市民科学研究室・代表の上田と北海道大学教授の宮内泰介さんとの共著、『実践 自分で調べる技術』(岩波新書2020年10月)が発売されました。
私たちがよりよく生き、この世界をよりよくしていくために、他人まかせではなく、自分で考え、解決に向けて行動していかねばならない問題はたくさんあります。そしてその多くがなかなか解きほぐし難い複雑な様相をもっています。それらになんとか取り組んでいこうとするときに必須になるのは、おそらく、「調べること」、それも、他の人に対して説得力をもつ「調べ方」ができるかどうかではないでしょうか。
この本は、いわゆる文系・理系を問わず、また、アカデミズムに属しているか否かを問わず、意欲のある人なら誰でもが身につけて、使えるようにしていける、調べ方の基本を、ある程度系統立てて述べたものです。今日からでも即座に使える「技(わざ)」をたくさん紹介していますが、それらを貫いて、「自分でしっかりと調べることで、世の中をよりよく豊かなものにしていこう」という思いが伝わるように書いたつもりです。
一人でも多くの方に手にとっていただき、それぞれで活用していただければと思います。
「あとがき」にもありますが、この本に書いたさまざまな情報のアップデートや補足をこちらサイト(岩波新書「実践 自分で調べる技術」)でお伝えしています。あわせてご覧ください。