【書評】 『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』
メアリー・マイシオ 著 中尾ゆかり 訳 『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』 (NHK出版 2007年) 本書はウクライナ系の米国人ジャーナリストが、10年以上にわたってチェルノブイリを何度も訪れてまとめあげた… 続きを読む »
メアリー・マイシオ 著 中尾ゆかり 訳 『チェルノブイリの森 事故後20年の自然誌』 (NHK出版 2007年) 本書はウクライナ系の米国人ジャーナリストが、10年以上にわたってチェルノブイリを何度も訪れてまとめあげた… 続きを読む »
明石昇二郎 著 『原発崩壊』 ((株)金曜日 2007年) 日本のエネルギー供給において原子力発電への依存を続けるべきか止めるべきかをめぐっては、人々の意見の一致をみることはいまだに難しい。しかし、日本が地震大国であり… 続きを読む »
上田昌文(NPO法人市民科学研究室・代表) ●宇井さんと再会した日のこと 私は宇井純さんが始めた東大自主講座に直接参加した者ではないが、その流れをくむ市民団体「反公害輸出通報センター」(後に「反核パシフィックセンター東… 続きを読む »
私は、冬のこの時期に仲間と一緒に1年分の味噌を仕込むようになって、3年になる。ここ10年ほど「市民科学」の実践に関わってきた私に、この経験はさまざまな示唆を投げかける。 高度成長期に発酵と醸造のプロセスの工業化がすすみ、… 続きを読む »
「あなたは自分の子どもに携帯電話を持たせているか? 持たせているとすればいつから?」——このような質問を20ほど掲げたアンケートを、私たちNPO法人・市民科学研究室は最近行った。携帯電話はここ10年で私たちの生活に大いに… 続きを読む »
上田昌文 ●モノと技術が私たちの意識を変える 私たちは普段の生活で数え切れないほどたくさんのモノや技術を使っています。その中には、生活の中であまりにあたりまえになってしまったが故に、改めてその存在を意識することがほとんど… 続きを読む »
上田昌文 ●私たちの”まなざし”はいかに作られるか 私はこの連載でいくつかの個別の社会事象を扱いながら、今の科学が持ついろいろな側面を浮き彫りにしてきました。”生命へのまなざしR… 続きを読む »
上田昌文 ●誰もが「胡蝶の夢」を見ることができる時 「昔者(むかし)、荘(そう)周(しゅう)、夢に胡蝶(こちょう)と為(な)る。栩々(くぐ)然(ぜん)として胡蝶なり。自ら喩(たのし)みて志 (こころ)に適(かな)うか、周… 続きを読む »
田城明 著 「現地ルポ 核超大国を歩く アメリカ、ロシア、旧ソ連」 (岩波書店 2003年) 20世紀が「核の時代」だとするなら、21世紀はそれが終焉を迎える時代になるのだろうか。この克明なルポが教えるのは、私たちは核の… 続きを読む »
上田昌文 (『科学技術社会論研究』第2号2003年 所収) 1.はじめに 今日、科学技術と社会の間で生じ、対応や解決を迫られている問題は極めて多岐にわたる。そうした問題群を適切に分類し、有効な対応の方向性を抽出し整理し… 続きを読む »
上田昌文 ●近代科学と資本主義の結びつき 「何ゆえこれほどまでに男性支配が執拗に続くのか」という問題に「科学技術が文明の支配的な要素になったこと」が関係していると言うと、意外に思われるかもしれません。次にとりあげる考え方… 続きを読む »
上田昌文 ●科学と性の関係を問うこと 「性」は言うまでもなく、個々の生命の誕生と世代を繋ぐ連続性を支える、生物の最も基本的なメカニズムです。有性生殖を行なう生物の「オス」と「メス」を、人間の場合は「男」と「女」と呼び習わ… 続きを読む »
ここに掲げる記録は、東京大学の学生さんからなる自主ゼミ「科学者との対話」に上田が招かれて行なった講演を、ゼミの学生の皆さんがまとめてくださったものです。このゼミは、様々な専攻の学部と大学院の学生からなるゼミで、講演当時は… 続きを読む »
上田昌文 ●何が遺伝子問題の焦点か 「遺伝子へのまなざし」と題した項を閉じるにあたって、特に人間の遺伝子にかかわる操作技術の意味を、できるだけ広い文脈に位置付けて考えてみます。 私たちは遺伝子についての詳細な知識と遺伝子… 続きを読む »
上田昌文 ●土曜講座での10年 この連載で私は爆発的に進展する生命科学のいくつかの側面にスポットをあてて、それが社会をどう変えようとしているのか、そして私たちがその事態をどうとらえるべきなのかを明らかにしたいと思っていま… 続きを読む »
土曜講座での10年 この連載で私は爆発的に進展する生命科学のいくつかの側面にスポットをあてて、それが社会をどう変えようとしているのか、そして私たちがその事態をどうとらえるべきなのかを明らかにしたいと思っています。今回は、… 続きを読む »
上田昌文 ●商品化される身体組織 人体は、それをうまくパーツに選別して本人以外の人の利用に供する技術が進めば進むほど、「商品」あるいは「資源」としての性格を強く帯びるようになります。臓器移植は、それを受ける側の人にとって… 続きを読む »
生命へのまなざしと科学 上田昌文(聞き手:アキ、語り手:フミ) ●自爆テロの衝撃 アキ:君はこの連載で、現代の科学技術が私たちの命をめぐる見方・考え方にどう影響し、どのような新しい問題を生み出しているのかを探っているわ… 続きを読む »
上田昌文 ●生命の選択と操作という流れ あなたの元に一通のパンフレットが届きます。「あなたの細胞を当社にお送りくだされば、当社ではそこからDNA抽出・精製して100倍に増やして、永久に保管いたします。そうすれば、(1)遺… 続きを読む »
上田昌文 ●「遺伝子の時代」に生きる私たち バイオテクノロジーの基礎である遺伝子組み替え技術が誕生したのは1970年代ですが、それから30年近くを経て、人間は様々な領域で遺伝子を改変する力を利用するようになりました。また… 続きを読む »
(1) 大学時代の専攻と市民運動とのかかわり まず、私がどのような経緯で今やっている活動に取り組むようになったのかをお話します。 私が大学で専攻したのは生物学で、時期は1980年初めでしたから、分子生物学が学問として一般… 続きを読む »
上田昌文 ●科学の名のもとでの残虐行為 食肉生産のために殺される動物の数をずっと下回ってはいるものの、それでもおそらく世界全体で一日に数十万匹の動物たちが科学研究のために殺されています。動物実験に従事する科学者たちは動物… 続きを読む »
20210930 One Billion Children at ‘Extremely High Risk’ of the Impacts of the Climate Crisis The climate crisis… 続きを読む »
上田昌文 ●動物への隠されたまなざし 人間が「生命」に対してどのようなまなざしを向けているのかという問題は、科学技術と社会が生命現象を媒介にして関わりあうさまざまな事象から探っていくことができます。しかし今回扱う「人間が… 続きを読む »
上田昌文 ●はじめに 二十世紀が終わりを迎えようとしています。百年という時間のまとまりそれ自体に特別な意味はないはずなのに、やはりこの大きな区切りの時期に、自分が生きてきた時代を一掴みにして理解してみたいと… 続きを読む »