【編集部より】
2018年7月から始まった連載「知っ得! ヘルスリテラシー講座」の第3回を掲載いたします。
この連載は、市民科学研究室の新村直子・特任研究員が、毎回専門家への取材を行い、『市民研通信』の特別連載として書きすすめます。毎回1つのキーワードを掲げ、B5判のフルカラー6ページでまとめていきます。
第2回目以降は全ページのPDF(もしくは印刷記事)の配信・送付は市民科学研究室会員に対してのみとなります。毎号の記事の全文を入手されたい場合は、オンライン送金によるご購入をお願いすることになります(このページの最後にその方法を記しました)。
毎回、最初の「キーワード」のページは以下のように掲げますので、ぜひ多くの皆様にお読みいただければと願っております。ご意見・ご感想もお待ちしております!
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知っ得! ヘルスリテラシー講座 vol.03
今回のキーワード
睡眠負債
たかが睡眠不足と考えない
心身への重大なリスクに注意
睡眠不足が日々積み重なることで、心身に様々な悪影響を及ぼす状況。米国の著名な睡眠研究者であるクライトマン博士らが提唱したSleep debtの訳語。睡眠負債が溜まることにより、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病リスクが増え、がんや認知症の罹患につながることも。死亡率が高くなる影響も分かっている。
▶お話を伺った方
白川修一郎(しらかわ・しゅういちろう)さん
国立精神・神経センターを経て、現職。JR東海など企業の睡眠教育に携わる。睡眠研究のパイオニアとして、多数のメディアでエビデンスに基づく睡眠のメカニズムについて解説。近著に『命を縮める「睡眠負債」を解消する科学的に正しい最速の方法』。
▶取材・執筆
新村直子(しんむら・なおこ)
NPO市民科学研究室・特任研究員 医療健康ジャーナリスト
慶應義塾大学卒業後、日経マグロウヒル社(現・日経BP社)入社。健康雑誌「日経ヘルス」などの副編集長を経て、2011年から6年半、50代からの女性誌「いきいき(現・ハルメク)」副編集長として医療健康分野を統括。2018年春から慶應義塾大学大学院で公衆衛生学修士(MPH)取得に向け研究中。
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【本文】
NPO法人市民科学研究室の特別連載「知っ得!ヘルスリテラシー講座」では、市民が自らの健康を守るためにぜひ知っておきたい旬のキーワードを解説していく。
最近、どうも集中力が続かない。平日の午前中に眠くてたまらないときがある─。こんな自覚があり、仕事や家事に忙しく、睡眠時間がおろそかになりがちというあなたに、ぜひ読んでいただきたいのが、今回のテーマ「睡眠負債」だ。睡眠不足が積み重なると、肥満や高血圧、脳へのダメージ、など様々な健康リスクを招くという。
睡眠研究の第一人者であり、睡眠評価研究機構の白川修一郎代表に取材。「睡眠負債」の心身への影響、その対策について聞いた。
アマゾンのジェフ・べゾスCEO、マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、グーグルのエリック・シュミット元CEO…。これらの世界的な経営者らが近年、自ら1日8時間睡眠派であることを語り出している。グローバルの潮流として、心身の健康はもちろん、仕事のパフォーマンスを上げるためにも、睡眠時間を重視しようという流れが顕著になっている。
世界的に睡眠時間が短い日本 6時間未満の人が急増中
ところが、こうした傾向と逆行しているのが日本だ。日本人の睡眠時間は世界の中でも圧倒的に短い。経済協力開発機構(OECD)の報告によると、2014年の発表の際に7時間36分だった日本人の1日の平均睡眠時間は、2018年の発表時では7時間22分とさらに短くなった。これまで、OECD参加国中で最短時間だった韓国を抜き、ついにワースト1位となった現実がある。
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