まち歩きで「発見力」を養おう!
新しいタイプの「まち歩き」を実施します。
これは、いわゆる名所旧暦・観光スポットを巡る半日旅ではありません(その要素も若干入っていますが)。
ありきたりで、何も見どころがないように見える所も、じつはよく見てみると、「なぜこれがここにあるのか?」「いつからあるのか?」「どうしてこんな具合になっているのか」……といくつもの疑問が生まれてきます。スポットごとに気になる何か、面白い何かをたぐり出し、重ねていくことで、まちの成り立ち、時代の変化を映し出したその変遷、そこに住まう人たちの生業・生活の特徴、まちが抱えている問題……を読み解く手がかりを発見していけるはずです。
そうした発見力を養うために、このイベントでは、まち歩きを次のように進めます。
★午前10時に集合
●導入:読みとき方のポイントを説明/半径1キロの地図を配布
●前半:参加者各自がそれぞれ自由に出発点から半径1キロ以内を巡り、90分後に出発点に戻る
(出発点は公民館などの公共施設の一室を使います)
(各自が歩きながら何か気付いた点や気になる点……などを写真に撮り、簡単なメモを残します)
●休憩:昼食をとりながら、写真を共有し議論します
●後半:上田が案内人になって、半径1キロ内のいくつかの”見どころ”を皆で一緒に巡る
★午後2時半から3時の時点でたどり着いた最寄り駅で解散
休憩時間(昼食時)には、古地図、文献(書籍や資料)、インターネットの参考サイトも活用して議論します。
後半の案内では、地形の読み解きをベースにして、街にある歴史的建造物やインフラや産業技術や生業の成り立ちを、歴史と地理の観点からおさえていきます。前半で得られた手がかりを、新たな「発見」につなげていくことを目指します。
この方式を、奇数月と偶数月に振り分けた次の2つにシリーズで実施していきます。ただし、非常に暑い時期はお休みとします。
文京まち歩き
4月から偶数月で月1回で実施。毎回集合する場所を変える。集合場所は区の施設など。5名集まれば実施。
東京近郊まち歩き
5月から奇数月で月1回で実施。市民研の上田が、この企画に協力してくださる市民研の会員さん(及びその友人)と組んで、その会員さんの住むう地域のまち歩きプランを作成(下見も実施)。地元の方々に呼びかけて、5名集まれば実施。
第1回 本郷を巡る
2025年6月15日(日)午前10時~午後2時半
●対象:文京区本郷エリア
●集合:午前10時に東京大学正門前
●定員:8名(定員になり次第締め切ります)
●参加費:500円(資料代、当日お支払いいただきます)
●お申し込み:以下からお願いします
●当日の持ち物など留意点:参加者には事前にメールで詳しくお伝えします
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第1回 湯島を巡る
2025年4月6日(日)午前10時~午後2時半
●対象:文京区湯島エリア
所感(案内人:上田)
参加予定だったお二人が体調を崩されたため欠席されたのは残念でしたが、MKさん、TSさん、HKさん、SGさんがご参加くださり、楽しい時間をすごすことができました。TSさんからは抜群に美味しいおやつの差し入れもありました。ありがとうございました!
前半の「自分で発見」のパートは、ちょっと戸惑われたかもしれませんが、それぞれが歩いて撮った写真を、お昼ごはんを食べながら共有して、「何が見どころに思えたか」を伝え合うと、それこそいろいろな発見があって、ごくわずかな一端とは言え、「この地域の今」が見えてくる気がしました。講師案内型のまち歩きとは違った面白さが感じられて、やってみてよかったと思いました。
いただいた写真は、事務局の坂本さんの手もお借りして、ウェブ上の地図に貼り付けて蓄積していくようにします。
後半は、湯島と言えば……定番の「湯島天神」「麟祥院」(春日局のお墓のあるお寺、「中華民国留学生癸亥地震遭難招魂碑」もあります)「旧岩崎邸庭園(そしてそのなかにある「国立近現代建築資料館」)を訪ねました。
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【参考読み物】
「まち歩き」を中核にした総合イベントの可能性(その1)
「まち歩き」を中核にした総合イベントの可能性(その2)
<2025年4月から実施する「文京まち歩き」シリーズの案内動画(その1)>
すぐ近くにある「湯島天神」の面白いポイントを紹介します!【文京まち歩き #1 湯島】
ついつい最後まで観てしまいました。
上田さん、よくご存知ですねえ!