これは市民科学研究室の会員の皆さんで作るページです。

自分が読んだ、観た、聴いた、買った……つまり体験したどんなモノ・コトでも(「科学・技術と社会」に関係しなくてもまったく問題なし)、何かちょっと一言添えて気軽に世間の人たちにおすすめしてみよう、という試みです 。

会員の皆さんが登録している「市民科学研究室メーリングリスト」に投稿されたものをこちらに転載して、蓄積していきます。

多くの方に楽しんでいただき、何らかのヒントを与えることになれば、幸いです。

秩父の山奥のジェラート屋さん ジェラテリアHANA
8月24日(土)~26日(月)まで、秩父に行ってきました。
もともとは、俳優・中村敦夫氏による『朗読劇「線量計が鳴る」~元・原発技術者のモノローグ』の公演があるのでどうですか、と誘われたのがはじまり。
中村氏は79歳、「最初は10回くらいやれば」と思っていたそうですが、81回目の公演。 ここまできてまだ、予定がある、と。
その理由は「怒り」ではないかと、公演後の挨拶で述べていました。
いわく、「怒りはよくないが、公憤と義憤は違う。これらは人に力を与える」。
中村敦夫公式サイト  『線量計が鳴る』書籍紹介 
さて、せっかくなので3日の旅にした秩父、いくつか訪れたお店のなかで、いちばんよかったところを紹介します。
山奥のジェラート屋さんです。
なんと、朝8時オープン、16時には終了。
私と相方は、日曜日の朝8時半すぎ現地に着きましたが、すでに十数人の客がいて、各テーブルはほぼ埋まっていました。
「テラス席でよければ」と言われ、唯一あいていたところへ。
そこは、川の流れと鳥の鳴き声が聴こえる最高の場所でした。
メニューは思ったより多彩でしたが、食べ物は、ジェラート3種と、ホットドック3種をいただきました。
自家製パンもソーセージも、あまりにおいしくて。
あぶらっぽくなく、歯ごたえ十分のソーセージ。
もちろん、ジェラートも手づくりで、とくにキャンベル(ぶどう)は絶品でした。
口に近づけただけで、かおりが広がり、おいしいと思いました。
そして、口のなかでの味、のど元から戻ってくるかおり、そう、ワインのように楽しめました。
バスの便はたいへんに悪いし、日によっては行列もできるそうなので、行くには自家用車かタクシー。
駐車場は、数台止めればいっぱいになります。
タクシーは、秩父鉄道秩父駅から5000円くらいかかりますが、帰りも呼ぶこともできます。 どんな場所にあるか、サイトの地図をご覧ください。
では、いくらかかったか。
食べてお茶して、親族に6種のジェラートの発送手配もして、計7000円ほど。
けっして高くないと思います、正直。
次回は、ワッフルを食べたい!
なお、行った日、雑貨屋さんのほうは昼に開店ということで、見ることはできませんでした。
2019/08/29【SM】

ある町の高い煙突
1910年頃、日立鉱山(茨城県)の煙害と戦った地元住民と、会社側の対応をめぐる物語で、原作は新田次郎による同名の小説です。
派手さは一切ありませんが、煙害をとめるために、地元住民のリーダー的存在である主人公がさまざまなデータを集め、解決策の提案も含めて会社側の担当者と粘り強く交渉する姿は、市民研の目指すものとつながるように思いました。
よくあることですが、国の政策によって会社も翻弄されていたこともまた考えさせられました。戦争に向けて国力アップとして鉱山での増産が指示される。おまけに煙害対策のために国が推奨した排煙方法は、かえって煙害を深刻にしてしまう。
会社側の技士のなかにも国の推奨する方法ではなく、地元住民側が求めた高い煙突を作るべきと考えた人もいましたが、上層部は国ににらまれるのを嫌い、それを握りつぶす、などなど。
ストーリーとしてはよくある話です。
でも、データに基づいてものを考え、反対するばかりではなく、解決策も含めてものを言うことの大切さについて改めて考える機会になりました。シンプルですが、これに尽きるのだなぁ、と。
だいぶネタばらしをしてしまいましたが、他にもいろいろ、こまかなところも興味深かったです。当時、世界一の高さ150メートルもの煙突を作る足場はあんな風に(竹と木材で)作られていたのか・・・とか、弔い一揆の様子やそれを押さえようとするリーダーのことばなど。
住民にとって大事なことは何かを真剣に考えて動く人たちの様子も印象的でした。いまの地域社会だと、そのような核になるのは誰か、という問題もあるものの、何か参考になるものがあるのでは?と思いました。
2019/08/15【KM】

高音質・雑音除去の組み合わせヘッドホン
電車内で走行音が意外と大きくて集中して本も読めない、ましてや音楽を聴くなんてできない……という方が使っているものに、ノイズキャンセリング(NC)・ヘッドホンがあると思います。でも、ノイズ低減効果が高くてかつ音質がいい、となるとヘッドホンの価格はかなり高くなるのが普通です。
そこで私のおすすめは、
1) 高音質のイヤホン(有線)
2)NCの力がそこそこ強いヘッドフォン(コード差し込み式)
を組み合わせて使う、というものです。
1)だと1万円も出せば相当音質がいいものが手に入ります。2)はNCをオフにしたままでも耳にかぶせるだけで雑音はかなり減りますし、音漏れの心配も小さくなります。そこで、1)を装着してから、コードを外した2)をさらにその上からかぶせてNCをオンにする、というものです。2)は音質は気にしないでNCの力だけが強いものを中古で選べば、かなり安く抑えられます。
本も読めなほど混雑した電車では、さすがに上記のヘッドホンをつけて録音した音楽やラジオ番組を聴くしかないのですが、音質がよいことに欠点がないとは言えません。それは、つい音楽に飲み込まれてしまって、乗り過ごしてしまったり、感動のあまり涙を浮かべている姿を見られてしまうことです。
最近、電車内で聴いた次のアルバム(ミュージックバードの番組からの録音で)、心から感じ入ってしまい、恥ずかしい姿を車内の他の人に見られないようにするために、ずっとうつむいてしまうことになりました。
キャロリン・サンプソン/シューベルト:歌曲集
私がその昔、エリー・アメリングの素晴らしい歌唱によってシューベルトの歌曲の世界に引き込まれるきっかけになった「ズライカ」(2曲)と「エレンの歌」(3曲、最後が有名な「アヴェ・マリア」)。それを始めと終わりに配して、”物語”のエピソードを構成する歌たちから15曲が、最高度の透明感と艶をたたえた声で奏でられます。
キャロリン・サンプソン、本当に素敵です。
あっ、オススメはこっちでしたね。
2019/08/07【AKI】

雑誌『水の文化』vol.62「特集 再考 防災文化」 2019年7月
この雑誌は毎回読むのがとても楽しみです。フルカラーのじつに気持ちの良い読みやすい誌面作り、隅から隅までテーマに沿った記事だけが並び、気をそらさせることがありません。各地への取材もとても丁寧になされていることがわかり、雑誌づくりのよい見本と言えるかもしれません。
そんななかで、今回の号は特にすごい、と思いました。近年多発している水害をテーマに、それへの防災の取り組みや関連する文献や提言をこれほど多角的に紹介したものを私は見たことがありません。「古賀河川図書館長」の古賀邦男さんの手になる「水の文化書誌52 日本の水害とその減災を考える」(7ページ)だけでも明治期以降の文献を総覧した大変な労作でしょう。
ぜひ多くの方が、上記サイトを訪れ、ご覧になるとよいと思います。  
2019/07/24【AKI】

AKIさんが紹介している『真菌(かび)万華鏡』の記事の上映会に関連して書きます。
山口英世先生の話のなかで、真菌研究は東大医学部のなかで微生物学教室に属するとわかりました。微生物学には、真菌、細菌、ウイルスの3つの専門があるそうですが、 それで「!」と思い、こうたずねました。
「微生物学といえば、『近代医学の史的基盤』を執筆した川喜田愛郎という研究者がいましたが」
山口先生「千葉大学にいた方ですね。あの本の参考文献は1000冊くらいあるのではないでしょうか」。
私が学生時代に読んで、驚愕し、医学史のおもしろさに開花する契機になった本です。 上巻・下巻で1500ページ超の2段組(岩波書店 上巻下巻
さて、医学史本ですが、とうとう坂井建雄先生が書いたそうです。
『図説 医学の歴史』(医学書院、2019年5月) 
約2年前には、先生が大学で教える専門分野でその決定版といわれる『標準解剖学』(医学書院)を、2008年には、今回の医学史もののベースになったと思われる『人体観の歴史』(岩波書店)を、それぞれ上梓しています。どれも大著。
坂井先生には8年くらいごぶさたですが、この新刊を買って、順大の新しい研究室を訪問してサインをいただく機会があればなあ、と思っています。かつて訪問したご自宅の書庫も、10年くらい前にリニューアルしたそうですので。世界中から集めた原書・古書は、すべてExcelで情報が管理されてました。人がらも、やさしくて、やわらかくて。
2019/07/24【SM】

「(親の)スマホで(子どもの)スマホの使用を制限させる」という、多くの親たちが使いたくなるだろうアプリケーション。スマホ依存症・ゲーム依存症から子どもを守る、有力な手段になると思われます。
Kidslox(キッズロックス)   
2019/07/23【AKI】

ヒトの健康を決めるものとして、常在菌(腸内細菌など)との共生が非常に注目されるようになってきましたが、地球上の生物の営み全体に対して「健康」か否かという捉え方をしてみるなら、その健康を決める最大の要素は、「植物/土壌/バクテリア」の共生かもしれません。これが壊されてしまうと、地球は「病み」、その結果(例えば「健康でない食物」を摂取せざるをえなくなることによって)ヒトも病む、というしくみのなかに私たちはいる、と言えるのでしょう。そんな、科学が明らかにした生態系のダイナミズムの厳正なる美しさと、それに背き壊してくことの愚かしさを、痛切に感じさせてくれるのがこの「PHC Film: Soil is a living organism(土は生命体)」という短い映像作品ではないでしょうか。 これを紹介してくださっている印鑰さんのブログ記事も大変参考になります。
ショートフィルム:『土は生命体』
ビデオ映像
2019/07/16【AKI】

それなりに長年自分で料理をしてきた身でありながら、常識に囚われてこれまで実行しないできたことが、やってみると、「なんだこれでいけるのか」と拍子抜けしてしまう―そんな簡単なことに出くわすことがあります。「ベジ冷凍」もその一つで、野菜をバンバン使って料理したい人にはオススメです。ほとんどの野菜が生のまま冷凍でけっこう長く保存ができ、しかも、おいしく料理できます。
本:『もっと野菜を! 生のままベジ冷凍』
参考例となる動画:毎日の料理がグンと楽になる!「野菜炒めセット」を冷凍保存
2019/07/16【AKI】

先日訪問した、「味の素食の文化センター」のなかにある図書館は、 食に関する種々の資料を集めた、国内最大級の図書館ではないでしょうか。たくさんの映像資料や日本食に関する外国語の資料はもとより、江戸時代の図書まであることには驚きました。「食」の問題に少しでも関心のある方なら、ここにある図書や資料をパラパラと眺めて、まったく飽きずに一日を過ごせるだろうと思います。
2019/07/09【AKI】

遅ればせながら、先日、以下の動画とインタビューを見ました。これらはちょっと前に出たものですが、今も引き続き議論されているこの問題を、本格的な疑義を提起した物理学者の黒川氏がわかりやすく論じています。論文の批判的検討のお手本のような作業だと感じました。

黒川眞一氏による「宮崎早野論文解説」~伊達市議会議員勉強会
今一度「宮崎・早野論文」の誤りを正す  高エネルギー加速器研究機構の黒川眞一・名誉教授に聞く
2019/07/09【AKI】

『真菌(かび)万華鏡』(山口英世・著、南山堂 2004年)

アイカムの映画上映会第8回で、ゲストエキスパートとしてお招きした、山口氏からいただいたご著書。山口氏がアイカムとともに制作した映像作品『医真菌学の歴史を訪ねて 太田正雄と真菌研究』とあわせてお勧めしたい。
多剤耐性で致死率が高いカンジダ・アウリスが、現在世界的に流行し脅威となっていることからもわかるように、真菌類の世界のことを私たちはもっと意識し、知っておく必要がある。この学問の先駆者に、太田正雄(木下杢太郎)という日本人がいたことについても。この本と映像作品は、そのための絶好の手引きになっている。
2019/07/01 【AKI】

NHK「ノーナレ 画面の向こうから―」
あまりTVを観ない私ですが、たまたま途中から目に入ったこの番組に釘付けとなりました。ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか?
技能実習生制度が、ブラック企業の奴隷的労働の隠れ蓑になっている実態を、搾取されているベトナム人女性実習生たちにカメラが密着して暴き出しました。80年代から問題になっていたアジアからの出稼ぎ労働者への差別や搾取が、姿を変えて今ここにある、と思うと、あまりにも情けなくて辛くなります。
2019/06/25 【AKI】

fabcross for エンジニア(エンジニアのためのキャリア応援マガジン)
こちら技術系の最先端コンテンツが芋づる式に見れます。超おススメです。
2019/06/25【HM】

元国税調査官が暴く「少子高齢化は政府による人災」の決定的証拠
大学の授業料の高騰、結婚しない人の増加、待機児童が減らないこと……こうした諸々は、間違った政策によって、少子高齢化を押し止めることができず、さらに格差の拡大という悪循環が生まれ、そのなかですべてが関連しあって生じていることではないのか、と問いかけているように思える。
2019/06/24 【AKI】

セミ成虫の寿命1週間は俗説! 1カ月生存「証明」 岡山の高3 学会で最優秀賞
科学技術ではないですが、「思い込んでいること」は、まだまだあるのかもしれないな、と思いました。 本当に?と思った感性と、地道にそれを証明してみようとした粘り強さがすごい!!  そう思うと、身近なところにもまだまだ分かっていないことがたくさんあるのかもしれないですね。
2019/06/23【KM】

有島武郎『或る女』
最近行き帰りの電車のなかで再読して、明治期以降の日本の小説で確実に五指に入ると確信したのが、この小説。
嫉妬、焦燥、妄想、嘲り……時には数ページにわたって、主人公葉子の心の裡を、ギリギリとこちらの心に捩じ込むように、執拗に描く。
有島はいったいどうやってこのような異様な迫力を生む表現法を身につけたのか。これほどまでに克明に精神の崩壊過程を描いたのは、何を言いたいがためだったのだろうか。
2019/06/22 【AKI】

先だって市民研の仲間と集ったとき、健康法のことが話題となりました。私は「不可欠の事柄のひとつは歯だね」と述べて、年に1回か2回は歯のメンテナンスのために(歯に痛みなどがなくても)歯医者に通うのがいい、と強調しました。その際にもちょっとふれた、オススメグッズがあるので、2つ紹介してみます。
・長持ちする「豚毛・馬毛」の歯ブラシ
ちょっと高いが、驚くほど長持ちして結局は割安。磨き心地もよい。
口腔洗浄機
【HM】さんのもパナソニックの話だったので、ちょっと困ってしまったが、いいものはいい。驚きの洗浄力で、口の中の爽快感が半端ない。
2019/06/21【AKI】

パナソニック株式会社ブランドコミュニケーション本部Wonder推進室編
『ヒラ社員が閃いた!パナソニックの知恵袋』2018年 PHP研究所
これはパナソニック社の社内掲示板サイトに投稿されたアイデアの数々です。
この掲示板サイト名はその名も「Wonder知恵袋」、社員は匿名でここに自分たちの悩みを投稿したり、他の人たちのお悩み解決を提案してみたりと日々色々な問題について自由に発想し、投稿されているようです。
「3人集まれば文殊の知恵」という諺がありますが、およそ27万人ものグループ内の社員の方々がアイデアを出し合ったら…。想像を遥かに超えたイノベーションが起こっても不思議ではありませんね。
確かに本を紐解くと、おうちのアイデア、移動のアイデア、健康のアイデア、安心のアイデア、エンタメのアイデア、未来のアイデア、など多岐の分野に渡る様々なイノベーションのタネ(グッド・アイデア)たちが所狭しとひしめき合っていました(笑)
それにしても、パナソニックさんは懐が大きいですね。
本にして世間に惜しげもなく公開する情報だけが全てではありませんからね。
きっと、今ごろは奇想天外なアイデアが世界を震撼させるイノベーションに成長を遂げようとしているところかも知れません。
私たちも負けてはいられませんね。
頑張りましょう。明日のために(笑)
2019/06/20 【HM】