6月1日(土)「分野を横断した放射線疫学の研究会」2019夏

投稿者: | 2019年5月9日

ご案内 (市民科学研究室の協賛、支援イベント)

「分野を横断した放射線疫学の研究会」2019夏

2019 年6月1日(土)13:00~18:00 (開場12:40 )

●慶應義塾大学・三田キャンパス 南校舎445教室
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 「三田キャンパス アクセス」で4番の建物
●参加無料 (懇親会の参加もご検討下さい:会費5000円程度、当日スピーカー含めて15名程度限定)
●参加登録必須 次のURLの当研究会ホームページ申し込みフォームから

チラシはこちら

近年、低線量の被曝に注目した放射線障害の疫学的研究は着実に進んでおり、次々と新しい知見が報告されています。しかし、これらの研究は大規模集団を対象にした長期の調査に基づいたものであるため、研究に関与できるのは特定の機関に属する専門家に限定されてきました。これによって、研究がICRPやUNSCEARなどの見解に束縛され、自由な議論ができないのではないかという疑念を市民に与えることになっているのかもしれません。

幸い今日、科学データの公開はOECDの共通公約となり、わが国でもすでにさまざまな研究分野で取り組みが進んでいます。とりわけ、政府が資金を提供する研究では、研究成果とあわせて、データを公開することが求められるようになってきています。今後、放射線障害の疫学調査のデータが広く研究者に開放され、多様な視点をもった研究者や市民の参加が可能になれば、自由な議論の場がうまれることも期待されます。わたしたちは、既存の権威に縛られない自由で建設的な議論を通して,この分野の研究の発展に寄与することを願って,この研究会を開催します。

初回は歴史的な概観、疫学入門といった話題も取り上げますので、一般の方々もふるってご参加ください。

■プログラム(Q&Aは各発表後に15分)
13:00 永井宏幸(市民科学研究室・低線量被曝研究会):研究会の趣旨
13:10 柿原泰(東京海洋大学学術研究院):放射線影響調査と疫学に関する歴史的概観(仮)
13:55 濱岡豊(慶應義塾大学商学部):放射線疫学入門と広島・長崎原爆被爆者の課題
14:40 山内知也(神戸大学大学院海事科学研究科):福島原発事故後の甲状腺がん発症の問題
15:25 休憩
15:45 永井宏幸(市民科学研究室・低線量被曝研究会)
喫煙習慣の異なる原発等核施設労働者の被曝線量と死亡率の関係-放射線影響協会のデータの解析-
16:30 【招待講演】 初坂奈津子(金沢医科大学眼科学講座)
東京電力福島第一原子力発電所における緊急作業従事者の放射線被ばく量と水晶体混濁発症に関する調査(研究代表者 佐々木洋)
17:45 濱岡豊「次回に向けて」
▶講演概要はホームページに掲載予定です。

■研究会世話人
濱岡豊(慶應義塾大学商学部/マーケティング・サイエンス)
柿原泰(東京海洋大学学術研究院/科学技術史)
永井宏幸(NPO法人市民科学研究室・低線量被曝研究会/疫学・物理学)

■協賛、支援―当研究会は下記からの支援を受けて開催されます―
JSPS科研費JP16H03092「放射線影響研究と防護基準策定に関する科学史的研究」
NPO法人市民科学研究室・低線量被曝研究会
日本マーケティング・サイエンス学会:イノベーションとコミュニケーションの研究部会

■問い合わせ先:濱岡 hamaoka@fbc.keio.ac.jp

6月1日(土)「分野を横断した放射線疫学の研究会」2019夏」への4件のフィードバック

  1. 山口一郎

    初坂さんの興味深いご講演は質のよい疫学研究を行うことの難しさを率直に語ったものであったと思いますが、皆様はいかがお感じだったでしょうか(コントロールのボランティアの確保に難しさがあるとのことでした、市民研ではリスクを取って下さるボランティアの確保に貢献(柿原さんからはこの視点に問題があるとのおそらく重要なご指摘もありました)できると思います)?
    会場で濱岡さんの講演に対して会場からなされた質問(differentialな誤分類に結びつくような測定バイアスがあった場合の測定データのカテゴリー化のトレードオフ)に関する情報例です。
    https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/62-1-077.pdf

    曝露量の推計の件では、会場からもI-129の測定研究に期待する意見がありましたが、双葉郡の方(当時のデータは歪曲されているとの厳しいご指摘を頂きました)から詳細な行動記録が残されていること(しかし、それが個別の内部被ばく推計に生かされていないようです)、バイオアッセイやバイオドシメトリィ(時間がたっていても複数回の頭部X線CT検査を受けた場合には線量が見出される可能性があります)に役立つと考えられる生体試料の採取がなされていたこと(ただ同意書の提示はなかったとのことです)のお話しもありました。
    さて、科学はどう貢献できるでしょうか?

    返信
  2. 山口一郎

    I-129の測定研究の件、日経の滝編集委員が科学面からの記事を書いて下さっていました。
    解明進む原発事故の放射能拡散 初期に高濃度放出も
    科学記者の目 編集委員 滝順一
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45411680Z20C19A5000000/

    記事にもありますように福島県など自治体と科学者との協働例だと思います。

    返信
  3. 山口一郎

    日本科学史学会第66回年会の【シンポジウム】放射線の被曝調査と防護基準策定をめぐる科学と倫理での研究面での市民との協働の議論例
    https://youtu.be/MiFOm8O7J24?t=6670

    このシンポジウムでの分断解消に向けた議論例
    https://youtu.be/MiFOm8O7J24?t=8092

    なぜ、福島は分断するのか
    http://www.seikeitohoku.com/archive/category_rensai.html

    文部科学省
    リスクコミュニケーションの推進方策
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/064/houkoku/1347292.htm

    返信

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