第2 回 健康まちづくりフェスタ in 文京&目黒
ワークショップ 「食育の新しいアプローチを考える」
2017年3月19日(日)9:30~12:00
アカデミー向丘 2F実習室
食は、環境、経済、健康のすべてに大きな影響力をもっている領域で、いろいろなアプローチが可能であり、食の活動はとても多様です。食育もそのひとつで、食育を通して食の改善という行動変容を起こすことが期待されますが、毎日の生活にかかわる食の行動変容を起こすためには、個人から社会にまで幅広い食を支配する価値意識:おいしい/安い/簡単/楽しい、安全・安心、身体にいい/環境にやさしい/もったいない、つながりを感じる(忘れがちだけど、意外と影響力あるのではと考えます)、を考慮する必要があります。
食育は、「知る」「技を身につける」、そして「行動を変える」ことを目的に行います。そのため、調理ノウハウはもちろん、食べ物がどこからきてどこに行くかなどを知る消費者リテラシー、健康がどう左右されるかを知るヘルス・リテラシー、そして自分がどう行動を変えるかがイメージできる内容を含むべきと考えられます。これをもとに食育の類型を考えてみると、調理、健康づくり、農業・生産現場などの現場体験、食問題の自覚を促す食の歪みの可視化、が挙げられます。これまでに食育の対象、方法、規模・頻度などは様々行われてきています。しかしながら実際に行動変容にどうつながっているかはまだ分かっていないところで、これからの課題と考えられます。
今回は、捉えている食の問題点、実際の活動、活動への参加者、参加者の反応、活動の課題、今後の展開などを、実際に食育の活動をされている5人の方にお話いただきました。その後、活動をもう一歩進めるための共通の課題として、①今届いていない方に参加してもらう方法、②担い手養成など広めてくれる人の増やし方、③学校などとのコラボレーション、④資金や集客などより良い運営方法、などについて最後ディスカッションをしました。
ここではその報告として、導入として上田(市民研)が話した際のスライドと、各ゲストからの発表内容をまとめた一覧表とPDFで掲載します。