4/20 (土) 4/22(月)『MITテクノロジーレビュー』のイノベーター/ブレークスルー技術特集を読む(第59回第60回市民科学入門講座)

投稿者: | 2024年3月12日


様々な問題に関心を持ち、様々な活動に関わっておられる市民科学研究室の会員の皆さん、そしてその方々のご友人を講師にして、それぞれの方に得意のテーマで「市民科学」を語っていただけないだろうか―そのような意図から月1回平日の夜の時間を使ってのオンライン講座を続けています。

どなたでもご参加できます。1時間から1時間半ほどの話題提供の後、30分から45分ほど皆で議論します。奮ってご参加ください。

これまでに実施した市民科学入門講座の動画は、すべてこちらからご覧いただけます。

第58回&第59回 市民科学入門講座

『MITテクノロジーレビュー』のイノベーター/ブレークスルー技術特集を読む

◆趣旨◆
市民科学研究室は4種類の科学雑誌を定期購読しています。『科学』(岩波書店)と『日経サイエンス』『nature ダイジェスト』『MITテクノロジーレビュー』です。このうち、『MITテクノロジーレビュー』は最近の号で、新しい技術の動向を知るのに好適な次の2つの特集を無料公開しています。科学技術が今後どうなっていけばよいかを考え、何らかの行動につなげようとしている市民にとって、これらの記事を見過ごしてしまうのはもったいないことです。これらを読んで自由に議論する機会を2回設けることにしました。きっと楽しく有意義な議論の場になるでしょう。

◆進め方◆
<読んでおく記事>
「10 Breakthrough Technologies 2024」
「日本発・世界を変えるU35イノベーター」(「サンプルPDFを見る」から全文が開ける)
<進め方>
①のどの技術が最も興味深いか、あるいは気になったか、そして、②で取り上げられている15名の若手研究者のうち誰の研究を最も興味深いか、あるいは気になったか、を参加者一人ひとりが簡単に述べて、その後皆で議論します。

◆実施日時◆
次の2つのどちらかにご参加ください。ともにオンラインです。
2024年4月20日(土)13:00-14:30 (「土曜広場」のなかの「土曜カフェ」の時間を使って)
2024年4月22日(月)19:00-21:00

◆参加要領◆
・定員25名で、どなたでも参加できます。下記のフォームからお願いします。
・講座終了時に参加者全員にチャットに「参加しての感想」を必ず書いていただきます。その点、ご了解ください。
・参加費は無料です。ただし、講座終了後に「参加してよかった」と思える場合は、「投げ銭」方式でカンパをいただければありがたいです。そのやり方については、参加のためのURLを送るメールのなかで説明いたします。
・zoomを使ってのやりとりになりますので、ご自身のPCのマイクとカメラの調整を事前にお願いします。
・参加者はオンラインで必ず顔出しをお願いします。顔出しできない方は参加できません。
・参加される方には、電磁波曝露や回線の安定性を考慮して、有線でのネット接続を推奨いたします。
・参加者には実施日の正午前後に、「会議室」に入るためのURLを電子メールでお送りします。


 

主催:NPO法人市民科学研究室
◇形式:zoomによるオンライン形式
◇定員:毎回25名以内(先着順)
◇参加費:なし
◇お申し込みは上記の申し込みフォームから

お申し込みくださった方には、実施当日の正午前後に、参加するためのURLが主催者から、登録したメールアドレス宛に届けられます。
なお、講座開始直前(当日17時以降)の申込みは受け付けることができませんので、ご了承ください。また、2回以上、こちらへの事前連絡がないままのキャンセルが続く方には、以後参加申込みをお断りすることがありますので、それもご了承ください。

なお、この市民科学入門講座は市民科学研究室の会員と会員が紹介するその会員の知人・友人に講師を担当していただいて、実施していきます。講師を登録して先々の予定を組んでいくために、こちらに登録フォームを設けました。ぜひ多くの方々に講師になっていただければと願っております。

 


◆これまでに実施した市民科学入門講座◆

第58回 2024年1月31日(水)18:00-20:00
市民研代表の上田昌文によるオンライン・インタビュー・シリーズ
第1回 むらき数子さん
長年、「国策」と「人々の暮らし」との関係について、女性史、民俗学、生活史を学びながら調査を続けてこられた、むらきさん。平和問題にも地域の方々と一緒に取り組まれていて、「むらき数子 情報ファイル」で活発に情報発信をなさっています。むらきさんの1970年代からのご活動についてじっくりとお話を伺いたいと思います。なお、そのなかで少し詳しく取り上げる、産婆(助産師)への聞き書き調査については、こちらでその内容を知ることができますので、予め読んでおいていただければと思います。

第57回 2023年12月18日(月)19:00-21:00
<アーカイブ研究会公開学習会として>
シリーズ「アーカイブの思想」第1回
学校の図書館とは
講師:根本彰(ねもと・あきら)さん(プロフィールは第56回を参照)
▶『アーカイブの思想―言葉を知に変える仕組み』(みすず書房、2021年)の著者、根本彰さんを講師に招いて開催した第56回市民科学入門講座(アーカイブ研究会公開学習会)「『アーカイブの思想』を読む―図書館、そして「独学と在野の知」」では、日本における図書館の位置付けとその歴史的な背景、地域・郷土資料の扱い、学校教育や「自分で調べる技術」との関係などについて大変有意義な議論ができました。そこで、今後もアーカイブや図書館について考えるシリーズ「アーカイブの思想」を継続して開催します。第1回は、日本の「学校図書館」の歴史、学校での司書の問題などについて、前講座に引き続き、根本彰さんにお話をしていただきます。

第56回 2023年10月20日(月)19:00-21:00
<アーカイブ研究会公開学習会として>
『アーカイブの思想』を読む―図書館、そして「独学と在野の知」
講師:根本彰(ねもと・あきら)さん
1954年福島県生まれ。現在、慶應義塾大学文学部で図書館情報学、教育学を担当。東京大学名誉教授。博士(図書館・情報学)。著書に、『理想の図書館とは何かー知の公共性をめぐって』(ミネルヴァ書房、2011年)、『探究学習と図書館ー調べる学習コンクールがもたらす効果』(編著、学文社、2012年)、『場所としての図書館・空間としての図書館:日本、アメリカ、ヨーロッパを見て歩く』(学文社、2015年)、『情報リテラシーのための図書館ー日本の教育制度と図書館の改変』(みすず書房、2017年)など。ブログ「オダメモリー」
『アーカイブの思想 言葉を知に変える仕組み』(みすず書房、2021)を事前に読んで、著者の根本彰教授と質疑応答をします。この本は、「日本の社会では、いまなおアーカイブは必須の社会基盤とみなされていないのではないか」という問いかけから、アーカイブに関わる用語・言語・文化、言葉を記録する「アーカイブの思想」の源流、図書館の始まり、写本や江戸期の文庫などの日本独自のアーカイブのかたち、そしてデジタルネットワークの社会における「独学と在野の知」の可能性までを論じています。図書館のあり方について研究してこられた根本教授と、今の課題を共有し、「自分で調べる技術」と図書館のこれからの関係を考えます。

第55回 2023年9月25日(月)19:00-21:00
秋田県の洋上風力発電をめぐって
講師:中西秀則さん(秋田県能代市在住、ウイルス学・放射線医学での研究に従事し現在は退官、市民科学研究室会員)
▶日本初の大型商用洋上風力発電の稼働が秋田県の秋田港・能代港で2023年1月に始まりました(秋田港に4.2MW風車を13基、能代港に同風車を20基設置、合計で約140MW)。設置前から指摘されていた様々な問題は、はたして収まりがついたのでしょうか。国や行政や市民はどう対応しているのでしょうか。9月12日には能代港の洋上風力発電所の風車から油が漏れて海に流れ出る、という事故も起きています。秋田市と能代市の現状を報告します。

第54回 2023年9月11日(月)19:00-21:00
「放射線育種米 あきたこまちR」の問題を議論する
進行役:上田昌文(市民科学研究室・代表理事)
▶今回は、講師を招いての講座ではなく、マスコミの報道が少なく多くの方が知らないと思われる、この「放射線育種米“あきたこまちR”への全量転換」の問題を公開されている動画やブログ記事を視聴したうえで、事前に質問を出してもらい、それをもとに解説しつつ議論する、という形で講座をすすめたいと思います。取り上げるのは、「食からの情報民主化プロジェクト」として精力的に情報発信されている、印鑰智哉(いんやく ともや)さんの以下の講演動画とブログ記事です。以下の動画と記事をご覧になっての質問や意見をこちらからお寄せください。進行役の上田の方でそれを整理して、当日の講座での議論を組み立ててまいりたいと思います(質問などを事前に送るは必須ではありませんが、できるだけ送るようにしてください)。なお、この問題に関連して、9月21日(木)には、「遺伝子特許と種(たね)の支配の問題を考える」と題した講座も開きます。
『放射線育種米がやってくる?!』重イオンビーム遺伝子変異米が日本の標準に?
え、全量放射線育種米に? 【あきたこまちR って何?】 2023.8.1  印鑰智哉 × 谷口吉光 
あきたこまちRにもの申す!
放射線育種米「あきたこまちR」への全量転換に関する秋田県議会への意見

第53回 2023年7月10日(月)19:00-21:00
社会運動のおける記録の役割――薬害スモン被害者団体資料を例にして
講師:川田恭子(かわた きょうこ)さん
<川田さんのプロフィール>
日本赤十字社広報室赤十字情報プラザ勤務。元法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ アーキビスト。日本アーカイブズ学会登録アーキビストおよび国立公文書館認証アーキビスト。
▶公害・薬害などの被害回復運動は、当事者の高齢化により体験の継承が難しくなっている。しかし、闘いの記憶は記録に残されている。社会運動が生みだす記録とはなにか。記録を継承することでなにが伝わっていくのを薬害スモン被害者団体の記録を例にお話したい。

第52回 2023年6月12日(月)19:00-21:00
ひとりの消費者として眺めた日本酒の到達点と課題
講師:鈴木 岳(すずき・たかし)さん
<鈴木さんのプロフィール>
1966年生、現在、公益財団法人生協総合研究所に在籍。拙分野や執筆などは、HP「生協総合研究所」→「生協総研とは」→「職員」をご参照ください。
▶個人的には、ブドウ酒と並行しつつも、日本酒をたしなんで、はや40年が経とうとしています。この間、日本酒の世界は、一方で品質が飛躍的に向上し、吟醸酒や純米酒という言葉も普通に聞くようになりました。世界市場で僅かとはいえ日本酒は存在感を示しつつあります。他方で、蔵元の減少傾向に歯止めがかからず、国内での消費量の低落傾向が続いています。そこで、この話題提供では、日本酒をめぐる光と影について、若干の私見を含め、お話しさせていただくものです。

第51回 2023年5月13日(土)18:00-20:00
インドで、考えたこと―米おじさんのインド見聞記
講師:米山 敏裕さん(認定NPO法人「地球の友と歩む会」元・事務局長)
<米山さんのプロフィール>
1982年前職のYMCAに在籍中にインドで1カ月間の研修の機会があり各地を回って地域社会の課題に取り組むNGOや団体を視察してきた。1993年には国際協力NGOが主催するインド、井戸掘りワークキャンプに参加以降会員を経て1996年に職員になる。主にインド事業を担当。ワークキャンプ、スタディツアーを企画運営。多くの大学生の国際協力への関心の動機づけの機会をつくってきた。2023年3月26年間の活動に終止符を打つ。74歳。
▶1982年初めてインドに行き、以来インドの方々と仕事をしたり、時間をとって各地を巡り歩いて多くの人たちから学ぶことの多かった40年間でした。今思えば傲慢に接してきたことや見下すような態度を取ってきたことに恥ずかしさを覚えます。そんなことを交えてインドでの体験を紹介してみたいと思います。

第50回 2023年4月17日(月)20:10-21:40
経済活動の起源 シュメール・インド・中国
講師:桑垣 豊 さん(市民科学研究室・特任研究員)
▶世界最古のシュメール文明、経済活動を記録するために世界で初めて文字が生まれました。見つかった粘土板の記録から、金融活動や徳政令の実体もわかりつつあります。インドでは、貨幣の誕生や商業活動の発展が、仏教の生まれる背景にありました。中国では、商(殷)の時代の甲骨文字から経済活動がかいまみえます。
みなさんと世界各地の経済活動の始まりについて考えたいと思います。市民研の連載「21世紀にふさわしい経済学を求めて 第19回」を参考にしてください。。

第49回 2023年3月20日(月)19:00-20:30
培養肉とは何か? 新しい食肉生産技術とその社会課題
講師:日比野 愛子 さん(弘前大学人文社会科学 教授)
▶近年、牛や魚などの細胞からさらに細胞を増やして食用の肉をつくる培養肉(細胞性食品)に注目が集まっています。話題提供者の日比野は、日本で培養肉の研究開発を主導している竹内博士とともに入門書(『培養肉とは何か?』岩波ブックレット、2022年12月)を出版しました。この本では基本的な技術のメカニズムも解説していますが、私は、社会科学の立場から非専門家がどのように培養肉をとらえているのか、また今後生じうる(生じつつある)社会的課題を整理しています。培養肉は、環境負荷の軽減に役立つとして期待も寄せられています。一方、家畜の死が介在しない食料生産技術であることの含意が十分には議論されていないようにも思います。今回の講座では、皆さんと一緒にさまざまな観点から議論を深めていければ幸いです。

第48回 2023年2月13日(月)19:00-20:30
エピジェネティクスから見たカネミ油症
講師:澁谷 徹 さん(環境エピジェネティクス研究所、市民科学研究室会員)
▶「カネミ油症」は1968年に発生した食品公害でPCB熱変性物が混入した米ぬか油の摂取によるものであった。摂取世代は種々の症状を示し、その「遺伝性」については、厚労省研究班は「世代調査研究」を開始している。動物実験では、さまざまな内分泌かく乱物質の、「継世代エピジェネティクス遺伝」が認められている。私達はこの問題のエピジェネティクスとの関連性ついての検討を開始した。

第47回 2023年1月9日(月、祝)19:00-20:30
新宿御苑への放射能汚染土埋設事業を拒否する
講師:瀬川嘉之 さん(市民科学研究室・低線量被曝研究会)
▶原発の最大限活用に舵を切った岸田政権は、規制委員会、資源エネルギー庁、内閣官房ほか、原子力委員会と年末年始に4件もパブコメにかけて有識者以外の意見も聞いたとする実績を残そうとしています。軌を一にするように環境省は所沢、新宿、つくばにある所管の研修所、御苑、研究所の3カ所において、福島で除染した「除去土壌」を「再生利用」する「実証事業」をおこなうと12月になって発表しました。国と東京電力が引き起こした福島第一原発事故の放射能で汚染された土を関東圏に運び込み埋設してみようというのです。汚染水や汚染土をばらまくのが福島の「復興再生」になるでしょうか。近隣住民50人限定の駆込み説明会をやった所沢と新宿では受け入れ拒否の声が上がっています。市民研・低線量被曝研究会の瀬川も新宿区民として経過や問題点をみなさんにお伝えし、ともに考えたいと思います。

第46回 2022年12月26日(月)19:00-20:30
動物園と動物福祉~世界の動向から~
講師:髙橋宏之さん(千葉市動物公園)
▶現代の動物園は絶滅の恐れのある「種(しゅ)の保全」と「環境教育」の推進が大きな2つの柱になっています。それらのベースになっているのが「動物福祉」です。今回はWAZAやWildwelfareといった団体から動物園と動物福祉の世界的な動向についてご紹介します。

第45回 2022年10月24日(月)19:00-20:30
音楽アーカイブ(ズ)研究とは
講師:那須聡子さん(明治学院大学大学院芸術学専攻博士課程、市民研アーカイブ研究会)
瀬野豪志さん(市民研アーカイブ研究会世話人、市民研理事)
▶市民科学研究室「アーカイブ研究会」から、那須さんと瀬野さんのお二人を招き、お話いただきます。大学院で主に音楽家の残した資料群(アーカイブズ)の研究をすすめる那須聡子さんがこの7月にプラハで開かれた国際会議で行った発表のことなどを報告します。その発表を受ける形で、瀬野さんが「アーカイブ学」の諸問題を論じます。

第44回 2022年9月26日(月)19:00-20:30
これはパンなのか?パンモドキなのか?―パンのなかに入っている奇妙な添加物たちのこと
講師:上田昌文さん(NPO法人市民科学研究室・代表理事)
▶ソルビット、グリシン、酢酸Na、加工油脂、小麦たんぱく、トレハロース、加工でん粉、イーストフード、グリセリンエステル、リン酸Ca、ミックス粉、発酵調味料、乳化剤、鶏卵加工品、加工でん粉、メタリン酸Na……最近、「もちもち」「ふわふわ」「しっとり」の食感を売りにしている様々なパンを、最近コンビニなどでよくみかけるが、それらのパッケージの食品表示には、なじみがなく、使うわけも想像し難い、添加物の名前が所狭しと並んでいる。この「進化した」パンの添加物の読み解きをとおして、食品加工の技術が私たちの味覚や食行動をどう変えようとしているのか、その一端を探ってみる。

第43回 2022年8月8日(月)19:00-20:30
物価、金利、外国為替相場の不思議な動きの裏にあるものは?
講師:桑垣 豊さん(NPO法人市民科学研究室・特任研究員)
▶アメリカの物価上昇率は日本よりもずっと高いのに、円安になっています。価値が下がっているのになぜドルのほうが高くなるのか。アメリカは公定金利をあげているのに、日本はあげていないからだ、という説明だけで納得できるでしょうか。物価、金利、外国為替相場をめぐる経済現象は、専門家によって説明がちがっていて、よくわかりません。ミクロとマクロの見え方の違い、制度設計の問題、投機マネーの思惑などに整理して、説明を試みます。連載「21世紀にふさわしい経済学を求めて」第8・9回が関連します。

●第42回 7月25日(月)19:00-20:30
獣害対策の真相から見えてくる現代社会の問題と希望
講師:弘重 穣さん(一般社団法人 獣と地域 理事)
▶サル・シカ・イノシシなどの野生獣が、農作物を食べつくしてしまったり、住宅街に出没して住民がパニックになってしまったりといった問題が全国的に広がっています。こうした獣害の対策として、「増えてしまった獣をどんどん駆除しよう」とか、「駆除した獣の肉を売れば一石二鳥」みたいな語られ方が一般的に多く見られます。しかし、その考え方では問題は解決しません。一方で、普通に考えれば「あたりまえなこと」を理解すれば、獣害を克服する道が開けてきます。それを実践し、さらには獣害をきっかけにして地域に希望の光を創り出している町もあります(その様子が先日、NHKスペシャル「獣害を転じて福となす〜雅(まさ)ねえと中国山地の物語〜」で放映されました)。今回は、そんな獣害対策の真相を具体的に見ていくことで、現代社会に生きる多くの人々に共通する様々な問題や希望を再発見していきたいと思います。

●第41回 6月13日(月)19:00-20:30
電磁波問題よろず相談会(第1回)
相談役:網代太郎、鮎川哲也、大久保貞利、上田昌文
▶健康影響など電磁波に関連する様々な問題について、普段なかなか尋ねたり調べたりできないでいる疑問を率直に出してもらう。電磁波問題に長年取り組んできた電磁波問題市民研究会ならびに市民科学研究室「環境電磁界研究会」の両団体のスタッフであるメンバーが、そうした問題へのよりよい対処ができるように、可能な限り具体的に助言します。オンラインを用いて、年2回か3回ほどこの「よろず相談会」を実施する予定です。

●第40回 4月11日(月)19:00-20:30
自己免疫疾患とは何か―免疫学の基礎から理解する
講師:上田昌文(NPO法人市民科学研究室・代表理事)
▶免疫学の初歩的な知識を整理して提供し、『日経サイエンス』2022年3月号の特集「反逆する体 免疫が私を攻撃する」の論文を読み解きながら、『免疫の叛逆 自己免疫疾患はなぜ急増しているか』(ドナ・ジャクソン・ナカザワ 著、石山鈴子 訳、ダイヤモンド社2012年)が著された時点以降の発症や研究や対処の状況を考察します。

●第39回 3月13(日) 13:30-16:00
<東京大学総合研究博物館のハーバリウムでの体験会>
見る目が変わるミュージアムの楽しみ方シリーズ第4弾
博物館活動への市民参画―植物標本デジタルアーカイブプロジェクトの推進力として
講師:池田博(東京大学総合研究博物館 准教授)
三河内彰子(市民科学研究室 理事/ 東京大学総合研究博物館 研究事業協力者)
▶詳しくはこちらをご覧ください。

●第38回 2月14日(月)19:00~20:30
家庭裁判所における「科学」の問題
講師:横山勝さん(元家庭裁判所調査官)
[ 大学では、社会思想や協働組合思想を学ぶ一方、大学の学生相談室で、家庭裁判所調査官なる仕事があることを知り、家庭裁判所調査官となって、1990年から2019年、全国各地で勤務していた。現在は、公立図書館館長の傍ら、少年友の会や非行克服支援センターの活動を通じ、家庭裁判所の近接領域での活動もしている。]
▶家庭裁判所は、夫婦・親子の諸問題(離婚、養子、相続、成年後見など)と未成年者が起こした法律違反に特化して対応している、ほかの裁判所とは大きく異なる裁判所となっている。そして、法律だけではなく、科学的な対応をすることを念頭においている。そのため、最終決定をするのは、ほかの裁判所と同じく法律専門職である裁判官であるが、家庭裁判所は、家庭裁判所調査官や医務室技官を配置して、法律以外の発想も重視することとなっている。家庭裁判所設立時の理念、その後の変遷、現状等について、講師から語った上、参加者との質疑、議論を行いたい。

●第37回 1月10日(月)19:00~20:30
市民科学者のための仮面ライダー入門
講師:山口直樹さん(市民科学研究室会員、北京日本人学術交流会責任者)
▶仮面ライダーが、はじめて放送されたのは、1971年4月3日のことであった。この痛みを背負った孤独なヒーローはたちまち大人気となり、社会現象にまでなる。それまでも特撮変身ヒーローものは、ウルトラマンのように存在したが、仮面ライダーは、その世界観をウルトラマンとは、大きく異にするものであった。仮面ライダー1号、本郷猛は、城北大学生化学教室の科学者という設定であり、ショッカーという世界征服を狙う悪の組織に改造を施されたが、脳手術の直前にショッカーを裏切り、人間の自由と平和のためにショッカーと闘うというヒーローであった。この設定に石ノ森章太郎の基本的な科学思想があらわれているといってよい。この入門講座では、初期の仮面ライダーとりわけ仮面ライダーV3までを視野に入れ、なぜ市民科学にとって仮面ライダーという作品が重要なのかを考える。「市民科学者のためのゴジラ入門」に続く「日本特撮で考える市民科学入門講座」第二弾「市民科学者のための仮面ライダー入門」にご参加いただき、議論に参加いただければ幸いである。

●第36回 2022年1月20日(木)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(6)
「地盤リスクを考える」<その4>陥没事故報告書を検討する―福岡、横浜、調布の3事例
講師:上田昌文さん(市民科学研究室・代表理事)

●第35回 12月13日(月)19:00~20:30
「市民科学」研究の現状
講師:水島希さん(市民科学研究室会員、叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部 准教授)
▶2000年代以降、欧米を中心にCitizen Science(市民科学)の実践数が急増し、Horizen2020をはじめ科学政策にも取り入れられるようになってきました。2014年にはオックスフォード英語辞典に記載されるなど、一般の認知度も高まっています。本講座では、こうした状況を概観しながら、特に科学技術社会論の領域においてCitizen Scienceがどのように研究されているか―科学の民主化、科学教育、科学そのものへの貢献など―を紹介します。

●第34回 11月29日(月)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(5)「地盤リスクを考える」<その3>地下水の危機
講師:上田昌文さん(市民科学研究室・代表理事)

●第33回 11月15日(月)19:00~20:30
日本国債1000兆円でも破綻しないわけ MMTではない理由
講師:桑垣豊さん(市民科学研究室会員、市民科学研究室特任研究員)
▶財務省は、今にも日本政府の財政が破綻すると、消費税値上げの理由にしましたが、感染症対策で巨額の国債発行をしても、インフレも高金利もおきませんでした。世間では、MMT理論がはやっていて、それが理由になるという人がいます。しかし、MMT理論は、かんじんのことは何も説明していません。今回、金融のしくみを具体的に考えることで、その理由をさぐります。当日は独自にレジメを用意しますが、連載「21世紀にふさわしい経済学を求めて」の第8回と第9回の「第5章 金融と外国為替市場」が関連しています。

●第32回 10月25日(月)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(4)「地盤リスクを考える」<その2>土砂災害と宅地
講師:上田昌文さん(市民科学研究室・代表理事)

●第31回 10月11日(月)19:00~20:30
江戸の「市民科学者」安藤昌益
講師:石渡博明さん(「安藤昌益の会」事務局長)
▶安藤昌益は、命を育む農民の息子として生まれ、命を支える医を業として生きた、命の思想家である。昌益の思想は、社会を見失わない自然思想、自然を見失わない社会思想である。

●第30回 9月27日(月)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(3)「地盤リスクを考える」<その1>地盤沈下と液状化
講師:上田昌文さん(市民科学研究室・代表理事)
▶市民科学研究室では現在、外環道(東京外かく環状道路)大深度工事によって2020年10月に調布市で起きた陥没事故に関連する調査をすすめています。その一環として、地盤のリスクに関連する様々な事象の基礎的な知識を学び、それを必要に応じて活用しようとしています。<シリーズ「健康環境リスクの未解明点」>のこれまでの2回はそれぞれ、「低周波音」と「環境不耐症」を取り上げましたが、この9月から12月にかけて、地盤リスクをめぐって、9月27日に(その1)地盤沈下と液状化、10月25日に(その2)土砂災害と宅地、11月29日に(その3)地下水の危機、12月27日に(その4)陥没事故報告書を検討する―福岡、横浜、調布の3事例、を取り上げます。地盤工学や土質力学の専門家ではない講師が、調査をすすめていく必要から、この分野の知識や情報を批判的に検討して取り込んだものを、整理して解説します。

●第29回 9月13日(月)19:00~20:30
技術士の活動
講師:佐藤国仁さん((有)佐藤R&D、市民科学研究室会員)
▶我が国のエンジニアリングの全分野を網羅する専門職技術者の唯一の資格。合格率15%、難関といわれている。現在9万人。物神崇拝といえるほどの「現品」を創り出すことへの重視と、評論家的言動への嫌悪、がかなり共通。一方、信条は千差万別。自立的に事業開拓する者から従順なサラリーマンまで生き方は千差万別。公益社団法人日本技術士会は「プロフェッション宣言」を2007年に発し、一定の独自文化を備えている。ある具体的な課題(原発問題への取組から隣の工場の公害問題まで)がある場合、共感して取り組んでくれる技術士を見つけたら百人力――こうした技術士の活動について詳しく紹介する。

●第28回 8月30日(月)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(2)環境不耐症(環境過敏症)
講師:上田昌文さん(市民科学研究室代表理事)
▶毎月1回のペースで、健康と環境の双方に関わる科学技術リスクの様々な問題のなかで、その被害の実態の把握、メカニズムの解明、因果関係の究明、そして対策などが十分になされていない典型的な問題を取り上げ、その未解明の現状と今後なされるべき取り組みについて論じます。第2回は、シックハウス症候群、化学物質過敏症、電磁波過敏症、そしてアレルギー疾患のメカニズムについて現在までにわかっていることと、わかっていないことを整理してみます。

●第27回 8月9日(月)19:00~20:30
ゼロメートル地域に注目―東京大水害に備える
講師:中瀬勝義さん(「お江戸舟遊び瓦版」発行人 、海洋観光研究所、NPO地域交流センター、市民科学研究室会員)
▶首都圏における大規模水害の懸念が高まっています。江東区議会傍聴を続けて見えてきたのは、江東区で一番重要なゼロメートル地域・マイナス地域の危険性に対して、議会も区役所も「逃避」しか唱えることができないという無策の状態です。今こそ『江東5区 マイナス地域防災研究所』を創設し、住民、大学、研究機関が協力することを呼びかけます。

●第26回 7月26日(月)19:00~20:30
ベル電話研究所とポップカルチャー 「独占」と「独立」の関係についての科学技術史
講師:瀬野豪志さん(市民科学研究室理事)
▶独独占的な電話会社だったAT&T傘下のベル電話研究所は、電話・電気通信や情報通信の技術とともに、製造業の統計学的な「品質管理」の方法や、音楽、映画、放送のような現代の「ポップカルチャー」の技術にも深く関わっています。研究所に残された資料と音響メディアから再生される音を突き合わせながら、電話会社の研究者と文化芸術の表現者による「音声」や「音楽」が、わたしたちの生活や技術の考え方にどのように関わっているのかについてお話します。

●第25回 7月12日(月)19:00~20:30
シリーズ「健康環境リスクの未解明点」(1)低周波音
講師:上田昌文(NPO法人市民科学研究室・代表)
▶2021年7月から毎月1回のペースで、健康と環境の双方に関わる科学技術リスクの様々な問題のなかで、その被害の実態の把握、メカニズムの解明、因果関係の究明、そして対策などが十分になされていない典型的な問題を取り上げ、その未解明の現状と今後なされるべき取り組みについて論じます。第1回は、高速道路、トンネル工事、航空機、風力発電などで問題になる「低周波音」を取り上げます。

●第24 回 6月21日(月)19:00~20:30
日本における未来学の系譜
講師:和田雄志さん(市民科学研究室会員、日本未来学会事務局長、公益財団法人未来工学研究所理事)
▶日本における未来学または未来研究の誕生背景を紹介するとともに、これからの未来学に求められること等について、話題提供します。

●第23回 6月7日(月)19:00~20:30
アイカムが創る”生命”の科学映画の世界
講師:川村智子さん(株式会社アイカム代表取締役社長、市民科学研究室会員)
▶生命現象の生き生きとした姿と動きをそのものを精緻な顕微鏡撮影でとらえた、世界でも類をみない科学映画作品を、50年にわたって送り出してきたアイカム。その作品の魅力の由来を、製作者の話をうかがいつつ、皆で考えます。

●第22回 5月24日(月)19:00~20:00
日本の自然史系博物館における市民科学について
講師:林 浩二さん(市民科学研究室会員、博物館学芸員)
▶報告者が「日本の自然史博物館宣言」と呼んでいる1973・1974年のテキストでは、専門家だけに任せずに、市民による・市民のための科学が強く意識されていました。およそ半世紀が経過した今、日本の自然史系博物館の市民科学について改めて考えてみます。

●第21回 5月10日(月)19:00~20:00
2020オリンピックの会場について
講師:眞鍋じゅんこさん(市民科学研究室会員、フリーライター)、写真/鴇田康則さん
▶今回の大会は、国立競技場など都心部と湾岸埋立地が舞台となります。 それらの会場を通じて、土地の生い立ちなどもご紹介します。

●第20回 4月19日(月)19:00~20:00
市民科学者のためのゴジラ入門
講師:山口直樹さん(市民科学研究室会員、北京日本人学術交流会責任者)
▶世界的な知名度をもつゴジラ。しかし、中国大陸でだけはあまり知られていません。報告者の“北京ゴジラ行脚”などの経験を交え、日本と中国の間でゴジラを考えます。

●第19回 4月5日(月)19:00~20:00
カーボンニュートラルな社会の中での木材利用
講師:藤原敬さん(市民科学研究室会員、ウッドマイルズフォーラム理事長)
▶地球の炭素貯蔵庫としての都市の木造ビル群という記事がネーチャーにのりました。地球環境と私たちの生活環境の二つの面で木材利用の意味と注意点を議論します。

●第18回 3月29日(月)19:00~20:00
子どもの脳の発達について考える
講師:羽角章さん(市民科学研究室会員、神奈川県立高校非常勤講師、「新しい環境学習をつくるネットワーク」代表)
▶報告者が1980年代から教員をやりながら感じてきた子どもの変化と、脳科学から見たメディア・ゲームと有害化学物質の影響について考えてきたことを話します。

●第17回 3月22日(月)19:00~20:00
2つの東京オリンピックとインフラなど
講師:眞鍋じゅんこさん(市民科学研究室会員、フリーライター)、写真/鴇田康則さん
▶1964年大会に先駆けて、東京には数々の交通機関などが生まれました。では2020年大会に向けてはどんなものが?

●第16回 3月15日(月)19:00~20:00
1964年の東京オリンピック会場とインフラ整備
講師:眞鍋じゅんこさん(市民科学研究室会員、フリーライター)、写真/鴇田康則さん
▶いくつかの会場を例に街の変遷やその場所が選ばれた理由などをご紹介します。また会場を結ぶ交通網の整備も目を見張るものがありました。新幹線に首都高速道路、モノレールなど、現代に生きるインフラの変遷も眺めます。

●第15回 3月8日(月)19:00~20:00
広島・長崎の被爆樹木について
講師:林 浩二さん(市民科学研究室会員、博物館学芸員)
▶広島・長崎では、いくつもの樹木が被爆の中を生き残りました。現存個体に加えて、それらの種子を育てた「被爆樹木二世」は核兵器廃絶運動・平和教育のシンボルとして期待されています。

●第14回 3月1日(月)19:00~20:00
なぜ大学生は虫ぎらいなのか:担当授業の反応から考えたこと
講師:角田季美枝さん(市民科学研究室会員、大学非常勤講師)
担当している大学の授業で虫についてのイメージや好きな虫・嫌いな虫を聞いてみたら、「嫌い」が圧倒的で驚きました。また、この世代が親になったら、その子どもたちは虫ぎらいになってしまわないか、心配になりました。なんでこんなに虫は嫌われるのか、虫が嫌いとはどういうことなのか、どうしたら嫌いを減らせるのかを考えてみました。参加していただける方にも是非お知恵を拝借したいです。

●第13回 2月22日(月)19:00~20:00
首都圏におけるナラ枯れを契機に人と自然の関係をつなぎ直す
講師:倉本宣(くらもと のぼる)さん(市民科学研究室会員、明治大学農学部教員)
▶コナラ属の大木が枯れていくナラ枯れが首都圏にも広がってきました。かつての若い雑木林にすれば被害を防げることが明らかになっています。しかし、現実は危険木の単木処理が行われるに過ぎません。根本的な対策を求めることを通じて、市民と雑木林をはじめとする二次的な自然の関係を再構築する試みについてお話しします。

●第12回 2月15日(月)19:00~20:00
地元語りのススメ-市川の自然と歴史
講師:杉野 実さん(市民科学研究室会員)
▶生物・地学・歴史・民俗などに関する伝聞情報を実地にたしかめるとともに、身近な社会問題に対する見分を深めることにもつながる「旅というより散歩」の、手づくりのしかたをみなさまに提案します。

●第11回 2月8日(月)19:00~20:00
新旧3つの東京オリンピックは街に何をもたらしたか
講師:眞鍋じゅんこさん(市民科学研究室会員、フリーライター)、写真/鴇田康則さん
▶現在延期中の2020大会とアジア初開催の1964年大会。そして戦争で中止した1940年大会。これらのオリンピックで「東京」はどのように変化したのでしょう。また、各競技が日本に導入された歴史など、2年間の連載取材で見えてきたよもやま話をご紹介します。

●第10回 2月1日(月)19:00~20:00
コロナ時代を生きる知恵-大江正章さん『有機農業のチカラ』から学ぶ
講師:中田哲也さん(市民科学研究室会員、ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」主宰)
▶昨年12月に急逝された大江さんのご著書を基に、コロナ時代を生きる知恵について、食べものや農業のあり方を軸に皆様と考えてみたいと思います。
参考サイト:『有機農業のチカラ――コロナ時代を生きる知恵』(大江正章)

●第9回 1月25日(月)19:00~20:00
高レベル放射線廃棄物の地層処分は正しい選択か?
講師:林 衛さん(市民科学研究室会員、富山大学人間発達科学部)
▶電気料金で運営されるNUMO(原子力発電環境整備機構)が、地層処分を国策として日本各地で説明会を繰り返していますが、その前提となる核燃料サイクルとそのための再処理からつまづいています―地層処分の何がどう問題なのかを考えます。

●第8回 1月18日(月)19:00~20:00
国際放射線防護委員会ICRPの正体を探る
講師:瀬川嘉之さん(高木学校、市民科学研究室会員)+柿原泰さん(市民科学研究室理事)
▶福島、チェルノブイリに続く大規模原発事故に備えた文書を出したり、国際会議を開いたりしているICRPとは何なのか、どうして問題なのか、市民はどう対処したらいいのか、みなさんと検討します。

●番外編 1月13日(水)19:30~21:30
世界で加速するエネルギー革命
講師:永井宏幸さん(市民科学研究室会員)
▶詳しくはこちらのページをご覧ください。

●第7回 12月21日(月)19:00~20:00
ミュージアムにおける植物画の楽しみ方
講師:三河内彰子さん(市民科学研究室理事、東京大学総合研究博物館研究事業協力者)
▶本物に出会える場と言われるミュージアムで、イラストが果たす意外な役割やそこにみられる自然への眼差しについて、研究や展示で使われる植物画を例に読み解きます。

●第6回 12月14日(月)19:00~20:00
実験動物からみる「科学政策後進国」日本
講師:東さちこさん(PEACE 命の搾取ではなく尊厳を 代表、市民科学研究室会員)
▶動物実験に使われる動物たちに対し、諸外国にあるような保護・福祉を目的とした法律をつくらない日本。このままでよいのでしょうか。
参考サイト:PEACE 命の搾取ではなく尊厳を

●第5回 12月7日(月)19:00~20:00
「市民数学」のススメ
講師:杉野実さん(市民科学研究室会員)
▶「専門家がむずかしく証明した定理を、やさしく証明しなおすことに成功した」例を紹介するとともに、「その種の研究を発表する方法」についても、みなさんとともに考えます。

●第4回 11月30日(月)19:00~20:00
業界用語をとおして考える「広告メディアと市民」
講師:湯沢文朗さん(市民科学研究室会員。長年、広告企業に勤務。)
▶DX、KPI(KGI)、PDCA……広告メディア業界でさかんに使われる種々の専門用語―その解説をとおして、市民が広告メデア業界の姿を把握することの大切さを考えます。

●第3回  11月16日(月)19:00~20:00
「味の素」と近代日本の食文化
講師:瀬野豪志さん(市民科学研究室理事)
▶「それを使う人」と「使わない人」についての科学技術史、という新しい切り口で考えます。

●第2回  11月9日(月)19:00~20:00
子どもと科学のおもしろさを遊ぶ
講師:土屋至さん(市民科学研究室会員)
▶「おもしろ科学たんけん工房」の「子どもを理科好きにする」ということの理念と方法を紹介します。
参考サイト:おもしろ科学たんけん工房

●第1回 11月2日(月)19:00~20:00
エピジェネティクスとは何か、なぜそれは重要か
講師:澁谷徹さん(市民科学研究室会員)
▶生物学、毒性学、臨床医学、さらに社会学をも変革させる可能性を秘めている、この重要な概念を解説します。
参考サイト:環境エピゲノミクス研究会(EEG)

4/20 (土) 4/22(月)『MITテクノロジーレビュー』のイノベーター/ブレークスルー技術特集を読む(第59回第60回市民科学入門講座)」への2件のフィードバック

  1. 山口一郎

    エピジェネティクな特性の継世代影響を議論することの困難さのレビュー例

    Heard E, Martienssen RA.Transgenerational epigenetic inheritance: myths and mechanisms.
    Cell. 2014 Mar 27;157(1):95-109. doi: 10.1016/j.cell.2014.02.045.

    Martos SN, Tang WY, Wang Z. Elusive inheritance: Transgenerational effects and epigenetic inheritance in human environmental disease. Prog Biophys Mol Biol. 2015;118(1-2):44-54. doi:10.1016/j.pbiomolbio.2015.02.011

    Legoff L, D’Cruz SC, Tevosian S, Primig M, Smagulova F. Transgenerational Inheritance of Environmentally Induced Epigenetic Alterations during Mammalian Development. Cells. 2019;8(12):1559. Published 2019 Dec 3. doi:10.3390/cells8121559

    Branje S, Geeraerts S, de Zeeuw EL, et al. Intergenerational transmission: Theoretical and methodological issues and an introduction to four Dutch cohorts. Dev Cogn Neurosci. 2020;45:100835. doi:10.1016/j.dcn.2020.100835

    返信
  2. 山口一郎

    第47回「新宿御苑への放射能汚染土埋設事業を拒否する」ではNIMBYへの言及がありましたが、むしろ厄介な問題と向き合おうとしている姿が扱われていたところではないでしょうか。
    除去土壌の再生利用とは異なる文脈ですが、「こどけん通信」の26巻でも「橋の橋脚部分とか、人が普段住まないところに活用する方法は可能性があると思います。」との言及がなされていました(5ページ)。

    返信

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