Babycom で「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」

投稿者: | 2011年2月21日

Babycom で「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」
pdfはcsijnewsletter_006.pdf
市民科学研究室の「生命操作・未来身体研究会」は、生殖補助医療の現状を把握し、問題点を
整理する勉強を続けてきました。そんな中で特に、卵子提供や代理出産に焦点をあてて、当事者
の事情をしっかりとふまえた上で、「何を知っておかねばならないか」「その選択は、あなたに、あなたの子どもに、そして社会に何をもたらすのか」を、わかりやすく伝えることはできないかと考え、その手段として漫画本を出版するのがよいだろうと思い至るようになりました。
卵子提供も代理出産も日本では原則認められていませんから、それらを望む人はたいていそれらを斡旋するエイジェンシーをとおして海外での実施に向かいます。野田聖子議員の例が大きく報道されましたが、では、あなたは日本人で海外での卵子提供を受ける人がどれくらいいるかを知っているでしょうか?
 
そのような基本的な数字も調査なしには明らかにできないのが現状です。市民科学研究室の代表、babycom の代表、出版社の編集者からなる研究会に、志の高い漫画家を迎え、さらに
出産と不妊をテーマにする社会学者に加わってもらい、勉強を重ねながらこの漫画本の制作に取り組んでいる次第です。
この2 月に、研究会の活動と大いに関連する、ウェブサイトを使った試みが始まりましたので紹介します。Babycom のサイトにおける「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」です。体験者、ドナー、カウンセラー等のインタビューを軸にして(近日公開の第1 回では、ジャーナリストの大野和基さん、卵子提供エージェンシー代表の石原理子が取り上げられる)、「資料室」や「図書室」を配して、内外の関連する諸制度を解説したり、参考書籍を紹介したりするものです。このサイトの大
きな目玉は、ウェブを訪れる人たちへのアンケートでしょう。
さっそく、卵子提供、精子提供、代理出産を経験した方、現在試みていらっしゃる方への「緊急アンケート! あなたの経験を聞かせて下さい」が開始されています。ぜひこのサイトをご覧になってください。

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