家庭内仕様の白色発光ダイオード(LED)と実験用ラットでの網膜損傷

投稿者: | 2014年4月30日

家庭内仕様の白色発光ダイオード(LED)と実験用ラットでの網膜損傷
シャン・ユーマン(台湾大学)、ワン・ゲンシュー(台湾大学)、
デビッド・スライニー(元アメリカ陸軍医療部)、ヤン・チャンハオ(台湾大学)、
リー・リーリン(台湾工業技術研究所)
『環境健康展望』122巻3号、2014年3月 翻訳:杉野実+上田昌文
原文:White Light-Emitting Diodes (LEDs) at Domestic Lighting Levels and Retinal Injury in a Rat Model
Environmental Health Perspectives ,volume 122, No. 3, March 2014
pdfはこちらから→csijnewsletter_024_ehp_201404.pdf
背景
発光ダイオード(LED)は、在来の照明用光源よりも強い青色光を、網膜に到達させる。高強度光(2000から10000ルクス)への慢性曝露が網膜の損傷をもたらすことは以前から知られているが、比較的低強度の光(750ルクス)への慢性曝露が、齧歯類の動物実験により評価されたことはなかった。
目的
LEDにより引き起こされるSDラット(注:代表的な実験用ラット)の網膜神経細胞損傷を、機能学的・組織学的・生化学的方法を用いて調べた。
方法
青色LED(460ナノメートル)とフルスペクトルの白色LED、およびそれに相当するコンパクト蛍光灯を、照射のために使用した。生理学的検査は電子網膜撮影、ヘマトキシリン・エオジン(H&E)染色、免疫組織化学(IHC)および走査型電子顕微鏡(TEM)をふくむ。酸化ストレス水準を決定するために、網膜内のフリーラジカルの生成を計測した。
結果
H&E染色とTEMは光受容体の細胞死および壊死を示し、青色光が網膜の光化学的損傷を誘発することが示唆された。LED曝露集団においては、網膜内でのフリーラジカル生成も増加した。LED集団では重度の網膜損傷がみられ、一方コンパクト蛍光灯(CFL)集団では中度あるいは軽度の損傷がみられた。
結論
LED光への慢性的曝露は、青色光のより少ない他の光源にくらべて、網膜に悪影響を及ぼしやすいのではないかとの疑問が持たれる。したがって、青色光の豊富な「白色」LEDを一般照明に使用する際には、予防的な措置が講じられるべきであることが示唆される。
【続きは上記PDFファイルにてお読み下さい】

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