市民科学講座Bコース第7回(2015年12月23日)として、榎木英介さんをゲスト講師にお招きし「STAP細胞事件は小保方さんだけが悪いんですか?」と題してお話いただきました。
◆この講座のねらい◆
STAP細胞事件は世間を騒がし、のちに撤回されたNature論文の筆頭著者だった小保方晴子さんは極悪人のように叩かれました。しかし、小保方さんだけが悪いのでしょうか?決してそんなことはありません。研究不正が発生する背景には、発生を促す構造があり、STAP細胞事件の影には報道されない多くの研究不正があります。研究不正を発生させる構造とは何か、どうやったら防ぐことができるのか、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。
◆榎木英介(えのき えいすけ)さん プロフィール◆
病理診断医、「サイエンス・サポート・アソシエーション」代表。東京大学理学部生物学科動物学専攻卒業後、大学院博士課程まで進学したが、研究者としての将来に不安を感じ、一念発起し神戸大学医学部に学士編入学。卒業後病理医になる。兵庫県内の病院勤務を経て、現在近畿大学医学部附属病院臨床研究センター講師。病理医として日夜働くと同時に、若手研究者のキャリア問題や、医療のあり方を考える活動を行っている。「博士漂流時代」(ディスカヴァー・トゥエンティワン、科学ジャーナリスト賞2011受賞)、「医者ムラの真実」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、「嘘と絶望の生命科学」(文春新書)ほか。
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