2022年1月から、「食と農の市民談話会 season 2」(全9回)を実施しました。
<開催趣旨>
現在、日本の食料及び一次産業は多くの問題を抱えています。
例えば、栄養バランスの崩れと食習慣の乱れ、食への不安の高まり、食品ロスの増加、食料自給率の低下、担い手の減少と高齢化、荒廃農地の増加、中山間地域等における集落の消滅等……
これらにはそれぞれ複雑な原因がありますが、共通する背景として、食(食卓)と農(一次産業の生産現場)との間の距離が離れてしまっていることがあります。消費者には産地や生産者の姿が見えにくくなり、その結果、生産者を敬い、あるいは食べ物を大切にするという気持ちが薄れてきているのはないでしょうか。
離れてしまった食と農の間を再び縮めることができれば、今や圧倒的大多数となった都市に住む消費者が、食や農に関わる問題を自分ゴトとして捉え、少しずつでも行動変容につながっていくことが期待されます。
そのきっかけ作りの一つの試みとして、2021年6~11月に「食と農の市民談話会」を6回にわたり開催し、農や食に関連して先進的かつユニークに活躍されている6名の方から話題提供を頂き、毎回20名ほどの参加者との間で意見交換を行い、それなりの成果が上がったものと考えています。
ご好評を受けて、引き続き以下のとおり2022年に3回にわたって第2シリーズ(season 2)を開催しました。
以下に、毎回のテーマと話題提供くださった方々のお名前を記しておきます。
●第1回 2021年6月 8日(火)[和暦 皐月朔日:6/10]
1億農ライフ~都市のわたし達による食の革命
小谷あゆみさん(農ジャーナリスト、ベジアナ)
(参考)https://ameblo.jp/ayumimaru1155/
●第2回 2021年7月13日(火)[和暦 水無月朔日:7/10]
私が帰還困難区域で牛を飼う理由
谷さつきさん(もーもーガーデン、(一社)ふるさとと心を守る友の会、福島・大熊町)
(参考)https://www.facebook.com/friends.fumane
●第3回 2021年8月10日(火)[和暦 文月朔日:8/8]
現場から見える日本の食、農の課題
榊田みどりさん(農業ジャーナリスト)
(参考)https://www.zck.or.jp/site/column-article/5039.html
●第4回 2021年9月7日(火)[和暦 葉月朔日:9/7]
農山村に誘われた10年~「世界農業遺産」認定地域の魅力~
大和田順子さん(同志社大学ソーシャル・イノベーションコース教授)
(参考)https://policy.doshisha.ac.jp/faculty/oowada/info.html
●第5回 2021年10月5日(火)[和暦 長月朔日:10/6]
私がお寿司に巻き込んでいるもの
八幡名子さん(巻き寿司やさん、東京・八王子)
(参考)https://www.yahatameikomaki.com/
●第6回 2021年11月 9日(火)[和暦 神無月朔日:11/ 5]
食と資本主義の歴史ー人も自然も壊さない経済とは?
平賀 緑さん(京都橘大学准教授)
(参考)http://www.showado-kyoto.jp/book/b432689.html
●第7回 2022年1月18日(火)
有機農業の意義と可能性
浅見 彰宏さん(福島・喜多方市山都、ひぐらし農園、福島県有機農業ネットワーク理事長)
(参考)ひぐらし農園 福島県有機農業ネットワーク
以下に、今回の連続講座の企画と当日の進行を担当してくださった中田哲也さんによる、ご自身のブログでの毎回の講座の報告のリンク先を掲載しておきます。
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中田哲也さん主宰のウェブサイト「フード・マイレージ資料室」での報告
第7回 有機農業の意義と可能性
第5回 私がお寿司に巻き込んでいるもの
第4回 農山村に誘われた10年~「世界農業遺産」認定地域の魅力~
第3回 現場から見える日本の食、農の課題
第2回 私が帰還困難区域で牛を飼う理由
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また、終了した講座の動画はこちらからご覧いただけます。
市民科学研究室のレイチェル会員とファーブル会員の方は「くらしとかがくのアーカイブ」からいつでもご覧いただけます。
また、各講座の参加者は、ご自身が参加した回の動画のURLはすでにお送りしておりますので、そこからご覧いただけます。
どの動画も、それぞれ500円をオンラインでご送金いただければ、ご覧になれます。各動画の所に付した「カートに追加」をクリックしてご送金ください。(それ以外の送金方法につきましてはこちらごご参照ください。また市民科学研究室の他の動画の視聴についてはこちらをご参照ください。)
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第9回 食と農の市民談話会 2022年3月16日(火)
漁協で働くということ
▶講師:森 歩(あゆみ)さん(兵庫・香美町香住、但馬漁業協同組合(JF但馬)勤務)