
この研究会は、第 38 回九州視覚障害者情報提供施設大会(北九州大会、小倉市)で、市民科学研究室の上田が行った講演「図書製作に役立つ!! 自分で調べる技術~これでみんな調査のプロ!?~」(その動画はこちらから)(2024 年 9/12)を契機に発足しました。この講演は、『実践 自分で調べる技術』(岩波新書2020年)に目をつけてくださった、北九州市立点字図書館のスタッフの皆さんからリクエストをいただいて成立したものです。
これまでに、同館スタッフの皆さんと共同で、下記の活動を行ってきました(※)。
視覚障がい者にとって不可欠な、点訳・音訳をとおしての種々の情報提供は、主として点字図書館とそこに参集するボランティアによって担われてきました。しかし、その技能を習得することのハードルは高く、若い世代の参入が減少しているのが現状です。一方、情報技術・AIの進展によって点訳・音訳の自動化などの趨勢が生まれていて、その利便性はわかりつつも、障がい者自身による利用も含めて、サービス提供の現場では、それらの技術をどう適正に導入し活用すべきかを見通せないでいることも多いのではないかと思われます。この現状を、情報提供や意見交換のネットワークをうまく築いて打開し、視覚障がい支援サービス全体の底上げに資するように、情報技術・AI の活用のための具体的な対策作りを、この研究会では目指します。
今後、上記の趣旨に則ったネットワーク作りのために、特設のウェブサイトを設けることを予定しています。ご意見・ご提言などいただけるようでしたら、こちらからお願いしたします。
※これまでの活動経緯
北九州市立点字図書館の皆さんとの会合(2024年4月に講演の依頼のいただいてから)
・2024年5月16日 北九州大会の講演準備のための打ち合わせ(1)
・2024年7月24日 北九州大会の講演準備のための打ち合わせ(2)
★2024年9月12日 第38回九州視覚障害者情報提供施設大会(北九州大会、小倉市)にて
講演「図書製作に役立つ!! 自分で調べる技術~これでみんな調査のプロ!?~」
・2024年10月17日 研究会発足に向けての準備会合(1)
・2025年1月9日 研究会発足に向けての準備会合(2)
・2025年3月6日 研究会発足に向けての準備会合(3)
・2025年5 月21日 「点訳・音訳の未来を拓く研究会」第1回
★6/5-6/25 「情報技術・AIの活用」、「現在の困りごとや課題」についてアンケートの実施 (九州エリア全館に対して)
・2025年7月10日 「点訳・音訳の未来を拓く研究会」第2回
・2025年8月7日 「点訳・音訳の未来を拓く研究会」第3回
★2025年8月21日 九州視覚障害者情報提供施設協議会職員研修会にて
講演「図書館業務における情報技術、AIの活用について」(※※)
・2025年11月5日「点訳・音訳の未来を拓く研究会」第4回(福岡点字図書館館長さんも参加)
(※※)この講演のスライド(49枚)と参加者に配布した「自動点訳・自動音訳・視覚障害者支援関連ソフト・アプリ一覧」は、点訳・音訳などに携わる方々でご覧になりたい場合は、こちらからご連絡いただければ、PDFでお送りいたします。その際には、視覚障害支援のどのような活動をなさっているのか、ご紹介いただけますと幸いです。
