オンライン市民科学講座(第Ⅰ期13回)参加者から寄せていただいたご感想

投稿者: | 2020年5月18日

4月23日から毎週1回のペースで実施しました、オンライン市民科学講座「シリーズ 生活なかの科学技術リスク」(第Ⅰ期、全13回)。
参加者の方々からお寄いただいた、講座へのご感想を、ここに掲載させていただきます。

第13回 7月16日(木)生活者は住環境をよくしていけるか

<TAさん>
・冒頭の5000万円で買える家の国際比較は非常に印象的かつショッキングでした
(多くの日本人にとっては「エッ!? 嘘だろ。なんでだよ?」という感じでしょう)
・その疑問の一つ一つが短い講座の中で次々に解き明かされ爽快でしたが、これを改変するのはちょっと絶望的に思えました
・中でも、土地所有への執着、持ち家、新築への志向の強さは、現在までの歴史を想うと一筋縄ではいかないものを感じます
・かって1987年は国連提唱の”International Year of Shelter for the Homeless”とされ、「国連加盟各国は2000年までに、自国内に家のない国民がいない状態にする方策の具体化を!」
と求められ、先進国も途上国もそれぞれの方策を検討し提出するはずだったのですが、日本ではこれが『国際居住年』と訳され、誤訳ではありませんが本来の意味はほとんど理解されず、
蓋を開ければ、「住宅メーカーの販売促進」の場になってしまったようで残念でした
・戦後の住宅不足解消の為に、国による住宅公団、都道府県ごとの住宅建設公社等は一定の活躍はしたと思いますが、ある程度の数量を満足した時期から存在意義が低下したと思います。
この時に、”良質で永住できる公共住宅”を目指せば良かったのかもしれませんが、日本ではそれが出来なかったのですね
・これは、公団、公社職員が悪かったと言うより、「公の金を使って建てるのは低所得者救済のためでさほど良質にするのはおかしい」という世間の目があったような気もします
・スケルトンインフィルが日本で普及しなかった理由の一つは、躯体と仕上げ部分を2重に作ることになり、どうしても躯体寸法が大きくなりがちなこと、コスト的に高くなること、
そして容積率、斜線制限などに対応すると効率(敷地の単位面積当たりの住宅床面積確保)が悪かったことではないかと思います
・海外と日本といろいろ状況は違うにしても、ヨーロッパの「戦災復興」は、いま見ても美しいのが羨ましいですね
・このコロナ禍で海外のいろいろなところで「医療従事者への感謝の拍手!」など心温まる映像が流れました 日本ではほとんど見られなかったですが、これは恐らく日本人の多くが南向きの家を望み、結果として皆が同方向を向いてしまうからかもしれません 陽光への志向の強さもかなり根深いと言えそうです まあこれはエコではありますが、、、
・「国家」と「個人」の間の公的機関というのは持っていない人がほとんどでしょう ギリシャ、ローマ時代からアゴラ(広場)は住居以上に重要だったとか その歴史があるから何処へ行っても自然に人が集まる広場があるのでしょう (日本で、その中間を考えても「会社」が出て来てしまう人が多いように思えます もっと柔らかいコミュニティがイメージ出来ると良いのですが)
・ヨーロッパの何百年も経った住まい、街並み、、、、そこに住み続けるのは大変かもしれないのですが、彼らは当たり前のこととして先祖から受け継いだ家を守って大事に住み続けるようです
かっては日本人が大事にしていたはずの”もったいない精神”を、我々こそが学び直さなければいけない気がします

第12回 7月10日(金)食と健康、食の安全―その基本を科学から考える

<TAさん>
・日本の食料自給率の低さはあちこちで取り上げられますが、具体的に大豆7%、小麦14%、というのは驚きました
・先進国の中でも飢餓と飽食が共存しているという現実を見詰めていかないといけませんね 子供の貧困の深刻さは特に
・小売業界の「1/3ルール」というのは初めて聞きました おかしなルールですが、これを暗に支持しているのが我々消費者なのでしょう
・AJINOMOTOが調味料という認識は数十年前のものなのですね この会社の「世界戦略」を初めて知り驚きました
(食の工業化の成功例かもしれませんが、悪く言えば「舌からの植民地化」とも言えそうでちょっと背筋が寒くなりました)
・七つのコショクは気を付けないといけませんね (ただ、へそ曲がりの私は「固」は「固定」の意味で毎日同じものを食べることとしても、それが悪い物とは思えませんでした)
・「ハレとケ」をわきまえることを忘れ、毎日「ハレ」の日が続くことが「豊かさ」や「文化の成熟」だと勘違いすると、成人病になりやすいということかもしれません
・逆に言えば日常生活で、身体に悪くない物(例えば玄米とか)を固定食として食べていればよいようにも思えます
・野菜工場はエネルギー多消費システムというのはその通りだと思います それ以前に、私は土から切り離された農業というものに馴染めませんが
・他の分野にも共通のことと思いますが、「工業化」をいかに抑え込むかが鍵ですね
・私自身、素朴な”食いしん坊”ですが、”グルメ”ではありません 結局「グルメというのは、身体の声よりも舌の悦楽を追い求めてしまう病気」なのじゃないかと思います(半分はヒガミかもしれませんが)
・20年くらい前の本ですが『粗食のすすめ/幕内秀夫』を再読してみたいと思いました

第11回 7月2日(木)家庭のなかの熱・電気・電磁波・エネルギー

<TAさん>
・使用エネルギーの変遷はとても興味深かったです。
・ミクロ(家庭)からマクロ(国・世界)をどう見、どう変えていくか?は大事な視点ですね。まずは見えやすい自分の足元ですね。
・「エネルギー肥満」は良い言葉ですね。今や日本中、世界中の社会を動かす仕組みが「エネルギー肥満」に陥っているのかもしれません。
・この連続講義で何度も日本の基準が海外の基準に比して非常に甘いとの指摘がありましたが、建築設計の中での「熱管理」についても然りです。(私は設備設計に関しては専門ではないので詳しくは分かりませんが)半世紀近く前の「石油ショック」の直後に、ドイツでは外壁面のサッシに使用するガラスはペアとすることが確か義務付けられました。日本でそれを導入しようとしても「変わった設計屋」としか思われませんでした。
・イギリスで住居内部の温度は>19℃、デンマークでは>22℃というのは知りませんでした 我が家の寝室は一番寒い時期には16℃くらいになりますから今後は少し注意が必要なようですね。
・若いころから「クーラーの普及=原発増設」という単純な図式が心身に刷り込まれているので(刷り込んだのは他ならぬ自分自身ですが)、どうしてもクーラーは控え「扇風機派」を通していますが、数年前のあまりの暑さにクーラーを購入しました。現在のインバータ付クーラーの消費電力は随分抑えられているのですね。もう少しクーラーを賢く使えると良いのですが、自分の中の染み付いた「偏見」を取り除くのはなかなか難しいです それにクーラーの除湿だのナノイーだの訳の分からないスイッチも私にとってのハードルになってしまいます。
・電気の交流・直流の大きな違いが変圧の容易さ・難しさにあるとは初めて知りました。
・トイレの暖房便座の電気使用量が日本全体で原発2基分とか。クーラーは熱中症予防に大きな効果があるでしょうがこちらは? 単にヒヤッとしないというだけですよね。待機電力が消費電力全体の5%というのも大きいですね。確かに「エネルギー肥満」社会の盲点ですね。

 

第10回 6月26日(金)生活の中のインチキ科学に惑わされないために

<TAさん>
・「便利」という言葉は罠のように思えます。皆が目隠しをされ「便利」へ向けひた走った結果が現在なのでしょう。
・物事の価値はいろいろな側面から多種多様なものさしで計って決められて行くものでしょうが、今の価値判断のものさしの中では、「利便性」(便利)
・「経済性」(安価)のものさしが肥大化し、他のさまざまなものさしが委縮している感じがします。

最近ではこれに加えて「即効性」(すぐ出る結果)を求める力が増大し、それがインチキ科学を(より)生む土壌を作っているような気がします。
・「広告」や「宣伝」には昔から素朴な疑問は感じていました。そんな私でも、(コマーシャルに悪い感じを持っていなかったのが)マイナスイオンです。自然という誰もが受け入れやすいものを上手く使った巧みなイメージ戦略ですね。
・「2×2表」と「3た論法」のご説明、腹にストンと落ちました。まさに世間でまかり通っているのがこれなのですね
・技術の高度化がブラックボックスを生み易い社会を作り、身の回りのブラックボックスが多いほど「進歩的」と錯覚するような人を生むのかもしれないですね。
・政府や企業側に属す者が圧倒的に多いのは科学者のみならずらしいですが、このあたりはもう少しアメリカに学ぶことがありそうな気がします。
・「オール電化とは何だったのか?」というのは私にとっても疑問でした。(私は3年前に退職するまでは建築設計事務所に勤めていたのですが、そんな私の邪推かもしれませんが。)
「省エネ家電」の普及で売り上げの落ちた電力業界が、なんとか売り上げを伸ばすために始めた「市場戦略」なのじゃないかと思っています。
 

<KMさん>
身の回りのもののほとんどがブラックボックス。
本当にそうですね。
そのせいで、どんなものであるかを知ろうという感覚が麻痺してしまうという悪循環を招いているような気もします。
私自身はキャパが小さいので、食に限って、自分が気になることを勉強していこう、と思っていて、他のことにはあまり首をつっこまないようにしています。
その食についてさえ、自分が食べているものについて、分かった、なんてとても思えなくて、モヤモヤ、モヤモヤしています。
それぞれのものを作っている人たちも、売っている人たちも、感覚が麻痺しているとしか思えません。
たとえば、食に関連して、マヨネーズなり、ブイヨンなりを「開発」している人は、自社製品を、自分のために購入しているのでしょうか?
広報している人たち、営業している人たちは、どんな物質で作られているか、どの程度、認識しているんでしょうか?
講座の中でも出てきましたが、中学生レベルの知識に基づく、「素朴な疑問」をもって、身の回りのことを理解しようとする気があるのか、ないのか、その態度の問題なのでしょうか。
でも、その、ブラックボックスに囲まれている、というのが、やたらな健康熱?を生んでいるのかもしれないな、という気もしてきました。
根本的に不安というか、信じきれないものに囲まれているから、ちょっとでもいいと言われることはしておきたい、という心理?
それにしても、肝心なところで人任せなことが問題なのかもしれないですね。
世の中の流れとしては、どんどんコンパクトに結論だけ知りたい、という方向になっていて、それもまた「〜〜は高血圧に効く」のような、分かりやすく、手軽に消費行動に移せる部分だけが、喧伝され、受け手も、半分、のせられてるかも、と思いつつも、そこそこの値段のものを消費することで、安全、健康対策をしたような気持ちになってひと時の安心感を得ている、ということなのかもしれないな、などと考えてしまいました。
消費社会に生きている宿命、なのでしょうか。
広告、商品のPRをする人たちに、こういう意識を持ってもらえたら良いのでは?と思ったりもしましたが、そうなったら売るための言葉、出てこなくなっちゃいそうですよね。
講座の中で「日本では」という表現が何度か出てきましたが、では、他の国では、どんな取り組みがあるのか、それは公教育で扱われているのか、などの具体例を知りたいな、と思いました。
全体を知るのは無理でも、例えば社会全体として、企業の製品に対する厳しいチェック機構がうまく機能しているようなところで、具体的にどんな取り組みがあるのか、などを紹介してもらえたらな、と思いました。

第9回 6月18日(木)地域再生のための科学技術とは 「銭湯」も手がかりに

<TAさん>
・まず驚いたのは、途上国支援などでよく聞く「適性技術」「中間技術」という言葉がキーとして使われたことでした。
・これを理念的には評価し、国内でも応用しようという姿勢はあるのでしょうが、実態は”似て非”なものになってしまうことが多いというのは、国際協力におけるJICAのやり方にも似たものを感じます。
・講義後のQ&Aでありましたが、太陽熱温水器が普及しない理由が「ローテク過ぎるから」というのにも通じると思います。(私が住んでいるマンションは25年ほど前に「環境共生住宅」の先駆けとして作られ、太陽熱温水器もずっと使っています。ほとんどメンテフリーの大変優れものだと思いますが、製品自体は販売が伸びず生産中止になってしまっていて、壊れると修理が出来ないのが難点です。もともと極めて理にかなった仕組みで機械的に動かすところがなく、壊れにくいものなので、まだ当分は大丈夫だろうと楽観しているのですが……)
・いつの間にか受益者が本来の対象から外れ、間に入る企業に置き換えられていくという「スリ替え」が実に巧妙に起きていくのですね。(その「スリ替え」を許さない市民の目が必要なのですね)
・専門家が地域に出ての活動例の紹介には、明るい未来を感じさせられました。
・コミュニティが持つ力、日本に古来からあった民主主義の萌芽についての話はまだまだ調べることが沢山ありそうですね。
・水俣病の発症、差別の歴史の根深さと「日本の進歩と発展」の裏面について検証していくのも市民科学の大切な役割なのですね。
・科学技術=普遍的=地域の特性と無関係と思われがちだが、決してそうではないというのは全くその通り。私を含み多くの人が誤解しがちなことだと思いました。
・他に印象に残った言葉は、、、地域の中でお金を回す。根幹は「経済のしくみ」。広場は民主主義と自治の基本。
PS:私も銭湯は大好きで、以前は良く通っていました。そのころ『1010』(セントウ)という機関誌がありました。その機関誌の企画だったかと思いますが、『バスポート』というパスポート大のものも持っていました。こじんまりしたマンションのユニットバスでは味わえない、ゆったりした時間が好きでした。これも日本文化の一面ですね。

<STさん>

ここまで濃密なお話を聞かせていただけるとは思っておりませんでした。
世界の様々な事例や、国内の多様な例を、縦横無尽に行き来しながら、見事に料理して、ひとつのお皿に乗せていただいていると感じました。
私の理解力がなかなかついていけずでしたが、良い時間でした。
参加されている皆さんの知識レベルの高さにも感服いたしました。
そして、皆さんのこだわりのある熱いお話もステキでした。
銭湯に関して、私は子供のころより、うち風呂はありましたが、銭湯のあの気持ちよさは、何物にも代えがたいと感じます。
この良さは、講演の中でも水圧のことなど資料で述べられてましたが、じつは、まだ解明されていない、人間が気持ちよさを感じるものがあるように思います。
500円弱の入湯料も、たしかに毎日行ける値段ではないですね。
逆に、お風呂がなく日常的に 通っている方はたいへんだと思います。
そういうケースの方々の健康状態は、じつはとても良いというデータがあると面白いかもしれません。
お風呂 ⇒ 健康に良い ⇒ 銭湯に脚光 ⇒ お客さんがもどる ⇒ 入湯料が安くなる。

などという、良循環を勝手に想像しながら、銭湯が、いつまでも残っていくことを期待したいです。

<NKさん>
今日も素晴らしい講演に感謝します。
各地の良い例をアピールすることは特に大事なことと感じています。
戦後美濃部時代は環境問題でトップを走っていた日本。
日立東芝三菱は 太陽光、風力発電で世界トップでした。
それが原発推進のために止めてしまったのは残念至極です。
マルクスの100年前の安藤昌益は マルクス以上に男女平等、儒教・仏教・神道を非難しました。
鉱害も鋭く指摘していました。
仲間が墨田区で素晴らしい銭湯をやっています。
今後とも宜しくお願いいたします。

第8回 6月12日(金)最新の知見から考える化学物質の健康リスク

<NKさん>
今日も貴重な化学物質の環境問題講座に感謝します。
知っているようで上辺しか知らないことを学びました。
改めて市民研の努力に協賛します。
また、工業界に牛耳られている政界・経済界・行政を抜本的に考え方を換えなければ 日に日に先進化する化学界を如何ともできない感を強くしました。
原発や辺野古基地、農薬ムラ、、製薬ムラ等々を変えるには政治を変えるしかないと痛感しています。
お話のあった北欧や特にデンマークなどは「今だけ 金だけ 自分だけ」の政治とは全く異なる政治を市民の努力で創り上げています。
そんな政治改革の貴重なチャンスが都知事選かと思います。
何とかみんなの力で人権・民主主義の政治を勝ち取りましょう。

第7回 6月4日(木)赤ちゃんの健康と環境 その要は何か

<NKさん>
いつもながら楽しい貴重な講義に感謝します。
たまたま今日は 藤田紘一郎『腸内細菌と共に生きる』を瓦版にしていたので いつも以上に興味深く感じました。

第6回 5月29日(金)お年寄りを幸せにする科学技術とは

<MSさん>
格調高いお話でした。
まるで大学の講義を受けているようで、気持ちが高まりました。
特に印象に残ったのは、導入でお話された「お年寄り」の含意についてです。
私は、保健分野で働いているため、「お年寄り=ケアを必要とする存在」というとらえ方のみでした。
「自分の生きてきた環境や歴史という文脈でとらえる」という視点は、とても新鮮でした。今後、高齢の両親を始め、仕事で接する高齢者への関わり方に変化がありそうです。
また、これから高齢者に向かっていく自分自身の生き方にも役立てたいです。
ありがとうございました。

<NKさん>
貴重な高齢者問題に感謝します。
地元でも「江東区助け合い活動推進連絡会」を行っていますが、参考になりました。

5回 5月21日(木)ゲノム編集技術と食の安全性

<SYさん>
市民研<生命/生物/人間>研究会で「生命倫理」を研究されている橳島さんが科学と技術の峻別を強調しておられました。
科学と技術を分けることはできないと思います。
政治と経済が分けられないように、科学と政治も分けられないように。
世界が社会が自然が人間が現実が分けられないように。
だからこそ、分けること、批判すること、議論することが重要なのでしょう。
そもそも政治とは何か、経済とは何か、技術とは何か、科学とは何か。
ゲノムに限っても、どこまでがゲノム科学でどこからがゲノム技術なのか、どこまでがゲノム経済でどこからがゲノム政治なのか。
ゲノム科学者はもっとゲノム編集について調査して公開し説明しないといけません。
説明するにはもっと研究が必要、技術も必要とする単線的な科学者のありかた自体を変えていきたいものです。
今わかっていること、できることの範囲でも最善を尽くすべきと思います。
自然や未知に立ち向かいながらも誰よりも自然や未知の怖さを知る存在が科学者でありたいものです。
科学者があくまで科学者としてだとしても分けられない科学以外の世界での活動も必要でしょう。

<TAさん>
今回で3回目の受講になります。知らないことが多すぎて理解できないことだらけでしたが、大変興味深く聴かせていただきました。
改めて思ったのは「先入観」というのは厄介なものだなということです。
・私は今まで「遺伝子組み換え」や「ゲノム編集」というのは生理的に毛嫌いしていたのですが、従来の「品種改良」にしても自然に反することをしているという点では同じなのですね
・生理的嫌悪感は素人の感覚としては大事にしたいと思いますが、科学的に冷静に見つめる姿勢を並行して持たないといけないと思いました
・全く別の野菜としか認識していなかった、キャベツ・ブロッコリー・カリフラワーが元をただせばケールという原種の任種改良でできたものというのは初めて知りました
・20世紀ナシが放射線育種によることも初めて知りました(実は「放射線育種」という言葉も初めて聞きました)
・突然変異種の中から選ばれたものを交配させるという点ではやっていることは基本的には同じで、時間による検証がされるかどうかの問題。違いは要する時間の長短と、技術的難易度の差にあること
・従来の「品種改良」が100~200年の年月を経て安全性が立証されているのに対し、新しい技術はまだ立証されるだけの時間的経緯が十分でないということ
・「遺伝子組み換え食品」が流通し始めて約20年になり、いまのところ大問題が起ってはいないから問題ないかもしれないという話はちょっと意外でした
・怖いのは「ゲノム編集」が簡単な知識・技量・装置(投資)だけで高校生くらいでも出来てしまうことに比して、安全性の検証は不可能ということ それに対するルールを作るべきだが、国はそれを放棄しているかに見えるとのこと 透明性の低さと二枚舌が問題とのご指摘、「あー、ここでも同じなのか」とまたしても思わされました
・この分野でも日本の規制は非常にゆるく、EUは勿論アメリカ以上にゆるいというのはショックでしたこれも日本の食料自給率の低さが原因しているらしいという話には納得しました
・コロナ災禍でお偉い方々は「新しい生活方式」などを国民に求めているようですが、偉い人たちがそう言うなら、自分たちは、より地に足を着けた「新しい経済活動」を目指したいと思いました。

第4回 5月15日(金)5G(第5世代移動体通信)はここが問題!

<TAさん>
・電波に関する日本の規制があまりにゆるいのに驚きました(ほんのちょっとした政治的発言にも異様に目を光らせる〇〇省の姿が余計に滑稽に思えました)。
・5Gにより拡大する可能性に私はあまり価値を見出せないのですが、これは最近TV放送でも使われ始めている4K、8Kでも同じようなことを感じています。先進的な技術が、時として非常に大きな進歩に結び付くことはあるようですので、それを否定するつもりはないのですが、それを一般利用へ拡大することがどう言う意味を持つかは慎重に考える必要があると思います。
私にとっては、5Gも4K、8Kと似た「無用の長物」に近いことが実感できました。
・5Gの「経済効果」のカラクリのおかしさ、サッカー場で5Gで可能になる様々なデータの閲覧等は本末転倒の見本のように感じました。
・皮膚への影響というのは広大な未知の領域かもしれません。現時点で究明出来ていないからと言って決して切り捨てて良いものではないと思いました。
・日本の公的機関が市民の側ではなく、企業の側にくみしやすいのは残念なことです。これを正していくには市民が成長するしかないと痛感しました。

<NKさん>
1. ますます政治の課題が大きくなってきたことを痛感します。
日本は隠すことを基本としてきた政治かと感じています。
ある意味科学的には全くナンセンスな天皇制を基本としていることがウソの上塗りにしかならない根本的な問題点と思います。
検察庁問題など、為政者を監視するための憲法すら狂わせてしまう自民党と戦うための覚悟とノウハウが必要になってしまっている感があります。
立憲民主主義のデンマーク王国は天皇制と似た仕組みですが、中学生のころから政治としっかり取り組み、自分で考え、話し合い、行動するデモ(意思表示)がヨーロッパ一の国で、人権と民主主義を学び続け・守り続ける国と聞いています。政治経済も大企業中心ではなく、中小企業・協同組合中心です。
2. 根本的な科学の領域が展開・拡大しつつある感じを学びました。
生物である人間も 細かく分解すれば、原子や分子等 電子の集合体です。
一見すると工学と生物学が全く別物のように学び、考えている限り、解決策は見つからなくなりそうです。
彼女のことを考えてドキドキすることすら電気現象だということ、電気や電磁波が影響しないなどはあり得ないことをまず認識することから始めないと、「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党政治家には理解不可能な感じを持ちます。是非その辺のところから見直して頂きたいと思います。
3.人権・民主主義の国、政治に一人ひとりが積極的に参加できる習慣を保持することが出来なければ、市民科学の理想は何も達成できないかと思います。
あまりに素晴らしい上田さんの研究を、地元や国の政治に乗せ続けるシステムがその慣習が不可欠かと思います。
デンマークはかなり前から、韓国は最近その習慣をつくり上げたのではないでしょうか。

<SMさん>
盛りだくさんの5Gの講義ありがとうございました。
また、皆さんのご意見と上田さんのやりとりも勉強になりました。
私のパソコンが古すぎて、スピーカーが性能が悪くて聞き取るのがやっとでしたので、質問をしたい気持ちはありましたが、今回は控えました。
後で、講義の動画がアップされたらじっくり見て勉強したいです。
電磁波の専門家でなくても、影響を与える活動をするのは可能だと上田さんがおっしゃられたのは勇気づけられました。

<KYさん>
大変勉強になりました。
これからおおきくなる問題、注視していきたいと思います。
ありがとうございました。

<YWさん>
『5G』のonline講座を聴講しました。丁寧で分かり易い解説をありがとうございました。
28G帯の影響とビームトラッキングの影響は未経験分野なので、事前に丁寧な調査研究をするべきなのだろうと思います。
多数の新基地局の設置には膨大な費用が掛かり、それは現携帯通信費や産業振興予算・資金から拠出されるのでしょうから、適切な投資なのかを調べる上にも、健康影響を含む電磁干渉影響をさまざまなケースで調べる必要があります。携帯通信業界とは独立した機関に請け負わせるべき仕事で、医学や生命科学の研究者に提供する技術データを収集することは、そんなに高度な作業ではないと考えられます。5G関連予算でやらせるべき研究かと思います。
逓信村が既得権領域の独占を意識して、相当な邪魔をしてくるのでしょうか。

第3回 5月7日(木)香りの害を考える

<UMさん>
私が今までの生活の中で学んだこと:
1)値段だけでは選ばない、価格の安さを疑ってみる。・・・品質と価格とを比べるべきところ、品質から目をそらしてしまっている。
2)過度な快楽に耽らないように心がける。・・・適度な快適さではなく、自分ながらの満足を受け容れることが「本当の快楽」につながるのではないだろうか。
3)自分で考えて納得することを大切にすること。・・・社会の高学歴化とともに、結果を受け容れるだけで考えない人が多くなったように思う。

<YNさん>
昨日の「香害」の講座では、なぜ「香り」が必要なのかをあらためて考えました。
(洗濯した証?というお話もありましたが)
下記は雑感です。
化学物質過敏症の原因はわからないながら、香りはそのひとつであろう、と考えています。・宅配の方の靴の消臭剤だろうと思われる玄関での香りは数時間続きます。(改築している間の、業者さんの靴の消臭剤にはぐったりしてしまいました。)
・そして、不運にも乗ることにになった場合の消臭剤タクシーは窓を全開で乗ります。
・部活で運動部のお子さんをお持ちの方からの相談では、靴の消臭剤を部室用に各自用意するように、、、と悩んでおられました。
・友人宅で洗濯をさせていただき、その香りは家で洗ってもいっこうに抜けず、数か月の香りました。
・整体院で使うタオル類の匂いがだめです。
・そして、電車の中での食べ物(香り付きのもの、例えば、グミ)
腸内細菌とアレルギーの関係、昔、こども時代にはひどい卵アレルギー(じんましん)でした。
20歳ごろまでは、腸の具合が今一つの時は、じんましんが合図のように、決まった場所に出ていたので、卵をさけていました。
除菌と衛生観念、そして今回のウィルスとの関係、また「免疫力」というマジックワードが気になります。

<FKさん>
毎回楽しみに参加させていただいておりますFと申します。
歯科衛生士です。
香害については友人から「香害110番」というブックレットをいただき読み進むうちに社会問題なのではという認識を持つようになりました。
日本消費者連盟でも取り上げているということでは広く知られるようになってきたのかなと思ったのですがいかがなのでしょうか?
衣服では天然素材だけでないものも身に着けていますので
ポリウレタン3% 劣化の過程でのお話は身近に感じられました。
知らないうちに取り込んでいるものも多いのではと思いました。
イソシアネートで塗料の毒性のお話がありましたが、日常生活の中ではどのような場面で使われているのかなぁと思いました。
聞きなれない言葉も多く理解度も怪しいのですが、知ることの楽しさは毎回感じています。
<UMさん>
私が今までの生活の中で学んだこと:
1)値段だけでは選ばない、価格の安さを疑ってみる。・・・品質と価格とを比べるべきところ、品質から目をそらしてしまっている。
2)過度な快楽に耽らないように心がける。・・・適度な快適さではなく、自分ながらの満足を受け容れることが「本当の快楽」につながるのではないだろうか。
3)自分で考えて納得することを大切にすること。・・・社会の高学歴化とともに、結果を受け容れるだけで考えない人が多くなったように思う。

<NKさん>
香りの問題は非常に難しいと思います。
昆虫など多くの動物は臭いで情報交換・対話しているようですね 。
そんなことも含め 根本的な生態系に対する影響は大きすぎるのではないかと感じています。
我が家の屋上ですら、土づくりは多種多様な動植物・細菌類の努力で行われていると思います。
工業化による安価な商品や製品、逆に高価な価値と見せかける広告や 添加物等々 問題が大きすぎる感があります。
今だけ 金だけ 自分だけの 新自由主義の抜本的な転換なしには無理でしょうが
韓国の 4か月毎週土曜日の100万人デモによる 世界初の市民平和革命は 政権だけでなく、コロナにも大きな成功をもたらしたと考えています。

<KYさん>
先程はありがとうございました。
身の回りに普通に使われている製品の科学、子どもにも興味深い内容だと思いました。
(理科がこういう内容だったら、身近に感じますよね)
石油化学と消費経済の根深い関係を感じました。

第2回 5月1日(金)塩・砂糖・油との付き合い方

<KMさん>
最後、ディスカッションになった時に途中で退出してしまい、失礼しました。
諸々、家庭内事情もあったので、10分超が限界でした。
そういう個人的な事情はともかくとして、濃密な2時間でした。
砂糖、塩、油のことをいっときに考えるという狙いは、とても良かったと思います。
でも、文系人間の頭には少々、情報過多といいますか、一所懸命聞いていても、すす~っと繋がらないことがかなしいというのか、もどかしいところでした。
事前に案内してもらった資料も目を通したり、聞いたりしていましたが、それでも、ええっと・・・となることが多々、ありました。
カロリーで終わらない、食べ物と体の関係について、どう示唆できるか。
当面はそれが課題なのかもしれないな、と思いました。
糖も脂肪も正直、難しい。
面白くもあるし、興味深くもある。
でも「そっか」とわかるまでにはだいぶ距離がある感じがします。
でも、現代の社会では、あの難しい化学式を「操作」して、誰かにとって「都合のよいもの」が作られていることも現実。
その「都合のよい」何かを、知らず知らずに食べているのも現実。
そして「都合のよい」何かは、おそらく「意図的に」問題があることが上手に隠されているだけでなく、「よいもの」かのような衣装をまとって私たちの目の前に置かれている。
「植物油」というカテゴリーでいいですか?
糖質スパイク、もう一歩、理解してみませんか?
この問いだけでも、発信していく価値が大いにありそうな気がします。
化学式が完全に理解できてもできなくても・・・
書かれている化学式は「そんなものか」という斜めに見る感じの理解でも、何かおかしい、何かここにある、ということを示すことが第一歩なのでしょうか。
最後の頃に話題になっていましたが、答えの出ていないことに、どう付き合っていくのか、子どもたちに何を伝えていくのか、という教育に関するファクターも絡む、とても複雑なプロジェクトになりそうですね。
人間に都合のよいものを作ろうというモチベーションは、良いとか悪いを超えたものですよね。
現代の難しさは、今まで人類が経験したことのないスピードで物事が進んでいき、それに関わっている人以外は、それを知ることもないままに、壮大な人体実験をいくつも体内で進行させられてしまっているということ・・・なのでしょうか。
とりとめもないですが、いろいろ考えるきっかけを頂きました。

<SYさん>
最初の問題提起、三題の意味を考えながら聞いていると、おもしろいと思いました。
3つの同じところ、ちがうところ、それぞれの特徴。
あぶらと言えば水を入れると四題噺。
まずは三題がいいのかも。
5つの基本味のうちの3つでもあるかなと思い、検索したらだしと油脂はともにカルボキシル 基がある、とのこと。上田さんも言っていたかもしれません。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~rakusyotei/daizu2-16.html
そのへんで電波不安定のためダウンしていました。
有線にすればいいのかもしれませんが。

<NKさん>
改めて上田さんの中身の深さに圧倒されています。
今の日本は、自分でものを考えることをしないように教育されています。
そんな中で 疑問に感じたことは徹底的に研究する姿勢に感動します。
デンマーク王国は世界最高度の幸せな国と見られていますが
デモは世界一やっていると聞いています。
中高生が政治のことを本気で討論し、一歩でも良い方向にと考え行動すると
人権民主主義をみんなで構築するのではないでしょうか。
市民研の素晴らしさは 子供たちを支えることにあるのでしょう。
韓国は世界初の市民平和革命を行いました。
100万人が毎週土曜日に4カ月も平和的なデモを行い
あやしい大統領を訴追に向かわせ、文大統領を選びました。
そして先月 与党がいよいよ第一党になりました。
コロナ対策が世界と市民から評価されたからでしょう。
韓国をけなしたい日本政府も今回だけは完敗ではないでしょうか。
日本もデンマークのような王国ですが 人権と民主主義が無視されています。
人権と民主主義の日本に構築することを今後ともご指導の程宜しくお願いいたします。

<FKさん>
初めてオンライン講座に参加させていただきましたFと申します。
生活に身近なテーマでしたのであっという間の2時間でした。
初めて聞く言葉も多くあとで調べたりしましたがとてもいい勉強になりました。
上田さんがおっしゃっていた「基本的調味料は人工的なものは使わない」は私もそのようにしています。できることからやっていきたいと思っています。

<NYさん>
5月1日の「塩・砂糖・油との付き合い方」の講座は、内容のつまったもので、充実の時間でした。
ただ、資料はその場十分に読み進められずにおりました。
十分に理解し得ず、下記の参考資料を見直してから、理解が進みました。
砂糖と油のコンビネーションによる“美味しさ”、あるいは、塩味に対する味覚の鈍化について、なぜなのか、とあらためてひっかかりました。
講座の中だけでは消化しきれず、下記の上田さんが【参考資料】として挙げておられたものを確認して、少し理解も深まりました。
塩のリビングサイエンス
関係性の食学 第1回 砂糖
関係性の食学 第2回 油(その1) 関係性の食学 第2回 油(その2)
明日の講座も楽しみです。

第1回4月23日(木)スマホリスクと電磁波曝露

<MSさん>
参加させていただきありがとうございました。
以前、同じテーマの上田さんのセミナーに参加しましたが、かなりバージョンアップされていて驚きました。
前半の電磁波についての基本的知識は、私が最も知りたかった携帯電話の心身への影響を理解するのに役立ちました。
9か月になる孫を育児する娘夫婦に、今回の学びを伝授したいと考えています。
本当にありがとうございました。

<TAさん>
昨晩は貴重なご講義を誠にありがとうございました。
私は電磁波に関してはほとんど何も知らず、ただ漠然と、少しは知らないといけないと思って参加させていただきましたので、ご講義の内容をどこまで理解できたのかははなはだ心もとないのですが、ひとことで言って知らないことばかり、新鮮な話の連続で、あっという間に2時間が過ぎました。
上田さんの講義のエネルギッシュなこと、参加されている皆さんのレベルの高いことに圧倒され、私にとってはとても新鮮で中身の濃い時間でした。
自分の知識のなさに、ちょっと場違いだったかなと思いはしましたが、私は「民主主義というのは素人が素人なりに考え、感じ取って判断する仕組みだ」と単純に信じていますので、ご迷惑でなければまたWEB講義に参加させていただきたいと思っています。できれば今後ともよろしくお願いいたします。

<OMさん>
昨晩は有り難うございました。
大学はどこもオンラインに移行していますが、学生で授業をオンラインで受講するのに、あたかもオンラインを下級品のように扱い、授業料を安くしろとか言い出している学生がいるらしいですが、実はやっている方はいくらでも負荷をかけて勉強させられることを理解していない奴らが多くいるようです。(例えば1回の授業を受けて、考察を5000字でまとめろとか、ただ教員が読むのが大変なのでやらないだけですが)
自分で体験してでないとわからないことが多くあり、その面ではオンラインでの取り組みは、やる側・受講する側にとってもいいラーニングの期間なのかな、と思います。昨晩は少人数でしたが、大人数の時はかえって質問などし易いと思います。
また昨晩気づいたことで、細かい点ですが、参加者で音声をミュートにしていないので結構雑音が聞き取れました。自分の発言時以外は音声をミュートにしておくことを開始時に決めておいた方が良かったと思いました。さすがにボリボリとものを食べる音など入ってきませんでしたが。
また参加者が基本ミュートの場合は、自分で発言するときには当然自分でミュートを解除するので問題ないとして、誰かから急に発言を求められた時などは、ミュートを解除するひと手間があるので、その間を他の人が待つ必要があります。対面の時よりもリアクションに間が空くことは、これは皆が感覚で身につけて行く必要がある感じですね。
また今後は子供たちを集めて展開する場面もあるかと思いますが、Breakout Roomsを使えば少人数のディスカッションも出来るし、各部屋にファシリテーターを配置すれば観察も行きとどくかと思います。
また子供たち向けには講師はSnap Cameraなど使うと受けるかもしれません。私はさすがに使いませんが。女性も化粧などしなくてもナチュラルにきれいにできるエフェクトもあるようです。
https://note.com/satonao310/n/n159d9943bb6a
わたしの企画する企業向けのリーダーシップトレーニングなどは1日7時間など基本でやって来たので、それをどうオンラインに乗せるか、少なくとも7時間オンラインはきついので、どのように分割していくか、身体性がほとんどないところでどう活動するか?などいろいろ試してみたいのですが、企業の活動自体がないので、まだまだ先のことになりそうです。
ただ今回のようなセッションや大学の授業のようなセッション、全て1.5時間―2時間程度ですので、これらはオンラインとはとても親和性がいいと思います。
また参加出来る機会を楽しみにしております。

 

*******以上です。

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