第1回 ワカルカラダノカタチ たのしい人体考察

投稿者: | 2004年4月12日

第1回 ワカルカラダノカタチ
たのしい人体考察
三和 尋(ボディセラピスト)
doyou82_miwa.pdf
 カラダのカタチは変わります。もちろん太ったり痩せたりするというだけではありません。生まれつきの体型というのに加えて日常の動作のクセ、考え方のクセ、食事の内容……。中身の骨だけ取り出してみたらパーツとしてはそれ程の大差は無いのに、私達はさまざまな行為によってそれぞれ独特の体型を造り上げています。と言っても、トレーニング好きの一部の人々を除けば、「これは造ったんじゃなくて生まれつきなんだ、仕方がないんだ」と思っている方が多いのではないでしょうか?
 私達のカラダは意識的にカタチを変えていくことが可能です。たとえば文化によっては首を長く伸ばしたり、下唇にお皿を入れて大きく広げたりするところもあります。そう、人体はじわじわと力を加え続ければ思いもしない状態まで変形可能なわけですね。もっと首を長く伸ばしたい、と思って首飾りの高さをもう一段高くするというのは目的意識もあり結果も分かることなのですが、全く無自覚に毎日8時間右側にあるパソコンのモニターを眺め続けた場合はどうでしょう? 右側に捻れたカラダを作りたい、と希望していなくてもやはり結果はそうなります。
 私はカラダオタクなので毎日自分の骨をチェックします。今日は首が縮んでいるとか、腸骨が傾いているとか、肋骨が平べったくなっているとか、そういう変化を調べたり修正したりするのが楽しいわけですが、こんな事をしているのはかなり少数派ではないかと思われます。だからカラダが右側に捻れてしまっても気が付かず、最近何だか腰や首が痛いなどと言って病院に行き、薬をもらうことになりますが、いくら通院しても、机の上を整理してモニターの位置を変えない限り良くはならないでしょう。その他、ちょっと合わない靴を履き続けるとか、ちょっとキツイ眼鏡をかけ続けるとか、無意識にじわじわ変形させている例はいくらでも出てきます。それでも物が原因の場合はまだ解決が簡単ですよね。厄介なのは自分の姿勢のクセ、歩き方のクセなどによるものです。
 私達は子供のころから姿勢を良くしなさい、と言われてきていますが、思い返すとその言葉には具体性が伴っていませんでした。良い姿勢とはどういうものなのか? 第一そう言っている大人もそれ程姿勢が良くはなく、そして姿勢が崩れると何がどう悪くなるかの説明も欠けていました。私も昔はひどい猫背で、授業中机に突っ伏すような体勢でノートを取っていては寝ているのと間違えられて怒られました。おまけにかなりのO脚で内股に前進するので「三和さんの歩き方って漫画みたーい」と笑われ、でも私は漫画が好きだったのでそれが悪いことだと認識できずにいました。
 そのような日常の動作が自分でもカッコ悪いと思っていた体型を造り上げていたと知ったのは、もう30才を過ぎてからのこと。「もっと早く言ってよー」と思うのは私だけではないはずです。ほとんどの人がもっと健康になりたい、もっとスタイルが良くなりたい、と望んでいるにもかかわらず、なぜか私達は自分のカラダの機能、構造、使用法に関してきちんと教えを受けていません。不調を感じたら病院や治療院に行って「私のカラダはどうなっていますか?」と他人に聞かなければならないのが実情です。まあ内臓なんかは見えないから病院の検査がよろしいかと思いますが、目で見て分かる範囲は、自分でチェックしたり、日常を振り返って原因を探してみたりする習慣を身に付けたいですね。
 そんなわけで、これからこのコラムでは、カラダに関する私の気付きなどをお伝えしていきたいと思います。皆さん一緒に”カワルカラダ”を楽しんでみませんか?

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