音声ガイドでまち探索プロジェクト

音声ガイドは魅力的か?

皆さんは「音声ガイド」を体験されたことはあるでしょうか?

大半の人は何らかの体験があるものと思いますが、だたそれは美術館や博物館で入館時に専用装置を受け取って聞くタイプのものではないでしょうか。観光で街歩きする時に、そうしたサービスを利用したことがある人もきっといらっしゃるでしょうけれど、観光ガイドブックの音声版の域を出ない、という印象を持ち、とりたてて魅力的だとは感じなかったのではないでしょうか。

でも音声ガイドでできることはもっとある、と私たちは考えています。

 

GPS連動自動再生アプリの可能性

最近(2024年4月)に報道された、一つの例を紹介します。

滋賀 NEWS WEB
ヴォーリズ建築を楽しむ音声ガイドを発表 近江八幡

ここでスマホに入れて用いられているのはcocokikuというアプリケーションですが、これを開発した株式会社THDと市民科学研究室は、これまでにも共同で、GPSと連動してスマホやタブレットで望みの位置で望みの音声を自動再生する、このcocokikuを用いて、次のようなイベントを手がけてきました。

・谷中芸工展での「千駄木エリア街歩き」
・本郷にある有名な旅館「鳳明館 館内案内」
・東京大学本郷キャンパスを巡りながら学ぶ「東大医学部・医学史巡り」
・日暮里富士見坂を守る会との共同で「富士見坂案内」
小石川植物園音声ガイド
THDはこれら以外に、独自に
JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテック 音声ガイド
早稲田大学キャンパスツアー音声ガイド
をはじめ、様々な事業を展開しています。

 

このプロジェクトは何を目指すか

私たちは、今紹介したcocokikuアプリを使って、市民が自分のまちをより広く深く知り、外に向かって自分のまちの魅力をより明確に伝えることができるようなるようにしたい、と思っています。そのためにはどんなテーマを設定するのがいいのか、また、どのような団体とのつながりを作ったり、一般の方たちにどう呼びかけていけばいいのか……様々な課題が浮かび上がってきます。

そこで、当面は次の3つのアプローチを並行してすすめながら、具体的に事業化する対象を絞込んでいきたいと考えています。

1)cocokikuを用いた事業の可能性を探る
上記に記したような、cocokikuを使った新たな事業の可能性を、様々な情報を収集して検討しながら、常に探るようにする。

2)市民によるcocokikuを用いたまち探索型音声ガイドコースの設計
主として東京のインフラや歴史的建造物や景観を対象に、何らかの地域やテーマでの音声イドコースを想定して、実際にそのコースにあたる住民の方々と連携して、関連する地理・歴史・産業などについて、まち歩きを重ねながら学び、音声ガイドコースの設計、試作、イベントでのお披露目……といった活動を展開していく。

3)修学旅行でのcocokikuの共同利用方式の確立
主として修学旅行などで、中学生や高校生らがdodokikuを使って、訪問先のまちや地域のことを自ら調べたことを、自分たちが設計するコースに反映させて、自分たちでそれを体験できるようにすると同時に、そのデータを蓄積させて、共同利用していく方式が確立できるようにしていく。

こうしたことに関心をお持ちの方に、ぜひプロジェクトチームに入っていただき、一緒にこの楽しい事業をすすめていければと思います。ご連絡をお待ちしています。

ご連絡・お問い合わせはこちらから

プロジェクトメンバー:伊藤瞬(THD、市民研会員)、上田昌文(市民研代表)