2021年から開始している新しいシリーズ「著者に尋ねる」。
これはオンラインで、比較的最近に本を著したその著者を招いて、その著書のことを参加者ととともにいろいろ議論するシリーズです。市民科学研究室がこれまでに築いてきた、多くの研究者、市民活動の実践家らとのつながりを生かして、「科学と社会」に関わる興味深い本を書いた著者に来ていただいて、市民科学研究室のメンバー(代表の上田をはじめ、理事メンバーや会員さんから選出)とやりとりをします。著者により30分程度のプレゼン、そしてその後、著者と市民科学研究室の代表の上田との30分のトーク、そして最後に参加者から自由にご発言いただいて、さらに著者との議論を深める、というやり方です。2時間という時間を使った、刺激的な中身の濃いやりとりになります。
ぜひご参加ください。
市民科学特別講座「著者に尋ねる」第2~4回
『不定性からみた科学―開かれた研究・組織・社会のために』(名古屋大学出版会、2021)の著者、
吉澤剛さんをお招きして
▶吉澤さんは、以前の市民科学研究室のプロジェクト(研究会)のメンバーでもあり、市民科学研究室が研究助成を受けて関わったいくつかの研究の共同研究者でもあり、そして数年にわたって理事を務めてもらった人です。主として科学政策の領域で幅広い研究活動を続けておられます。その吉澤さんがこの5月に、『不定性からみた科学』を著しました。緻密な議論がぎっしりと詰まった内容なので、手ごわく感じるかもしれませんが、「科学には「モヤモヤ」がつきまとう……これら避けがたいものと向きあい、科学のリアルを捉え直すことで、知と未知への態度を鍛える21世紀の学問論」という表紙の言葉に惹かれる人は非常に多いのではないかと思います。
そこで、この本を読んだ人も、今読んでいる人も、読みたいけれどまだ読んでない人も、誰でもが議論に加われる形で、この講座を設けることにしました。市民研代表の上田が前もって吉澤さんに送った質問をとっかかりにして、<吉澤講義>→<吉澤・上田対談>→<参加者との議論>という流れで、以下のように3回のテーマに切り分けて、この「著者に尋ねる」を進めてみたいと思います。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
1●科学における「不定性」─専門性のゆらぎとその評価:主として第1, 2, 4章(科学、研究、評価)
2●責任ある研究とは何か─アカデミアと社会における市民:主として3, 5, 6章(組織、大学、社会)
・日時:
第2回 <吉澤講座その1> 2021年6月16日(水)19:30~21:30
第3回 <吉澤講座その2> 2021年7月21日(水)19:30~21:30
第4回 <吉澤講座その3> 2021年8月18日(水)19:30~21:30
・お申し込みはこちらから(オンラインのみ、定員15名)
→上記のフォームから申し込まれた方には、「その1」から「その3」の講座の実施日の正午前後に、参加のためのzoomのURLをお送りいたします。
・参加費500円
→市民科学研究室会員は無料となります。
→市民科学研究室の会員でない方は、以下のカートから、希望する回数分の事前のお支払いが必要です。
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第1回 2021年1月27日(水)実施
『紫外線の社会史―見えざる光が照らす日本』(岩波新書、2020)の著者、
金凡性(キムボムソン)さんをお招きして
動画はこちらから