチェックをお願いします。

おおまかな活動編成は次のとおりです(時々、特別のイベントを入れたりして変更することがあります)。

その時々の週の「土曜広場」で以下のそれぞれの時間帯で何をテーマにするかの告知、そして参加を希望する場合の申し込み受付については、こちらの「今週の土曜広場」のページで行っています。なお、オンラインで参加を希望される場合は当日午前11時までにお申し込みが必要です(直前にzoomのURLを送ります)。市民科学研究室会員の方には「市民科学研究室メーリングリスト」で事前に全員にURLを送ります。また、事務所に直接いらっしゃる場合は、申込みは必要ありません。いつでも好きな時にいらしていただければと思います。

 

毎週土曜日午前10時から市民科学研究室事務所を開放

10:00-11:30

①ボランティア作業

②土曜地元語り

③動画収録

11:30-12:30

④土曜ランチ

13:00-14:00

⑤土曜テーマトーク

14:30-16:30

⑥土曜カフェ

17:00-19:00

⑦土曜講座 (終了後、事務所にて夕食・交流会)

 

①ボランティア作業

市民科学研究室は、文献整理、入力、発送、その他の手作業などを手伝っていただける方を常に求めています。「科学と社会を調べる図書館」に関連した作業もあります。手伝っていただける方はぜひこちらからご連絡ください。

②土曜地元語り

これは、11:00から1時間以内でオンラインで行うもので、市民科学研究室の会員限定となります。毎週入れ替わりで市民研の会員3名で、お互いに自己紹介しつつ「(自分の、地元の)防災」も一つの切り口にしながら、地域・くらし・科学について話し合います。このオンラインの話し合いはその3名の方々と市民研代表の上田のあわせて4名のみで、非公開で行います。

③動画収録(市民科学研究室代表・上田+「市民科学者育成塾」スタッフ・瀬野豪志 が中心となってすすめる)

これは「市民研YouTubeチャンネル」のための動画作成の時間です。

④土曜ランチ(ゲストを招いてのおしゃべり)

ユニークな活動をなさっていたり、皆に知ってほしいような知見をお持ちの方をどんどん招いて、自由な雰囲気でおしゃべりします。市民科学研究室の会員の皆さんからご紹介いただくだけでなく、この土曜広場に訪れた方からも、この「土曜ランチ」にお招きする方をご紹介いただければと思っています。遠方の方でもオンラインでご参加いただけます。すでに1年ほど前から始めている企画ですので、これまでの動画のいくつかを「くらしとかがくのアーカイブ」に掲げています。

⑤土曜テーマトーク

特定のテーマをとりあげて、参加者の間で自由に意見交換する企画です。例えば、
「あなたが“市民科学者”と考える人は誰か?」
「生活の中で遭遇した技術トラブルについて語り合おう」
「あなたにとってイチオシの一般向けの科学本は何か?」……
といったテーマを設けて、(決して誰かが講師になるというのことではなく)皆で自由に議論します。
毎回のテーマについては「今週の土曜広場」をご覧ください。

 

⑥土曜カフェ(持ち込み企画歓迎)

これはいわば「自由時間」です。つまり、訪れた人が市民科学研究室事務所にある図書、文献、映像資料……を自由に閲覧して、また必要なら居合わせているスタッフや参加者と話をして、自分の調べたいことを自分で調べる時間です。午前11時以降であれば、いつ事務所に来きてもらっても大丈夫です。
一方で、場の様子をみて、こちらが用意した上映会や、参加者が事前に提案した“持ち込み企画”を、適当なタイミングで実施することもあります。
「持ち込み企画」は、例えば、
「皆で◯◯(多数のDVDに収めている市民科学研究室の映像資料)を観てみよう」
「皆でネゴバト(市民研が開発した生活習慣病ゲーム)を体験してみよう(3人☓2組でできる)」
「電磁波計測器の使い方を学ぼう」……
といった具合に、どんな提案でも出していただければ、スタッフで検討して実現できるように組んでいきたいと思っています。
やることが決まった企画については、「今週の土曜広場」で告知します。

 

⑦土曜講座(毎週・通年で:講師は主として市民研代表・上田だが、外部からも招くことがある)

市民科学者育成塾の塾生に向けての講座なのですが、他の方でも参加可能です。
2024年3月から5月に新規に募集し、2024年6月から開講します。
すべて2024年6月から2025年3月の毎月1回の全10回です(第5週は4回となりますが、日曜日などに特別イベントを入れて10回実施します)。

詳しくは近々公開される「土曜講座2024」のページをご覧ください。

 

第1週土曜日自分で調べる技術ワークショップ(9種類のワークショップ)【10回】

2023年から実施中、2024年から新規再開

第2週土曜日暮らしと科学技術のかかわり【10回】

(インフラ、エネルギー、食、住、水、交通……のしくみと諸問題)

第3週土曜日自分で調べるための統計学【10回】
第4週土曜日市民が活かす情報技術(IT基礎、動画、AI、WEB構築、GIS……)【10回】
第5週土曜日自分で作る技術(味噌、自炊、土、菜園、断熱リフォーム……)【10回】