三上直之さん、市民参加でどのように世の中を変えていけるのですか?

投稿者: | 2019年1月8日

市民科学講座Bコース第10回(2016年4月19日)として、三上直之さんをゲスト講師にお招きし「世の中はすでに変わり始めている 〜ミニ・パブリックスの広がりが示す社会の変化〜」と題してお話いただきました。

講座記録

世の中はすでに変わり始めている 〜ミニ・パブリックスの広がりが示す社会の変化〜

ゲスト講師:三上直之さん(北海道大学 高等教育推進機構/科学技術社会論・環境社会学)

◆この講座のねらい◆
この約20年の間で、「ミニ・パブリックス」と呼ばれる市民参加の方法が、世界的な広がりを見せてきました。これは、無作為抽出などによって、国や地域全体の人口の縮図となるような十数人〜数百人規模の参加者を集めて話し合いを行い、その結果を政策決定などの参考にするような手法の総称です。政府が、福島原発事故の翌年にエネルギー政策を見直す際、「討論型世論調査」という大規模なミニ・パブリックスを実施したのをご記憶の方も多いと思います。1990年代から00年代前半にかけて、日本を含む世界各地で、遺伝子組換え作物などの新たな技術をテーマとして盛んに開かれた「コンセンサス会議」もミニ・パブリックスの一種です。議題や会議プログラムなどの条件をそろえて、世界各地で一斉に、地球環境問題に関するミニ・パブリックスの会議を開き、そこで得られた数千人規模の熟議の結果を国連の会議などに導入しようという、「世界市民会議(World Wide Views)」という試みも始まっています。今回の講座ではこれらの状況を報告しつつ、そもそも「社会の縮図をつくって議論する」というやり方が求められるようになっているのはなぜか、そこにどのような意義や可能性があり、また問題点はないのかといったことを考えます。

◆三上直之(みかみ なおゆき)さん プロフィール◆
1973年千葉県生まれ。東京大学大学院博士後期課程修了(環境学)。北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)特任教員などを経て,2008年から高等教育機能開発総合センター(現・高等教育推進機構)准教授。専門は科学技術社会論,環境社会学。主たる研究テーマとして,コンセンサス会議や討論型世論調査などの参加型手法の研究開発に取り組む。遺伝子組換え作物やBSE問題,ナノテクノロジー,エネルギー政策などのテーマに関して,自ら会議の企画運営やファシリテーションを手がけ,これらの手法の日本社会における活用可能性を追求してきた。著書に『地域環境の再生と円卓会議』(日本評論社),『萌芽的科学技術と市民』(日本経済評論社・共編著),『市民の日本語へ』(ひつじ書房・共著)など。

講座の全記録は以下のPDFでお読みください。
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