巻頭言 年の瀬に~運営会議たより

投稿者: | 2012年12月21日

巻頭言
年の瀬に ~ 運営会議たより

柿原 泰 (市民研・理事)

12月15日、市民科学研究室の恒例の行事、クリスマスパーティーが盛況のうちに終わりました。ちょうど翌日に総選挙の投票日を控え、また当日は福島県郡山で開かれていたIAEA(国際原子力機関)福島閣僚会議、そしてそれに対抗して企画された脱原発世界会議などの催しがいくつも重なっている日でもありました。パーティーも終わり、いよいよ今年も残すところあとわずかとなりました。パーティーでは時間がなくなりご挨拶できませんでしたので、通信の紙面を借り、来年に向けて、一言申し上げます。

市民科学研究室では、月に1~2回、運営会議を開いて、諸活動の進捗状況の確認、今後の企画の準備などについて、代表理事の上田、事務局員、2ヵ月ごとの担当理事で打ち合わせを行なっています。私は10~11月の担当理事でした。

市民科学研究室の活動の看板のひとつは市民科学講座ですが、昨(2011)年3月の震災以来、「東日本大震災を考える」というシリーズの市民科学講座を続けています。市民科学研究室で取り組んでいるテーマは、多様であり、震災に関連するテーマばかりではないのですが、これからも多面的なテーマでこのシリーズを続けていく必要があるのでは、と考えています。ともすれば震災発生から1年9ヶ月が過ぎ、問題意識が薄れてきている人もいるのではないか、と危惧しています。私自身は低線量被曝研究会のメンバーですので、とりわけ放射能や原発をめぐる問題にとくに力を注いでいきたいと思っています。2月3日には、シンポジウム「放射線影響の真実に迫る」を開催しますので、ふるってご参加ください。

NPO法人としての組織面での整備、さらなる充実について、理事会や運営会議でしばらく前から話し合ってきた課題のひとつに、認定NPO法人化の申請があります。検討してみると、簡単に実現できるわけではないこともわかってきたのですが、今後実現すべく準備を進めているところです。
すでに市民研の会員になってくださっているみなさまはもちろん、そうでない方も、講座や談話会、通信の記事(ウェブにすべてアップされています)、ブックレットや報告書などに関心を持っていただけた方には、今後もさまざまな活動を展開していきますので、どうぞ2013年も市民科学研究室の諸活動への積極的なご参加を、そしてできれば財政的な支援もよろしくお願いいたします。

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