10月9日(金)スタート 連続講座「日本の市民科学者―その系譜を描く」

投稿者: | 2020年7月15日

市民科学講座「日本の市民科学者―その系譜を描く」(全12回)

●主催:NPO法人市民科学研究室 白順社
●共済:閏月社
●協力:討論塾

●講師:上田昌文(NPO法人市民科学研究室・代表理事)
●進行&コーディネート:徳宮峻(閏月社)

●期間:2020年10月~2021年9月(毎月1回)
●実施日:毎月第二金曜日 19:00-21:00
(講義が1時間15分、質疑応答が40分、途中5分ほど休憩。開場は18:30から。)
●場所:市民科学研究室事務所
zoomによるオンライン参加も可能(オンライン参加の要領についてはこちらをご覧ください)
●定員:会場参加(10名)、オンライン参加(20名)
●参加費:1回につき500円
(会場参加の場合は会場にて支払い、オンライン参加の場合はこちらから事前振り込み)
●申し込み:こちらの専用フォームから

トップページの写真は「四日市公害と環境未来館」より

【連続講座の趣旨】

私たちたちが人類史上の転換期にいるとの指摘はしばしばなされる。確かに、環境の危機、経済格差の増大、依然としてなくならない紛争や戦争……といった状況を変えるには、基本的な価値観と政治・産業・日常生活などに関わるこれまでの行動様式が大きく変わる必要があるだろう。主として20世紀の後半からその価値観と行動様式を大きく規定するようになったのが、科学技術の発達であり、その影響力はインターネット一つとっても了解できるように、ますます大きくなっている。科学技術をどう市民がとらえ、まっとうな文明の姿にどう収まるようなものとしていけるか、が「転換」の鍵となるだろうことは間違いない。市民を置き去りにして突き進んでいく科学から、市民が選択し育む科学へ―しかし、そうした志向を「市民科学」と呼ぶべきかどうかも含めて、その意義、実践ための方法、社会的実効性、広く市民の関心と参加を得るための要件など、多くの事柄が十分に見えているとは言い難い。いわば「思想としての市民科学」をまだ私たちは確立できないでいる。

そこで、この一連の講座では、市民・民衆・住民の命と尊厳と権利を守るために、ある時は「科学」と対峙し、ある時は自ら「科学」を営んで、闘ってきた先達たちの歩みを取り上げる。時代状況のなかで、彼らは何を目指し、何を切り拓いてきたか。私たちは何を受け継いでいるか(受け継げないでいるか)、受け継ぐべきか。これらの市民科学者らが関わった様々な社会事象に応じて10の切り口を設け、その活動の歴史的意義をつなげて考察していく。参加者とともに議論しながら、これまで誰も描いたことのない、日本の市民科学者の系譜を、一緒に描いてみたい。

 

「日本の市民科学者―その系譜を描く」(全12回)各回のタイトル

▶には、最初に手にして読んでいただくのにふさわしい参考文献をあげています。

第1回 2020年10月9日(金)
<序章>「市民科学」と「シチズンサイエンス」

第2回 2020年11月13日(金)
反核・反原発と日本の科学者―高木仁三郎を主にして
『市民科学者として生きる』(高木仁三郎・著 岩波新書)

第3回 2020年12月11日(金)
公害と闘った科学者たち―宇井純、田尻宗昭を主にして
▶『ある公害・環境学者の足取り(新装版) 追悼 宇井純に学ぶ』(宇井紀子・編 亜紀書房)

第4回 2021年1月8日(金)
水俣病と医学・科学―原田正純、西村肇を主にして
いのちの旅―「水俣学」への軌跡』 (原田正純・著 岩波現代文庫)

第5回 2021年2月12日(金)
薬害と統計学・疫学―増山元三郎、高橋晄正を主にして
『コンピュータの部品になりたくない学生諸君へ』(増山元三郎・著 みすず書房)

第6回 2021年3月12日(金)
町医者と社会主義―松田道雄を主にして
『われらいかに死すべきか』(松田道雄・著 平凡社ライブラリー)

第7回 2021年4月9日(金)
洋学・翻訳・啓蒙―幕末と維新の知識人たち
『新編・おらんだ正月』(森 銑三・著 岩波文庫)

第8回 2021年5月14日(金)
農学、自然保護、動物愛護の底流―安藤昌益から現代まで
『環境再興史 よみがえる日本の自然』(石 弘之・著 角川新書)

第9回 2021年6月11日(金)
唯物論と科学史と鎌倉アカデミア―三枝博音を主にして
三枝博音と鎌倉アカデミア―学問と教育の理想を求めて』(前川清治・著 中公新書)

第10回 2021年7月9日(金)
学問と教育の民主化―小倉金之助、遠山啓、板倉聖宣を主にして
遠山啓 行動する数楽者の思想と仕事』(友兼清治・著 太郎次郎社エディタス)

第11回 2021年8月13日(金)
科学者たちの同盟運動―民主主義科学者協会、日本科学者会議を主にして
『科学の社会史〈下〉経済成長と科学』(広重徹・著 岩波現代文庫)

第12回 2021年9月10日(金)
<総合討論>日本の市民科学とは何か、何であるべきか

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