今年の9月に開始した市民科学談話会、順調に回を重ね、好評を博しています。サイエンスカフェの似た形式ですが、市民研事務所を会場に、15名までの少人数で、講師の講義がひと渡り終わって(1時間くらい経って)、食事が配され、それをとりながら意見交換する、というやり方です。
これまでに、
第1回 「ミネラルウォーター、大豆、牛肉のフードマイレージを考える」
第2回 「補聴器を使う生活とは?」
第3回 「『美味しんぼ』と”食の安全”を語る」
と行い、2011年は年明けの早々の1月8日(土)に
第4回 「環境の仕事とは?~コンサルティングの仕事からみえるもの~」
を開きます。
この集いは、身近なアイテムや、その人独自の経験を取り上げて、科学技術と生活との関わりをいろいろな角度からとらえ直してみる、という狙いをもっています。また一方で、若い駆け出しの研究者や市民活動にコミットする人を積極的に招いて、「これからの社会に必要な仕事や、やっていけそうな活動スタイルは何か」といった社会起業的な面での可能性も、参加者と一緒に探ってみる、という意図もあります。今たずさわっている仕事や、取り組んでいる活動のことを互いに開陳し、次なる展望を見出してみたいのですが、これは少人数でじっくり話す場であるからこそできるのだと思います。この談話会の中から、新しい調査研究テーマやソーシャルビジネスのためのアイデアが生まれてくるかもしれません。
ほどよい軽食とワインをいただきながら、リラックスした雰囲気で大いに語り合おう――忙しくすごす中でつい見失われがちな、真面目な話題を真摯にかつ楽しく心ゆくまで論じ合うこと、を何とか継続していきたいものです。講師と参加者の方々からの、集いを終えての自由な感想は、順次『市民研通信』に掲載していきます。皆さんのご参加はもちろん、応援やアドバイスもお待ちしております(「○○さんを招いて開いて欲しい」というリクエストも受け付けています)。■