地下トンネル工事からの振動を、地上部で中古i-phoneを使って24時間連続測定できます

投稿者: | 2024年12月4日

東京外環道やリニア中央新幹線をはじめとして、各地で地下トンネル工事がなされる場合の、その地上部への影響をどう把握するかが、大きな問題となっています。
地表面の変位(陥没や空洞、隆起や地盤沈下、亀裂などの発生)や気泡や水の発生など、予期せぬ事象によって建物への影響が出てきたり、場合によっては騒音、振動、低周波音によって地上部に住む人々への心身への悪影響がもたらされることがあります。

事業者はモニタリング(地表面変位の測定、騒音・振動・低周波音の測定)を実施し、その結果を公表していますが(例えば、その一例はこちら)、地上部への種々の影響が出た場合に、その影響が地下の工事がもたらされたものであるのかどうかを、公表されたモニタリング結果から判別していくことは、ほぼできません。地下工事の刻々の掘進の進行状況に対応させた地上部での刻々のモニタリングがなされているわけではないからですし(非常に限られた回数分しか結果を公表していない)、何より地上部の建物や人への影響そのものをまったく調べていないからです(住民自身が記録して通報しない限り、「影響はない」ものとみなされてしまう、と言っていいでしょう)。

そこで、外環振動・低周波音調査会では、中古のi-phoneを用いて、トンネル工事が進行している場所のまさに直上やその付近に住まわれている方々のご自宅で、24時間連続で最長2週間、振動データを記録できるように、測定体制を整えました。

以下の動画で、その概要を説明しています。

合計8台のi-phoneを備えていますので、各地からのご要望があれば、すぐに現地に赴くなり、機器を送付するなりして、測定を開始できます。
必要とする方々からのご連絡をお待ちしています(連絡はこちらから)。

 

 

測定の結果の分析の一例

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