プロジェクト報告 ◆科学館プロジェクト③ 科学館プロジェクトの今後の展開

投稿者: | 2002年4月18日

プロジェクト報告 ◆科学館プロジェクト③
科学館プロジェクトの今後の展開
プロジェクトリーダー 古田ゆかり
doyou55_furuta.pdf
 評価に関する勉強会のあと、助成金獲得ができなかったこともありしばらく活動を停滞させてしまい、今回の土曜『どよう便り』で報告すべき事柄ましたが、秋に向かって新たに動き出したいと思います。
 まずは、科学館プロジェクトでの当初の目的であった、専門家と非専門家との橋渡し、非専門家が科学的社会問題における判断力を身につける、アップトゥデイトな科学的話題の理解と判断、科学館同士または科学館と他の研究機関・企業などとのネットワークづくりなど、当初提案したさまざまなテーマがありますが、これらのテーマに沿って科学館で実際にプレゼンテーションするプログラム作りに着手したいと思います。プログラム作りには、プロジェクトの参加者独自の、テーマ、想定対象者、手法や必要な機材の開発、プレゼンテーション技術の習得などを含みます。このようにして、土曜講座の科学館プロジェクトとしての中身を充実させながら、実際の科学館に実践の場を求めていくという方向で実績を積みましょう。このような活動を行いながら、各科学館とのネットワークを作り実際の科学館運営に関する実状等を把握しながら評価も含めた科学館研究を行います。詳細はプロジェクト参加者に提示し、骨格がかたまりしだい『どよう便り』で報告いたします。
 残りの字数を使って、先日訪れた興味深いミュージアムのお話をしたいと思います。
 「明治の酒蔵・酒ミュージアム」(兵庫県西宮市)です。ここは、「白鹿」の醸造元である辰馬本家酒造が設立した博物館です。この場所に実際に酒蔵がありましたが、その跡地をミュージアムにしたものです。震災で倒壊したものの実際の竈、レンガの壁など半壊しつつも残っていてそれを展示していて、順路は操業時の酒造りの工程に沿って作られていました。
 このようなミュージアムは震災後がれきを処理する以前の早い時期に震災そのものも含めて展示するという決定されていなければならないと想定され、その判断には感心しました。酒造りの道具が残った限り展示されていて、大人の身長よりも大きな直径の桶もたくさんありました。このような大きな桶があるということは、マンガ『夏子の酒』や写真などで知っていただけなので、実際にその中に入ってみると迫力が違います。実際の大きさを感じるのはミュージアムの典型的な手法ですが、その意味を久しぶりに感じることができました。またほかの道具についても、たとえば桶や櫂などさまざまな道具を実際に手に取りそれを木製の台におくと横のモニターに道具の名前や用途、簡単なクイズなど15秒程度の映像が映るようになっています。道具は大きい物もけっこうあり、使い込んだ木の感触や重さを感じることができます。
 酒造りの順路とは別に「震災の部屋」というスペースがあり、震災直後の、大きな桶やさまざまな道具が壊れて散乱した酒蔵の様子がリアルに残されていて、酒造りと震災の両方のリアリティを感じることができます。職人たちが大事に使っていたということが感じられる年季の入った道具と、震災の無惨な姿の両方をリアルに感じることができ、物づくりに対する「人」の存在を強く感じることのできる展示に仕上がっていました。いずれ機会を作ってインタビューしてみたいミュージアムでした。http://www.hakushika.co.jp/museum/index.htm ■
古田ゆかり プロフィール(?)
 最近、圧力鍋料理に凝っています。根菜料理もおこわも圧力鍋なら早くできておいしいということを実感。特に休日の朝、米から炊く中華粥にぞっこんです。干しエビと干し貝柱、ネギにしょうゆにごま油、そしてピータン。これに熱いウーロン茶があればなんにもいらない!ってくらい幸せです。中華ちまきもおすすめっ。

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