図書館はどう変わろうとしているか

投稿者: | 2014年8月30日

図書館はどう変わろうとしているか
上村光弘 (市民研・理事)
pdfファイルはこちらから→csijnewsletter_026_komura_20140828.pdf
皆さんは、図書館を利用しているだろうか? あなたにとって図書館はどういう役割をはたしているだろうか? 先だっての6月7日、文京区の汐見地域活動センターにて、市民科学研究室談話会「図書館はどう変わろうとしているのか」をおこなった。話題に取り上げたのは、都道府県や市区町村といった地方自治体が設置している公立図書館である。参加者は図書館関係者も含めて7人であったが、非常に中身の濃い議論ができたように思う。
自治体の予算制約の中、図書館は曲がり角にあると感じている。【表1 公立図書館経年変化】を見てみよう。図書館の数は右肩上がりで増えている一方、資料費は1998年をピークに減り続けている。また、【表3 図書館の職員数】によると、職員の半数以上は自治体の正規職員でないことがわかる。日本の経済が元気をなくしている中で自治体の予算は逼迫しており、当然そのしわ寄せは図書館の資料費、あるいは職員の非正規化にも現れているということだ。
以下、当日話題とした4つの図書館について、参加者からの主な意見とともに紹介する。
まちとしょテラソ(長野県小布施町立図書館)
この図書館は小布施町にただひとつだけある小さな図書館である。2009年にこれまでの町立図書館にかわってオープンした。知的資源イニシアチブが主催する Library of the Year 2011 を受賞(資料19)。初代館長は公募により決定した花井裕一郎氏。花井氏はもともとテレビの映像演出を仕事にしており、この図書館のありかたにも反映されているように感じる(資料5)。その特徴は、図書を媒介にした地域の拠点・情報発信の場、人々を巻き込んでコミュニティのハブとなるような場を目指しているということである。従来の図書館の枠に収まらないイベントを仕掛けている。花井氏は、図書館は単に本を無償で貸し出すところであってはならないと主張している。
談話会では、このあり方は公民館活動ではないかという意見があった。この点については花井氏自身が、図書資料を媒介としているところが従来の公民館活動とは違う点であると答えている。また、資料とは図書に限らずあらゆる情報ととらえており、あらゆるものがその対象となりうるとする。小布施の人をインタビューしてアーカイブする「小布施人百選」などの特徴のある活動は楽しそうだ。
【続きは上記PDFファイルでお読み下さい】

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