市民科学研究室事務所の共有スペースをを使った「十一人劇場」のお知らせです。
どなたでもご参加いただけます。ただし、コーヒー代(チラシの裏をお読みください)をご負担ください。また定員が11名ですので、参加を希望される方は必ず、市民科学研究室まで予約の連絡を入れてください(電話03-5834-8328、ファクシミリ03-5834-8329でもかまいませんが、このホームページの「お問い合わせ」フォームを使ってメールでご連絡いただくのが一番簡単です)。
チラシはこちらから
◆十一人劇場 第7回◆
9月18日(月、祝)14時から
蘇音カフェ vol.3人間ではない声
出演&進行: 瀬野豪志
音響技術による「初めての音」、トーキー映画、ラジオ、音声合成、ロボット、ヒューマノイドなどに関わる音声を聴きながら、「人間ではない声」の歴史、「人間らしさ」をめぐる議論、「人間」を含んでいる音響技術のシステムについてのおしゃべりをします。最近登場してきた「AI」「読み上げ」などについても、それらの音声との付き合いの観点から、その技術のシステムへの自分なりの接し方を(今回は人間同士で)お互いに話し合います。
◆十一人劇場 第9回◆
10月21日(土)14時から
蘇音カフェ vol.2-2「東京オリンピック」体力とは何か?編
出演&進行: 瀬野豪志
8月12日のvol.2「東京オリンピック」の続編として、「体力とは何か?」編を開催します。1940年のオリンピック招致から1964年の東京オリンピックまでの時期において、「体力」とは何を意味していたのか、そしてどのように「体力」についての考え方が変化してきたのか。レコード、放送、記録映画などの資料を参考にしながら、日本におけるスポーツの歴史についてのおしゃべりをします。特定の「競技」のみをスポーツとしてみるのではなく、すべての競技を含む娯楽・遊戯に対する態度や、わたしたちの健康についての取り組みや、社会生活を構想する考えをもとにした活動として、スポーツを捉え直します。
◆十一人劇場 第8回◆
10月14日(土)14時から
数学をどう役立てるか
出演&進行:出演&進行:西田 進
十一人劇場として数学を取り上げるのは2回目です。今回は、便宜上、「第1セッション」と、それに続く「第2セッション」に分けることにします。
●第1セッション 「数学が役に立った話」
進行係から導入として、「人工物の設計に役に立った数学」という話をします。これは、技術という狭い範囲の話ですが、数学が役に立った体験談の1つです。それに引き続き、職業的生活、日常的生活、教育の場面、趣味の世界などにおいて、ジャンルを問わず、数学が何らかの意味で役に立った体験を語り合います。
●第2セッション 「数学を役立たせるための工夫」
進行係から導入として、「電卓で計算して理解する地球温暖化」という話をします。スーパーコンピュータの時代に電卓とはお笑い草ですが、中学生・高校生にも使える電卓は、いろいろな現象を数値的に理解する際の有益なツールになります。このセッションでは、課題をできるだけ多面的にとらえ、相手の発言に触発されて新しい発想を提案するような談論風発を期待しましょう。
確率と統計の意味を考える - リスクは定量的に考えよう
自然科学と社会科学・そして論理と数学
数学が目的化している経済学
などジャンルを問いません。文明評論的あるいは現代社会への警鐘的な論議を期待しています。
西田 進 プロフィール
大阪大学工学部卒、工学博士。企業及び政府系研究機関で、高エネルギー加速器、人工衛星、X線CT、液晶ディスプレイなどの研究開発に従事。NPO法人・山の自然学クラブ(2016年まで監事)、NPO法人・市民科学研究室会員、公益社団法人・日本山岳会会員。地球温暖化、原発、自然エネルギーをテーマにした、市民のための勉強会を継続している(すでに250人が参加してくださっている)。