第94回 研究発表「脱クルマ社会を目指して」 ◆◆◆ 参加者報告 ◆◆◆

投稿者: | 1998年4月15日

第94回 研究発表「脱クルマ社会を目指して」

◆◆◆ 参加者報告 ◆◆◆

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10月17日に集った方々は18名。その中には、自動車公害訴訟に関わる住民運動に 取り組んでいらっしゃる方、鉄道会社に勤めておられる方、個人で独自にクルマ 問題を研究しておられる方などがいらしたこともあって、上岡さんの緻密な研究 報告を受けて、密度の高い議論が交わされました。上岡さんはこの発表のために オリジナルの図表がたくさん入ったレジュメを用意してくださいました。
新著 『脱クルマ入門』(北斗出版)の要点を明快にまとめたパンフレットとでもいうべき素晴らしい内容ですので、上岡さんの許可を得た上で、今回『どよう便り』 の「特別号」としてみなさんにお配りすることにしました。料金は『どよう便 り』1号分(メール版では2号分)をあてています。したがって、封筒表に記載 の予約講読号数が1つ(メール版では2つ)減っていることになります。ご了承ください。
なお、より詳しくは上記『脱クルマ入門』を是非ご参照ください。ま たこの「特別号」を脱クルマ社会を創りだすさまざまな運動に活用していただければと思います。ご注文いただければご希望の部数をお送りします。なお、この「特別号」を読んでいただいた方に意見を寄せていただき、皆でクルマ問題を論じあいたいと思います。上田が今号に掲載予定であったものも、皆さんからの投 稿と一緒に次号に掲載します。是非ふるってご投稿ください。

 

先日はお疲れ様でした。大学卒業以来アカデミックな場とあまり縁が無かった ので、良質の講義と後の談論風発たる活発な議論に知的好奇心がくすぐられ、有 意義な一日となりました。
そもそも私は交通に関わる諸問題にずっと関心を抱いてきたのですが、特にそ れを深める大きなきっかけとなったのが、上岡直見先生の著書でした。そこで、 ぜひ先生にお目にかかりたいと思っていたのですが、神保町の本屋で『週間金曜日』を立ち読み中、偶然に土曜講座の案内が目に留まったので参加させて頂く事 になった次第です。このような機会を設けてくださった土曜講座の皆様には、本当に感謝しています。
さて、先日の講義でもお分かりの通り、交通という分野は事象が実に多岐にわたって関係しており、なかなか単純な構図で説明する事が出来ません。事態が深 刻な割には、マスコミ等にもあまり取り上げられてきませんでした。(最近は 徐々に良い記事が載るようになった)。
考えてみれば、これは戦後の「思想無き発展」の無残な結末なのでしょう。特 に交通は政治の道具として利用され、常に国内政治の最大の関心事であり続けました。戦後史とは、国内面に限って一言で言えば、「道路建設・自動車普及等による交通革命史」とさえ表現できると思います。その意味で、交通のあり方を再 考する事は戦後政治を再評価する事でもあり、社会科学的にとても意義深い事だ と思います。
現在でも政治家の頭の中は高速道路や整備新幹線等の事で一杯で、交通は悪い 意味で政治の中心を占めています。また、言論界でも、交通の本質に無理解ないい加減な議論がまだ横行しています。そのような厚い「壁」があるからこそ、やり甲斐のある分野と言う事が出来るでしょう。
実はあの翌日に、交通経済を専攻している大学院生と会う機会がありました。話してみると、「鉄道貨物はなくすべき」「道路財源を鉄道に転用するな」と、私とは正反対。そこで、私達は熱い議論を展開し、私はなぜそれが間違っている のかを一から説明しました。その結果、「そういう考え方もあるのか」と理屈的 にはある程度分かってもらえたようですが、感覚的にはやはりまだピンと来ない ようでした。なぜそのような考え方をするようになったのかを聞いてみると、実 は父親が道路公団の職員だという事で、家庭環境の影響の大きさに驚かされまし た。「壁」を壊すには、このような反対勢力との地道な対話が何よりも大切だと 思います。
私は現在、茨城県の水海道という所に住んでいます。こういった地方ですと車 社会化が極度に進んでおり、車が無いとどうにも生活出来ない社会構造になって います。例えば買物にしても、駅のそばにはあまり店がありません。そこで私は 家から40分かけて鉄道で取手まで出なくてはなりません(そこまで行けば駅前 に店がある)。また、買った後が問題で、列車の棚に上げた荷物を忘れたり、そ れを下ろそうとした時に誤って中の生卵を落とし、下に座っていた人を直撃して 車内の注目を浴びたり、とにかく何かと大変なのです。
そのような苦難にめげすに今後も車をなるべく持たないよう、人と環境にやさしい生活を実践していきたいと思います。
【守谷俊明】

 

クルマニノッテモイイデスカ 第三者と同席して喫煙するひとは、「吸ってもいいですか」とひとこときくの が、スマートな人の振る舞いらしい。このマナー、歩行者に心理的圧迫と危険、排気ガス、夏には強力な排熱を強制する自家用車の使用のときも同様であってほ しい。
世界で一番クルマ密度の高い日本で、このような他者への迷惑なしにクルマは 利用しえないもの。 クルマの見かけ上の保有、運行のコストの安さ、ほんとうかしら?
税金が高い?社会資本への行政投資の26.4%(1989―94年度)が道 路建設でダントツ。他の項目で道路建設をしているので実はもっと多いのでしょ う。因に悪者扱いのダムや河川、砂防といった治山治水事業の3.27倍。自家 用車を使えば使うほど道路族の口実がふえるということになりますね。高齢化に むけた住宅、公園、街づくり、福祉施設の拡充が消費税導入の理由と聞いていた のですが、現在に至って、お金の使い方変わらずとはこれいかに。
温暖化? 化学技術が解決するという信仰あり。でも、すでに気象現象の激烈 化が始まっているような気がします。まず真っ先に犠牲となるのは物言わぬ野生 植物や動物、ついで南側世界(このことばとりあえずつかいます)の人々、その 次に北側の貧困層からより大きなダメージをうけるはず。日本人が無関心なのも むべなるかな、か。 せめて自家用車の使用をおさえませんか?(家庭内ではこ れは以外に大きいもの ガソリン1リットルの消費は食品トレイ340枚燃やし てしまうに相当するとのこと) 私、歩きと自転車、公共交通大好き人間。 これからも無免許でいきます。
【福間英之】

 

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