リニア中央新幹線の建設・開通にむけて、沿線の各地での動きが慌ただしくなってきています。JR東海の全額自己負担を前提に工事認可が出されたにもかかわらず、国会においてわずか2日間という短い審議を経て、国からの3兆円の支援を可能にする法改訂が通過し、11月29日から財投(財政投融資)からの融資が開始されます(財投は政府が国債などを通じて国民から調達した資金による融資です)。
このいい加減さに象徴されるように、リニア中央新幹線は問題だらけの計画です。一人でも多くの方々にそのことを知っていただき、巨大な「負債」を生まないようにするために、声をあげてもらえればと思います。参考にしていただけるだろう資料をいくつか、掲げておきます。これらの資料はWebで全文閲覧できますが、単行本としてまとまっているものも後ろに挙げています。
[Webで読めるもの]
・市民科学研究室の上田が書いた論考
「リニアは“交通の役割”の時代錯誤」(季刊『アゴラ―相模原 市民がつくる総合雑誌』2012年夏 61号) PDFはこちらから
「リニア中央新幹線「環境影響評価準備書」にみる磁界安全論は妥当か」(『市民研通信』第22号)2014年1月 PDFはこちらから
・上岡直見(環境経済研究所)講演資料「リニアで得する人・損する人─数字でみる リニアと私たちの暮ら し─」nリニア新幹線を考える相模原連絡会 学習会2016年11月20日
・「おそくはない! いま、ひきかえすとき‐リニア計画」の『ストップリニアニュース』 リニア新幹線を考える相模原連絡会
・「リニア中央新幹線 南アルプスに穴を開けちゃっていいのかい? 南アルプス・環境アセス・事業見通しみんな穴だらけ」
[単行本]
・橋山禮治郎『リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」』 (集英社新書2014)
・樫田秀樹『<増補> “悪夢の超特急”リニア中央新幹線 ~建設中止を求めて訴訟へ』(旬報社2016)
・西川 榮一『リニア中央新幹線に未来はあるか─鉄道の高速化を考える』自治体研究社 (2016)