iroriワークショップ「まちの“元気”で人々を健康に!」報告

投稿者: | 2017年5月20日

一般社団法人サードパス 第29回iroriワークショップ
「まちの“元気”で人々を元気に!」に参加して

北 奈央子(市民科学研究室・研究員)

サードパスは、医療関係者の施設や職種を超えた対話を促し、医療連携をに促す活動をされている団体で、iroriは、医療(ir(y)o)を理解(ri)する シリーズワークショップという意味と、囲炉裏(いろり)を囲むように、様々な人が集い、対話する場として、月に1度、多様な講師を迎えて開催されています。

5月11日(木)行われたワークショップでは、前半が市民科学研究室の代表理事の上田さんからの健康まちづくりのお話し、後半が生活習慣病対策ゲームであるネゴバトを体験しました。

健康は個人だけによるものではなく、環境や社会による影響が大きいことは、健康の社会的決定要因に関する議論が世界的に起こっているとヘルスリテラシーを勉強する中で学んできました。しかし、先日親しい知人とヘルスリテラシーの話をしていたときに、ヘルスリテラシーは医療者側がもっていればいいのでは、といわれ、医療に関わっていない人の意識はこうなのだな、と思ったところでした。その際に上手に説明ができず、どういったらわかってもらえるのか悩んでいたのですが、今回のお話しの中に答えを見つけました。健康を「守る・維持する・増進する」対策の構造を示したピラミッドの中で、医療が担っているのは、3層構造のうちの一番上「医療」の部分のみで、その部分は、「教育」と「予防」に支えられているというものです。だからこそ個人もヘルスリテラシーをもつ必要があるといえるのです!

そしてもちろん下2層部分に社会や環境が影響することは先述のとおりです。したがって“健康まちづくり”が大切、つまり、いつのまにか健康になってしまう街がいいのです。市民研で調査をされた地域の事例の紹介の中では、やはり“場”が重要であることを感じました。草加市のくらしの保健室「陽だまり」においても、「相談ありますか?」といわれてもなかなかでてこないけれど、みんなが集まって雑談している中にちょっとした悩みが出てきて、そこに専門職が居合わせることで悩み解決につながるとのこと。私もヘルスリテラシーを勉強しはじめて、いろいろな健康の専門家の方と話をするようになり、どんなことをその専門家の方が知っているのか、アドバイスしてもらえるのか、を少しずつ理解するようになりましたが、勉強を始める前は、こういう悩みの時にはこの専門家に、というのもわからない、そもそも専門家の知り合いもほとんどいませんでした。でも場があって、そこに専門家がいれば、話題がでたときに相談ができる。これこそが専門家とつなぐことだ!と思いました。

そして、後半はお楽しみのネゴバト! ゲームとなると熱中してしまうのは不思議です。

ネゴバトは、最初なぜネゴシエーションバトルという名前なのだろうと思ったのですが、身体に悪い方に“誘惑”することからなのですね。これがまた悪い方に誘惑するのがいいですよね。楽しいです。また、人によって誘惑されるものが異なるのも面白い。私はジムには固い意志でいくことを選択しましたが、飲み会に誘われるのはとても弱かった(笑)

ネゴバトはちゃんと勝ち負けも出るようになっていて、入院せずにハッピーポイントをためた人が勝ち。こういった社会問題系のゲームはゴールや勝ち負けをつくるのが難しいと思うのですが、ちゃんとあるのがすごい。実際友人が社会問題を扱うゲームを開発しようとしていて、ゴール、勝ち負けの設定にとても苦慮しています。この友人のゲームを私も体験しましたが、ゴール、もしくは勝ち負けがないとなんだか最後が尻切れトンボになるのです。ゲームの達成感がないといいますか。

ネゴバト体験2回目なのですが、2回とも入院という不名誉な結果におわりました……。

サードパスに集まってきている方は、医療現場で働く方だけでなく、製薬、広告代理店など医療関係の企業で働く方も多く、自分と近い想いをもっている方に出会える場のように思い、今後も積極的に参加していきたいと思いました。■

<参考>
当日配布されたレジュメ
レジュメで言及している事例に関して(『市民研通信』第41号の記事より)

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