知りたい!南インド&シンガポールのカレー文化とスパイス 第1回

投稿者: | 2014年8月30日

知りたい!南インド&シンガポールのカレー文化とスパイス
第1回 食べる編

林田麻由子
(市民研・食の総合科学研究会メンバー)

pdfファイルはこちらから→csijnewsletter_026_hayashida_20140828.pdf

2014年5月24日「知りたい!南インド&シンガポールのカレー文化とスパイス」と題して、高島系子さんと共に、スパイスやカレーについてお話させていただきました。

私たち二人が大好きな南インド料理は、街中で見かける「カレー&ナン」とは全くの別物。
お米で食べる、「ふだんのごはん」にもぴったりな毎日でも食べ飽きないヘルシーカレーです。
インドカレーについてお話しする時、よく驚かれる話のひとつに「そもそもインドには『カレー』も『カレー味』もない」というものがあります。
そんな話をすると「じゃあ、インド人は毎日何を食べているの?」「南インドカレーってどんなごはん?」「カレー味は嘘なの?」等々、たくさんの質問があがります。

今ではすっかり「三度のメシより、四度の南インドカレーが好き!」とトリコになってしまった私が見てきた「南インド料理」のほんの一部をご紹介できればと思います。

■カレーって?
暑い夏に食べたくなるごはんと言えば「カレー」。
エスビー食品の調査によれば、日本人は年間平均で約84食分、月平均で7食もカレーを食べているそうです。今やすっかり日本の国民食となった「カレー」。
カレーと言えば、まずはどんなカレーを思い浮かべますか?
ほかほかごはんに人参・じゃがいも・タマネギがゴロゴロ入ったカレー。
魔法のランプのような容器に入った褐色カレー。
お出汁が香るカレーそば・うどんにカレーパン、あったかいカレーまん。
様々なバリエーションのカレーはどれもきっと、一度は食べた事のあるカレーなのではないでしょうか?
みなさんご存知の通り、カレーはインドからやってきました。
それなのに…ここに挙げたカレーは、どれもインドでは食べられない日本オリジナルのカレー。
これらの祖先はインドから来た…なんて言ったら、きっと「インド人もびっくり」です。
今、日本ではすっかり「インドカレーと言えばナン」のイメージが定着しています。
そのナンだって、実はインドの北の方、ごく一部の地域や観光地でしかお目にかかりません。
家庭で作るものではなく、外で買ったり外食の時に食べたり。
インド人にとっても、ちょっぴり特別なナンなのです。

■南インド料理との出会い
私が初めて南インドのカレーを食べたのは、船堀にある「ゴヴィンダス」というお店でした。
お客さんがインド人しかいないらしい。とか、日本語が通じないらしい。とか、まことしやかな噂ばかり聞いていたので、ドキドキ・怖いものみたさで行ってみる事にしました。
ゴヴィンダスのメニューはいたってシンプル。「北インド」か「南インド」、大きく分けるとその2種類です。(※平日ランチタイム。週末はビュッフェスタイルです。)
北インドは、馴染みのあるカレー&ナンのセット。
せっかくなので、見た事も聞いた事もないメニューばかりが書かれた南インドカレーを注文し、
待つ事数分…私が日本人だからって、からかってるんじゃないかと思うほどの特大筒状クレープが運ばれてきたのです!!!

【続きは上記PDFファイルにてお読み下さい】

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