プロジェクト報告◆科学技術評価プロジェクト⑥ 評価委員へのインタビューに向けて

投稿者: | 2002年4月18日

プロジェクト報告◆科学技術評価プロジェクト⑥
評価委員へのインタビューに向けて
プロジェクトメンバー 尾内隆之
doyou59_onai.pdf
● 10月勉強会の報告
これまで読んできた旧通産省作成の「量子化機能素子」研究開発プロジェクト評価書について、よりつっこんだ検証を行うために、評価委員へのインタビューを計画していますが、ようやく具体的に行動開始しました。10月の勉強会では、インタビュー依頼の手紙について討議し、依頼候補者を確認しました。まずは量子化機能素子研究に対して相対的にニュートラルな立場に近いと思われるジャーナリストや研究者を、優先的なアプローチ対象として絞り込みます。次回の勉強会までには、どなたかから承諾の返事が届いていると良いのですが……。11月以降のインタビュー本格実施を目指しています。
さらに,インタビューを実施する上での参考文献・資料をさがし、情報を共有しました。インタビューに備えて、日本の半導体開発の歴史について勉強しておこうということになり、以下のような文献を用いることに決めました。
・ 西村吉雄『半導体産業のゆくえ—-メディア・ルネッサンスの時代へ』(丸善ライブラリー1995)
・ 山田敦『ネオ・テクノ・ナショナリズム』(有斐閣2001)から、日米の半導体産業政策を分析した部分。
・ 『日経エレクトロニクス』等の各種技術系雑誌・新聞などから、半導体開発史など量子化機能素子の背景分析に役立ちそうな記事をさがす。
●「日本工業新聞」の大型連載企画について
9月から日本工業新聞で始まった大型連載を紹介します。タイトルは、「なんとしても科学技術創造立国へ 検証17兆円の行方 第1期科学技術基本計画」という何とも(我々にとっては)タイムリーな記事です。11月いっぱいまで連載の予定で、この記事をフォローして私たちも議論の一助にするつもりです。公共図書館などにあまり置かれていない新聞なので難しいかもしれませんが、関心のある方はぜひ目を通してください。これまで「Spring8」「超鉄鋼」「半導体」の他,今話題の「カミオカンデ」といったプロジェクトが登場しました。論調は、「検証」というわりには「日本の技術万歳!」的な雰囲気が強いですが,批判的視点も含まれています。批判意識をもった上で読めば得られる情報は決して少なくないと期待しています。「日刊工業新聞」と間違えやすいのでご注意を。
●次回の勉強会
11月2日(土)午後2時~5時に東京大学先端研13号館院生室で勉強会を予定しています。国の研究開発プロジェクトの行方、市民と科学技術政策の関わりなどに関心のある方なら、途中からの初参加であっても議論の輪に十分加われるものと思います。参加希望者はリーダである藤田康元さん(RXM05777@nifty.ne.jp)までご連絡ください。
【最近思ったこと】 田中耕一さんへのノーベル賞授与には、日本の科学技術界に対する選考委員会の痛烈な批判が込められている、と考えるのは深読みのしすぎでしょうか(もちろん田中さんの受賞自体をおとしめようつもりは毛頭ありません)。■

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です