
ICRPの新刊行物の表紙
ICRP新刊行物と福島原発事故における放射線防護―作成にあたった委員を招いてのオンライン討論会
2020年12月11日にICRP(国際放射線防護委員会)の刊行物『大規模原子力事故における人と環境の放射線防護』(ICRP Publications109およびPublications111を改訂して作成されたPublications146)が公表されました。これはICRPがチェルノブイリ原発事故と福島原発事故の総括をふまえて、今後大規模事故においていかにして放射線からの防護を実現するか、その基本的な枠組みや概念をまとめたもので、各国の政策に影響を与える可能性があります。2019年に示されたその草案には、じつに300件に及ぶパブリックコメントが寄せられました。そこには、福島事故の被災者・被害者からのものも含めて、事故後8年の経験をふまえた厳しい批判が多数投げかけられています。そこで討論会に先立って、主催者側が多数多岐にわたるパブコメの意見をいくつかの論点に整理し、ご登壇いただくICRPの委員に事前に質問を送り、当日の議論では、新刊行物がパブコメにみられる批判や代替案の提示にどう応えているのかを検証できるようにします。オンラインでの長時間のやりとりになりますが、一人でも多くの方にご参加いただけることを願っています。
・日時:2月20日(土)13:00-16:00 (3部構成、途中に2度休憩を入れます)
・ご登壇いただくICRP委員:甲斐倫明さん+本間俊充さん
・参加費:なし
・申し込み:以下のボタンを押して申し込みフォームをご記入ください。定員になり次第、そして2月18日(木)正午にて締め切ります。
・定員:80名
・主催:市民科学研究室・低線量被曝研究会
・協力:原子力市民委員会、原子力資料情報室、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、国際環境NGO FoEジャパン、高木学校、「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク、放射線被ばくを学習する会
<参考資料>
① ICRP新刊行物の要約(日本語、PDF)
② 草案に対して出されたパブコメの全訳
③ 新刊行物についてのICRP委員への質問(集会1週間前に参加者に送付)
④ パブコメの主たる意見の論点整理(集会1週間前に参加者に送付)