ワークショプ「親子で知ろう!いっしょに考えよう!放射能のこと」
2011年9月3日(土)に世田谷区の北沢タウンホール11階「男女共同参画センターらぷらす」研修室を使って、
ワークショップ「親子で知ろう!いっしょに考えよう!放射能のこと」
を実施しました。
全国でもおそらくはじめての試みとなるだろう、この企画を持ちかけてくださったのは、阿部さんという二人のお子さんがいらっしゃる若いお母さんでした。
お会いして、あるいはメールのやりとりによって、ワークショップの中身をどう作っていくかを、一緒に考え、当日に備えました。
その過程は、阿部さんのブログの中に「放射能 親子ワークショップ」としてまとめられています。
お母さんたちは今どのような不安を覚えているのか。
こどもに何を伝えたいと思っているのか。
こどもは、放射能にどんなイメージを持っていて、何が一番気になっているのか。
人々の間では、放射能のことを気にする気にしないでの開きが、ずいぶんあるように思えるが、どう伝えあっていけばよいのか
……
といったようなことを、話し合いながら、私(上田)の方にも、阿部さんの方にも、少しずつワークショップのイメージができてきたように思います。
そしていよいよ当日を迎え、蓋を開けてみると……
それは阿部さんのブログに
子どもたちと学びました~「親子で知ろう!いっしょに考えよう!放射能のこと」
として克明に報告されています。
私が何より驚いたのは、子どもたちの集中力です。いま世の中の大きな関心を引き、問題となっていることに、やはり子どもは敏感なのでしょう、私が繰り出す質問に、誰もが手を挙げて答えてくれるさまを見て、「自分の思っていること、知っていること、考えてみたこと」を言葉にしてみたい、という気持ちを強く持っているのだな、と感じないではいられませんでした。
2部構成にして、最後の30分をあてた第2部を、子どもたちは放射線計測、部屋に残った大人(保護者+見学者)は放射能問題に関する質疑応答、にしたのもよかったと思います。
見学してくださったお一人の中田哲也さんがご自身のWebサイト「フード・マイレージ資料室-より豊かな未来の食のために-」でこのワークショップのことを「市民のための科学」と題したページで記してくださっています。
このユニークなワークショップがいろいろなところに広まるとよいな、と思っています。
企画立案してくださった阿部さんをはじめ、当日の準備や裏方を担当してくださった皆さん、どうもありがとうございました。